■「かんいち」と「かにち」の区別

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質問:

2001年9月21日 金曜日 午後12時41分:

追伸:貴兄のHPを拝読しました。
私の読み落しかもしれません。下記の場合は如何でしょう?
倅は寛一ト申しカンイチと発音します。
この表記を
KANICHI
とすると{カンイチ、カニチ}の発音があるようです。
KAN-ICHIとでも表記すればとも思いますが、現行のパスポート方式ではハイフンは
用いないようです。どう考えたら合理的でしょうか?
合わせてご意見賜れば幸甚です。

回答:

2001年9月20日 木曜日 午前6時24分の、「■『ゆいち』と『ゆういち』の区別」とおなじかたからの、追加のご質問です。

これも、パスポートでは区別されません。国際的な本人の識別という観点からすれば、パスポートにあわせるのがいちばん無難ですから、そういう意味では、大文字小文字の区別をのぞいてはパスポートとおなじ<Kanichi>にしておくのが、いちばん「合理的」といえるかもしれません。

どうしても区別したいのであれば、「かんいち」は、

国際規格:
<Kan'iti>になります。
英国規格:
<Kan'ichi>になります。
内閣告示
<Kan'iti>になります。

現行の内閣告示(昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号)の前身である、昭和十二年九月二十一日の内閣訓令第三号では、<Kan-iti>のようにハイフンをいれてかきました。

やはりこれも、どれにしなければならないということはありませんから、自分でかんがえてきめることになります。

ハイフンは、複合名詞の要素のきれめや、訓令式の支持者のあいだで姓と名のきれめにももちいられることがあるということを考慮したほうがいいかもしれません。後者の例に関しては、文部省の「ローマ字教育の指針 ローマ字文の書き方」をご参照ください。

≡‥≡海津知緒(KAIZU Haruo)


変更記録

第1.1版(2001年9月22日)
新規登録。
第1.1.1版(2001年9月23日)
誤字を修正。
第1.1.2版(2002年2月3日)
単独文書に分離。

版:
第1.1.3版
発行日:
2001年9月22日
最終更新日:
2003年12月6日
編著者:
海津知緒
発行者:
海津知緒 (大阪府)

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