RQE HOME PAGERDERDEで解析してみよう
HOME RQE RQC RDE RDEダウンロード
完備型実験

品質管理の着眼点は、問題点を的確に把握し、改善を行うことにあります。 従来よかった結果が悪くなってきたのなら、そこには何らかの原因があります。 なるべくはやくその原因を見つけてその対策を打つ「改善活動」が必要です。

「改善活動」を行う方法は、大きく二つの方法に分類できます。
一つは「観察による改善活動」で、観察を行い、必要なデータを収集しグラフ化して、変化や比較、関連の分析などを行う方法です。
「RQC」では収集したデータをさまざまなグラフや統計量として手軽に分析することができますので是非利用してください。

もう一つは「実験による改善活動」です。
収集したデータにいろいろな要因の変動が多く含まれているため、要因単独の効果を同時に比較するのであれば、効率的な実験計画によるデータと分散分析による解析が必要となってきます。
要因単独の効果を同時に比較する実験計画のわりつけの一つに、完備型実験と呼ばれている方法があります。因子の数が少ない場合に、手軽に利用することができる簡単な実験計画です。

完備型実験とは、特性値に影響がありそうな因子(実験に意図的に取り上げた要因を因子と呼びます) について、すべての水準(因子の条件の数)組み合わせの実験を行う方法です。

実験で取り上げた因子の数により、1元配置、2元配置、3元配置・・・と呼んでいます。 基本的には、1因子の水準のみを動かす1元配置と、2因子以上の水準を動かす多元配置(2元配置、3元配置・・・)に分類することができます。

完備型実験は、すべての水準組み合わせの実験を行う方法のため、4元配置程度が実験の上限となると思います。

RDEで解析してみよう

「RDE」では、1元配置から4元配置の繰り返しあり・繰り返しなしの解析が可能です。

手軽に分散分析や要因効果図を作成することができますので、是非利用してみてください。

RDEのデータ解析は、以下のような手順で行います。

新規にデータを作成する場合
1元配置・2元配置・3元配置・4元配置のいずれかを指定 【コンボボックス】
ファイルの新規作成 【ファイル(F)】→【新規作成(N)】
ファイル名の入力 【キーボード】
データの繰り返し数の入力 【キーボード】
因子名と水準数の入力 【ワークシート】
データの入力 【ワークシート】
分散分析・要因効果図の出力 【解析(A)】→【分散分析(V)】

作成したデータを呼び出す場合
1元配置・2元配置・3元配置・4元配置のいずれかを指定 【コンボボックス】
ファイルの呼び出し 【ファイル(F)】→【開く(L)】
ファイル名の指定 【マウスでクリック】
(データの修正) 【ワークシート】
分散分析・要因効果図の出力 【解析(A)】→【分散分析(V)】

RDEでデータを解析するには、まず、1元配置・2元配置・3元配置・4元配置のいずれかを指定し、 データの繰り返し数や因子名と水準数の入力など、データに関する情報をコンピュータに入力する必要があります。

RDEでは、その与えられた情報によってデータ入力のためのワークシートを作成します。

データの入力やデータの張り付け

解析に使用する直交表や各実験ナンバーのデータの数など、データに関する情報を入力しないと、データの入力やデータの貼り付けはできません。 まず、新規作成を選択して、ワークシートを作成してください。


品質管理講座
RDEで始めよう!統計的品質管理
第一回・・・分散分析入門(1)

第二回・・・分散分析入門(2)


例題とその解析例

ここでは、例題によるRDEの解析手順をご紹介したいと思います。 RDEでは、1元配置から4元配置(因子の数が1〜4)の繰り返しあり・繰り返しなしの解析が可能です。

例題として

の事例を用意しました。

操作手順は難しくありませんが、一度実際に解析をしてみてRDEの解析手順を確認して下さい。

 品質管理と品質工学の違い   −ばらつきに対する考え方−

品質管理と品質工学の大きな違いの一つは、ばらつきに対する考え方です。

品質管理が原因を効率よく追求し、その原因をつぶして問題を解決することに主観を置いているのに対して、 品質工学は、機能を乱す原因が存在しても、設計を変えることにより機能を安定させることに重点を置いています。

品質工学の中心的手法は、非線型を利用し、システムの中の設計定数(システムパラメータ)を品質とコストの両方を改善するために選択する行為でパラメータ設計と呼ばれています。

設計開発段階での品質改善(環境や劣化による機能のばらつきの改善)には、品質工学がとても有用です。

RDEで交互作用解析ができるようになっているのは、あくまでも設計を変えられないときの現場での問題解決分析、また、実験で特性値を加法性や単調性のあるものに変えるための調査ためであり、設計者が交互作用を利用して条件設定をすることを推奨しているわけではありません。
(設計・研究では、再現性のため主効果の積み重ねで最適条件を決めることが重要であり、そのためには、SN比と直交表を利用してください。)

品質工学に関してはRQEのページを参照してください。



  ≪HOME≫
RDE