Xbar−R管理図

平均値とばらつきの変化を把握したい場合、管理図を利用します。

複数個のサンプルを得ることができる場合は、数個のデータ(副群)の平均値(Xbar)を用いることにより、平均値の変化を的確に把握することができます。
また同時に副群の範囲(R)の変化を調べることにより、ばらつきの変化もつかむことができます。

平均値と範囲の変化とその3σ線を記入したものが、Xbar−R管理図です。

Xbar−R管理図のデータ解析は、以下の手順で行います。

  1. コンボボックスで、解析に使用するグラフを選択します。

  2. データの新規作成を行います。

    【ファイル】→【新規作成】 (ツールバーを使用することもできます)

  3. ファイル名を入力します。

  4. サンプル数(副群の数)とそのサンプルの変数(副群のデータ数)の数を入力します。

    入力された情報によってワークシートが作成されます。 副群のデータ数は、最低でも2個以上必要です。

    副群の数が、ワークシートの縦の数、副群のデータ数がワークシートの横の数となります。

    またマスクはサンプル単位で行うことができるので、とりあえず全データを入力し、解析に入れたくないデータは、あとでマスクの指定をするのがよいと思います。

    副群のデータ名は、デフォルトでA、B、C…となっていますので、変更する必要がなければOKを押してください。

  5. データを入力します。

  6. データの解析を選択します。

    【解析】→【グラフの作成】 (ツールバーを使用することもできます)

  7. 標本平均、標本範囲、管理線情報などが表示されます。

    このデータの管理線情報を使用するのか、以前解析したデータの管理線情報を使用するのかを指定して「OK」ボタンを押します。 一度解析を行った管理線データは自動的に保存されます。

  8. Xbar−R管理図が表示されます。

    実線が管理限界(UCL・LCL)となります。
    赤の点線は、ご参考までにデータの単純なσ線を表示しています。

    UCL・LCLは3σ線(管理限界)ですが、副群の大きさにより平均値Xbarと範囲Rの分布は変化しますので、データの単純なσ線の3倍にはなりません。

    また、範囲Rはデータの最大値と最小値の差であるため、範囲RのLCLの値もマイナスになることはありません。


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