2001年12月28日 金曜日 午後2時48分:はじめまして!!
仕事の関係でローマ字表記を間違えて怒られました。そして、実際の正しい表記を確認したく探した所ココに辿り着きました。おしえてください。
チュウ〜というのを(名前)ローマ字で書くとTYUU-でしょうか?CHU-でしょうか?
ちなみにわたしは、CYU-とかいてしまいました。が、
C
の場合はY
を使ってはいけないのですか??なぜだめなのでしょうか??
H
じゃないといけないってなんでだ====!!という気分です。あと、のばす棒はいるのですか??凄く悩んでます。おしえてください!!納得いきません。Uはいらないのですか??お返事お待ちしています。ちなみに上司の名前なのでインターネット上では名前は載せないでいただきたく思います。また怒られると嫌なので。。。お願いします。
ご質問ありがとうございます。おなまえの部分は、問題の<チュウ>の部分以外は省略しました。
日本語や、日本の人名・地名のローマ字表記方式は、ひとつに統一されているわけではありません。また、個人が独自の案を考案し、発表したり、実践したりすることも自由です。ですから、どんなふうにかいても、本人が本人なりの論理でそのつづりを正当化できるかぎりは、まちがいとはいえません。
いままでに、日本でおこなわれてきたローマ字表記方式には、おもにふたつのながれがあります。「ヘボン式」の系統と、「訓令式」の系統です。(「■日本語のローマ字表記方式の系譜」を参照。)
ただ、おおやけの組織がさだめている方式というのがいくつかあって、社会的には、個人や一般法人がさだめた方式よりは、権威があるといえるでしょう。それらは、以下のものです。(くわしくは、「■ローマ字のいろいろ」を参照。)
国際規格と内閣告示は訓令式系統、英国規格と外務省式はヘボン式系統です。
「ちゅう」のつづりがそれぞれでどうなるかというと、
^
)つき大文字 U
)
¯
(全角では ̄))つき大文字 U
)
^
)つき大文字 U
)
です。
外務省式では、長音の表記は省略します。ただし、オ列長音だけは<おう
>を<OH>とかくような、<H
>をつかった表記もえらぶことができます。
ダイアクリティカルマークつきの文字は、表示できない環境があったり、入力にてまがかかったりということで不便なので、その問題を解決した方式が、このサイトの「■海津式ローマ字」や、社団法人日本ローマ字会の「99式」で、<TYUU>となります。海津式では<CHUU>もみとめています。
<CY->のつづりについては、服部四郎という言語学者が、「新日本式」と称した案のなかで、<ちゃ><ちゅ><ちょ>を<CYA><CYU><CYO>でかくことを提案しています。また、じつはわたくしも、社団法人日本ローマ字会の機関紙"Roomazi Sekai"(当時は"Rômazi Sekai")の1995年12月号に、おなじつづりをふくむ案を、ひとつの案として発表したことがあります。しかし、公的規格ではありませんし、一般にはあまりしられていない案ですので、そういう意味ではまちがいといえるでしょう。くわしくは、「■ローマ字のよくあるまちがい」をご参照ください。(この段落、2002年1月5日に修正。)
以上で説明になりましたでしょうか。またなにかわからないことがありましたら、メールをください。
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