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■現在の各種標準規格だけでは、ローマ字で日本語を自由自在にかくことはできません。そこで、まよわずかんたんにかける、日本語のローマ字表記方式をかんがえました。
■ご意見・ご質問などは、Twitter(現X)の @kaizu_siki までおねがいします。
は
><ハ
>は<wa>とかく。厳密翻字の場合は<ha>とかく。
へ
><ヘ
>は<e>とかく。厳密翻字の場合は<he>とかく。
を
><ヲ
>は<o>とかく。助詞以外の場合や厳密翻字の場合は<wo>とかく。
ん
><ン
>は<n>でかく。母音字、<y
>、<w
>、<n
>のまえでは<n'>とする。
っ
><ッ
>は、おなじ語のなかの直後の子音字でかく。英国規格準拠版の<ch
>のまえでは<t>でかく。語末の場合や、おなじ語のなかで直後に母音字や<w
>、<y
>がつづく場合は<q>でかく。
ー
>は、直前の母音字でかく。厳密翻字の場合は<h>でかき、母音字、<y
>、<w
>、<h
>のまえでは<h'>とする。
ひらがな、カタカナと、ローマ字の対応表です。
基本の(1文字の)カナ |
<ゃ>, <ぃ>, <ゅ>, <ぇ>, <ぃぇ>, <ょ>, <ャ>, <ィ>, <ュ>, <ェ>, <ィェ>, <ョ> がついたカナ |
<ぁ>, <ぃ>, <ぅ>, <ぇ>, <ぉ>, <ゎ>, <ァ>, <ィ>, <ゥ>, <ェ>, <ォ> <ヮ> がついたカナ |
|||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ア行 ウャ行 ウァ行 |
あ ア a |
い イ i |
う ウ u |
え エ e |
お オ o |
うゅ ウュ* wyu |
うぁ ウァ* wa [wwa] |
うぃ ウィ* wi [wwi] |
うぇ ウェ* we [wwe] |
うぉ ウォ* wo [wwo] |
|||||
カ行 キャ行 クァ行 |
か カ ka |
き キ ki |
く ク ku |
け ケ ke |
こ コ ko |
きゃ キャ kya |
きゅ キュ kyu |
きぇ キェ* kye |
きょ キョ kyo |
くぁ クァ* kwa |
くぃ クィ* kwi |
くぇ クェ* kwe |
くぉ クォ* kwo |
||
くゎ クヮ* kwa [kwwa] |
|||||||||||||||
サ行 シャ行 |
さ サ sa |
し シ si {shi} |
す ス su |
せ セ se |
そ ソ so |
しゃ シャ sya {sha} |
しゅ シュ syu {shu} |
しぇ シェ* sye {she} |
しょ ショ syo {sho} |
||||||
タ行 チャ行 ツァ行 ツャ行 テャ行 トァ行 |
た タ ta |
ち チ ti {chi} |
つ ツ tu {tsu} |
て テ te |
と ト to |
ちゃ チャ tya {cha} |
ちゅ チュ tyu {chu} |
ちぇ チェ* tye {che} |
ちょ チョ tyo {cho} |
つぁ ツァ* twa {tsa} |
つぃ ツィ* twi {tsi} |
つぇ ツェ* twe {tse} |
つぉ ツォ* two {tso} |
||
つゅ ツュ* twyu {tsyu} |
|||||||||||||||
てぃ ティ* tji {ti} |
てゅ テュ* tju {tyu} |
とぅ トゥ* t'u {tu} |
|||||||||||||
ナ行 ニャ行 |
な ナ na |
に ニ ni |
ぬ ヌ nu |
ね ネ ne |
の ノ no |
にゃ ニャ nya |
にゅ ニュ nyu |
にぇ ニェ* nye |
にょ ニョ nyo |
||||||
ハ行 ヒャ行 ファ行 フャ行 |
は ハ ha注1 [wha]注9 |
ひ ヒ hi |
ふ フ hu {fu} |
へ ヘ he注2 [whe]注10 |
ほ ホ ho |
ひゃ ヒャ hya |
ひゅ ヒュ hyu |
ひぇ ヒェ* hye |
ひょ ヒョ hyo |
ふぁ ファ* hwa {fa} |
ふぃ フィ* hwi {fi} |
ふぇ フェ* hwe {fe} |
ふぉ フォ* hwo {fo} |
||
ふゃ フャ* hwya {fya} |
ふゅ フュ* hwyu {fyu} |
ふぃぇ フィェ* hwye {fye} |
ふょ フョ* hwyo {fyo} |
||||||||||||
マ行 ミャ行 |
ま マ ma |
み ミ mi |
む ム mu |
め メ me |
も モ mo |
みゃ ミャ mya |
みゅ ミュ myu |
みぇ ミェ* mye |
みょ ミョ myo |
||||||
ヤ行 | や ヤ ya |
ゆ ユ yu |
いぇ イェ* ye |
よ ヨ yo |
|||||||||||
ラ行 リャ行 |
ら ラ ra |
り リ ri |
る ル ru |
れ レ re |
ろ ロ ro |
りゃ リャ rya |
りゅ リュ ryu |
りぇ リェ* rye |
りょ リョ ryo |
||||||
ワ行 | わ ワ wa |
ゐ ヰ* wi |
ゑ ヱ* we |
を ヲ* wo注3 |
|||||||||||
ヴャ行 ヴァ行 |
ゔゃ ヴャ* vya |
ゔゅ ヴュ* vyu |
ゔぃぇ ヴィェ* vye |
ゔょ ヴョ* vyo |
ゔぁ ヴァ* va |
ゔぃ ヴィ* vi |
ゔ ヴ* vu |
ゔぇ ヴェ* ve |
ゔぉ ヴォ* vo |
||||||
ゔゐ ヴヰ* vi [vwwi] |
ゔを ヴヲ* vo [vwwo] |
||||||||||||||
ガ行 ギャ行 グァ行 ゲョ ゲォ |
が ガ ga |
ぎ ギ gi |
ぐ グ gu |
げ ゲ ge |
ご ゴ go |
ぎゃ ギャ gya |
ぎゅ ギュ gyu |
ぎぇ ギェ* gye |
ぎょ ギョ gyo |
ぐぁ グァ* gwa |
ぐぃ グィ* gwi |
ぐぇ グェ* gwe |
ぐぉ グォ* gwo |
||
ぐゎ グヮ* gwa [gwwa] |
|||||||||||||||
げょ ゲョ* gjo {geyo} |
げぉ ゲォ* geo {geo} |
||||||||||||||
ザ行 ジャ行 |
ざ ザ za |
じ ジ zi {ji} |
ず ズ zu |
ぜ ゼ ze |
ぞ ゾ zo |
じゃ ジャ zya {ja} |
じゅ ジュ zyu {ju} |
じぇ ジェ* zye {je} |
じょ ジョ zyo {jo} |
||||||
ダ行 ヂャ行 デャ行 ドァ行 |
だ ダ da |
ぢ ヂ zi [di] {ji} {[dzi]} |
づ ヅ zu [du] {[dzu]} |
で デ de |
ど ド do |
ぢゃ ヂャ zya [dya] {ja} {[dzya]} |
ぢゅ ヂュ zyu [dyu] {ju} {[dzyu]} |
ぢょ ヂョ zyo [dyo] {jo} {[dzyo]} |
|||||||
でぃ ディ* dji {di} |
でゅ デュ* dju {dyu} |
どぅ ドゥ* d'u {du} |
|||||||||||||
バ行 ビャ行 |
ば バ ba |
び ビ bi |
ぶ ブ bu |
べ ベ be |
ぼ ボ bo |
びゃ ビャ bya |
びゅ ビュ byu |
びぇ ビェ* bye |
びょ ビョ byo |
||||||
パ行 ピャ行 |
ぱ パ pa |
ぴ ピ pi |
ぷ プ pu |
ぺ ペ pe |
ぽ ポ po |
ぴゃ ピャ pya |
ぴゅ ピュ pyu |
ぴぇ ピェ* pye |
ぴょ ピョ pyo |
||||||
ワ゛行 | わ゛ ワ゛* va [vwa] |
ゐ゛ ヰ゛* vi [vwi] |
ゑ゛ ヱ゛* ve [vwe] |
を゛ ヲ゛* vo [vwo] |
|||||||||||
こがき のカナ |
ぁ ァ xa |
ぃ ィ xi |
ぅ ゥ xu |
ぇ ェ xe |
ぉ ォ xo |
ゃ ャ xya |
ゅ ュ xyu |
ょ ョ xyo |
ゎ ヮ xwa | ゐ ヰ xwi |
ゑ ヱ xwe |
を ヲ xwo |
|||
特殊な カナ |
ン n 注4 |
ッ (こがきのツ) 直後の子音字 注5 または q 注6 |
ー (長音記号) 直前の母音字 [h] 注7 |
||||||||||||
濁点 半濁点注8 |
゛(濁点) ## |
゜(半濁点) %% |
|||||||||||||
注:
|
'
>(アポストロフィー)または<-
>(ハイフン)をいれる。
'
>(アポストロフィー)または<-
>(ハイフン)をいれる。
例:
小売 ko'uri または ko-uri
'
>(アポストロフィー)をいれる。
例:
囲う(かこ・う) kako'u、書こう(か・こう) ka'kou
'
>(アポストロフィー)をいれる。
例:
公理 kou'ri、加工 kakou'
奥羽 Ou'u (/オウー/ではなく/オーウ/とよませたい場合)
風雲 huu'un {fuu'un} (/フウーン/ではなく/フーウン/とよませたい場合)
圭佑 Kei'suke (<ei
>をエ列長音で発音する場合で、/ケイスケ/ではなく/ケースケ/とよませたい場合)
'
>(アポストロフィー)をいれる。
例:
敷居 siki'i {shiki'i}
瀬戸内 Seto'uti (/セトーチ/ではなく/セトウチ/とよませたい場合)
圭佑 Ke'isuke (<ei
>をエ列長音で発音する場合で、/ケースケ/ではなく/ケイスケ/とよませたい場合)
ん
><ン
>のローマ字表記以外の<n>を、確実に/ン/でよませないためには、<'n->とする。例:
可能 ka'nou (cf. 観桜 kan'ou)、記入 ki'nyuu (cf. 金融 kin'yuu)、ボヌァー bo'nwah、(カタカナの長音記号を直前の母音字でかくときの)セーヌsee'nu
例:
豆腐 tou'hu (touhuだと<トウーウ>のローマ字表記ともとれる)、書評 syo'hyou {sho'hyou}、コーヒー koo'hii
っ
><ッ
>が語末にある場合や、おなじ語のなかで<っ
><ッ
>の直後に母音字や<w
><y
>がつづく場合は、<っ
><ッ
>の表記を<tq>とする。例:
小売 koquri、 囲う(かこ・う) kakoqu、 書こう(か・こう) kaqkou
公理 kouqri、 加工 kakouq
奥羽 Ouqu (/オウー/ではなく/オーウ/とよませたい場合)
風雲 huuqun {fuuqun} (/フウーン/ではなく/フーウン/とよませたい場合)
圭佑 Keiqsuke (<ei
>をエ列長音で発音する場合で、/ケイスケ/ではなく/ケースケ/とよませたい場合)
敷居 sikiqi {shikiqi}
瀬戸内 Setoquti (/セトーチ/ではなく/セトウチ/とよませたい場合)
圭佑 Keqisuke (<ei
>をエ列長音で発音する場合で、/ケースケ/ではなく/ケイスケ/とよませたい場合)
可能 kaqnou (cf. 観桜 kanqou)、記入 kiqnyuu (cf. 金融 kinqyuu)、ボヌァー boqnwah、(カタカナの長音記号を直前の母音字でかくときの)セーヌseeqnu
豆腐 touqhu (touhuだと<トウーウ>のローマ字表記ともとれる)、書評 syoqhyou {shoqhyou}、コーヒー kooqhii
あっ! atq!、ウッウ Utqu、うっわ utqwa、いっや itqya
カナ漢字表記での記号 | ローマ字表記での記号 |
---|---|
、 (読点) |
, (コンマ)(つぎの単語のまえに空白を1文字いれる) |
。 (句点) |
. (ピリオド)(つぎの単語のまえに空白を1文字または2文字いれる) |
, (コンマ) |
, (コンマ)(つぎの単語のまえに空白を1文字いれる) |
. (ピリオド) |
. (ピリオド)(句点のかわりにつかわれている場合は、(つぎの単語のまえに空白を1文字または2文字いれる) |
・ (中点) |
|
: (コロン) |
: (コロン)(つぎの単語のまえに空白を1文字または2文字いれる) |
; (セミコロン) |
; (セミコロン)(つぎの単語のまえに空白を1文字いれる) |
? (疑問符) |
? (疑問符)(つぎの単語のまえに空白を1文字または2文字いれる) |
! (感嘆符) |
! (感嘆符)(つぎの単語のまえに空白を1文字または2文字いれる) |
゛ (濁点) |
## (番号記号ふたつ) |
゜ (半濁点) |
%% (パーセントふたつ) |
´ (アクサンテギュ、プライム符号、 アキュートアクセント) |
' (アポストロフィー、アクサンテギュ) (文字のうえにつけられないときには、みぎにならべてかく。例: e') |
` (アクサングラーブ、 グレーブアクセント) |
` (アクサングラーブ) (文字のうえにつけられないときには、みぎにならべてかく。例: e`) |
¨ (ウムラウト、ダイエレシス) |
" (引用符、ウムラウト) (文字のうえにつけられないときには、みぎにならべてかく。例: e") または : (コロン) (文字のみぎにならべてかく。 例: e:) |
^ (アクサンシルコンフレックス、 サーカムフレックスアクセント) |
^ (アクサンシルコンフレックス) (文字のうえにつけられないときには、みぎにならべてかく。例: e^) |
 ̄ (オーバーライン、 論理否定記号) |
‾ (オーバライン) (コンピューター環境によっては、うえつきの〜(チルド、チルダ、なみ線)に表示される。) |
_ (アンダーライン) |
_ (アンダライン) |
ヽ (片仮名繰返し記号) |
(記号をつかわずにかく。例: まヽ(まま) mama) |
ヾ (片仮名繰返し記号(濁点)) |
(記号をつかわずにかく。例: いすヾ(いすず) isuzu) |
ゝ (平仮名繰返し記号) |
(記号をつかわずにかく。例: まゝ(まま) mama) |
ゞ (平仮名繰返し記号(濁点)) |
(記号をつかわずにかく。例: いすゞ(いすず) isuzu) |
〃 (同じく記号) |
(記号をつかわずに、「Ue ni onazi {onaji}.」などとかく。) |
仝 (同上記号) |
(記号をつかわずに、「Ue ni onazi {onaji}.」などとかく。) |
々 (繰返し記号) |
(記号をつかわずにふりがなのとおりにかく。例: 人々 hitobito ) |
〆 (しめ) |
(記号をつかわずにふりがなのとおりにかく。例: 〆切 simekiri {shimekiri} ) |
〇 (漢数字ゼロ) |
0 (算用数字(アラビア数字)のゼロ) |
ー (長音記号) |
直前の母音字、または<h>か<h'>(1.2 カナ対ローマ字変換表の注7を参照) |
— (ダッシュ(全角)) |
-- (ハイフン、負符号(2個つづける)) |
‐ (ハイフン(四分)) |
- (ハイフン、負符号) |
/ (斜線) |
/ (斜線) |
\ (逆斜線) |
¥ (円記号)(逆斜線がつかえる場合はつかう) |
〜 (波ダッシュ) |
‾‾ (オーバライン)(2個つづける) 数値の範囲をあらわす場合は - (ハイフン、負符号) 例: 2〜3グラム 2-3 guramu |
‖ (双注、平行) |
|| (縦線)(2個つづける) |
| (縦線) |
| (縦線) |
… (三点リーダ) |
... (ピリオド)(3個つづける) |
‥ (二点リーダ) |
.. (ピリオド)(2個つづける) |
‘ (左シングル引用符) |
' (アポストロフィー、アクサンテギュ) |
’ (右シングル引用符、アポストロフィー) |
' (アポストロフィー、アクサンテギュ) |
“ (左ダブル引用符) |
" (引用符、ウムラウト) |
” (右ダブル引用符) |
" (引用符、ウムラウト) |
( (始め括弧、始め丸括弧) |
( (左小括弧) |
) (終わり小括弧、終わり丸括弧) |
) (右小括弧) |
〔 (始めきっこう(亀甲)括弧) |
ふつうは、文脈に応じて ( { [ < のいずれかをつかう。とくに厳密にかきあらわす必要がある場合には、{{ (始中括弧2個)をつかう。 |
〕 (終わりきっこう(亀甲)括弧) |
ふつうは、文脈に応じて ) } ] > のいずれかをつかう。とくに厳密にかきあらわす必要 がある場合には、}}(終中括弧2個)をつかう。 |
[ (始め大括弧、始め角括弧) |
[ (左大括弧) |
] (終わり大括弧、終わり角括弧) |
] (右大括弧) |
{ (始め中括弧、始め波括弧) |
{ (左中括弧) |
} (終わり中括弧、終わり波括弧) |
} (右中括弧) |
〈 (始め山括弧) |
< (不等号(より小)) |
〉 (終わり山括弧) |
> (不等号(より大)) |
《 (始め二重山括弧) |
ふつうは、文脈に応じて ( { [ < のいずれかをつかう。とくに厳密にかきあらわす必要がある場合には、<< (不等号(より小)2個)をつかう。 |
》 (終わり二重山括弧) |
ふつうは、文脈に応じて ( { [ < のいずれかをつかう。とくに厳密にかきあらわす必要がある場合には、>> (不等号(より大)2個)をつかう。 |
「 (始めかぎ括弧) |
" (引用符、ウムラウト) |
」 (終わりかぎ括弧) |
" (引用符、ウムラウト) |
『 (始め二重かぎ括弧) |
' (アポストロフィー、アクサンテギュ)(「」のなかの『』の場合。単独の場合は " (引用符、ウムラウト)。) |
』 (終わり二重かぎ括弧) |
' (アポストロフィー、アクサンテギュ)(「」のなかの『』の場合。単独の場合は " (引用符、ウムラウト)。) |
【 (始めすみ付き括弧) |
ふつうは、文脈に応じて ( { [ < のいずれかをつかう。とくに厳密にかきあらわす必要がある場合には、[[ (左大かっこ2個)をつかう。 |
】 (終わりすみ付き括弧) |
ふつうは、文脈に応じて ( { [ < のいずれかをつかう。とくに厳密にかきあらわす必要がある場合には、]] (右大かっこ2個)をつかう。 |
「原則」と「数詞関連のわかちがき」は、わたくしのオリジナルではなく、みやざわよしゆきさんの案をもとにして、修正・拡張しています。
「原則」の部分は、もともとは、財団法人日本のローマ字社の理事長をしておられた柴田武(しばた・たけし)さん(東京大学名誉教授で『新明解国語辞典』(三省堂)の編者のひとり)らが提唱した、いわゆる「東大システム」を基本とするもので、みやざわさんがそれを整理してまとめられたものです。
この部分はみやざわよしゆきさんの案とおなじ内容です。「99式」にもふくまれています。
単語は、自立語、付属語にかかわらず、一部の例外をのぞいて独立させ、ひとつづりにかく。(注: 単語の認定は、一般の国語辞典にのっている、いわゆる学校文法(国文法)にしたがう。)
例:
kirei da, kirei darou, kirei datta, kirei de, kirei ni, kirei na, kirei nara
例:
kaku sou da, kakisou da(例外cを参照), kaku you da, kaku mitai desu
例:
kakaseru, kotaesaseru, kakareru, kotaerareru, kakitai, kakanai, kakanu, kaita, yonda, kakou, kotaeyou, kakisou da
例:
kakeba, kaite, yonde, kaitari, yondari
例:
koi suru, renraku suru, son suru, gakkari suru
(注: 「欲する」は hossuru (「欲する」の「欲(ほっ)」は単語とはみとめられない))
この部分はみやざわよしゆきさんの案がもとになっていますが、数詞の語尾が<っ><ッ>になったときのかきかたがちがいます。みやざわ案では<っ><ッ>の表記を単位のほうにつけますが、海津式ローマ字では数詞のほうにつけます。
例:
表2-1. 助数詞や単位などのわかちがきでのみやざわ案と海津式ローマ字のちがい
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)
みやざわ案 海津式ローマ字 一枚 1 mai
iti mai
{ichi mai}1 mai
iti mai
{ichi mai}一個 1 kko
i kko1 ko
iq ko
例: 一本(イッ・ポン) 1 pon (<1 qpon>ではない)
例: 十個(ジッ・コ) ziq ko {jiq ko}(注: /ジュッコ/と発音するひともいるが、常用漢字表では「十」のふりがなに<ジュッ>はない。<ジュウ>、<ジッ>、<とお>、<と>の4種類だけである。発音には関係なく、フリガナのカナ文字にしたがってローマ字に変換する。)
例:
表2-2. 助数詞や単位などのわかちがきの例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)
一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 円 1 en
iti en
{ichi en}2 en
ni en3 en
san en4 en
yo en5 en
go en6 en
roku en7 en
nana en
siti en
{shichi en}8 en
hati en
{hachi en}9 en
kyuu en10 en
zyuu en
{juu en}個 1 ko
iq ko2 ko
ni ko3 ko
san ko4 ko
yon ko5 ko
go ko6 ko
roq ko7 ko
nana ko
siti ko
{shichi ko}8 ko
haq ko
hati ko
{hachi ko}9 ko
kyuu ko10 ko
ziq ko
{jiq ko}銭 1 sen
iq sen2 sen
ni sen3 sen
san sen4 sen
yon sen5 sen
go sen6 sen
roku sen7 sen
nana sen
siti sen
{shichi sen}8 sen
haq sen9 sen
kyuu sen10 sen
ziq sen
{jiq sen}点 1 ten
iq ten2 ten
ni ten3 ten
san ten4 ten
yon ten5 ten
go ten6 ten
roku ten7 ten
nana ten
siti ten
{shichi ten}8 ten
haq ten
hati ten
{hachi ten}9 ten
kyuu ten10 ten
ziq ten
{jiq ten}年 1 nen
iti nen
{ichi nen}2 nen
ni nen3 nen
san nen4 nen
yo nen5 nen
go nen6 nen
roku nen7 nen
nana nen
siti nen
{shichi nen}8 nen
hati nen
{hachi nen}9 nen
kyuu nen
ku nen10 nen
zyuu nen
{juu nen}本 1 pon
iq pon2 hon
ni hon3 bon
san bon4 hon
yon hon5 hon
go hon6 pon
roq pon7 hon
nana hon
siti hon
{shichi hon}8 pon
8 hon
haq pon
hati hon
{hachi hon}9 hon
kyuu hon10 pon
ziq pon
{jiq pon}枚 1 mai
iti mai
{ichi mai}2 mai
ni mai3 mai
san mai4 mai
yon mai
yo mai5 mai
go mai6 mai
roku mai7 mai
nana mai
siti mai
{shichi mai}8 mai
hati mai
{hachi mai}9 mai
kyuu mai10 mai
zyuu mai
{juu mai}ヤード 1 yaado
iti yaado
{ichi yaado}2 yaado
ni yaado3 yaado
san yaado4 yaado
yon yaado5 yaado
go yaado6 yaado
roku yaado7 yaado
nana yaado
siti yaado
{shichi yaado}8 yaado
hati yaado
{hachi yaado}9 yaado
kyuu yaado10 yaado
zyuu yaado
{juu yaado}羽 1 wa
iti wa
{ichi wa}2 wa
ni wa3 wa
3 ba
san wa
san ba4 wa
4 ba
yon wa
yon ba5 wa
go wa6 wa
roku wa7 wa
nana wa
siti wa
{shichi wa}8 wa
8 pa
hati wa
{hachi wa}
haq pa9 wa
kyuu wa10 wa
10 pa
zyuu wa
{juu wa}
ziq pa
{jiq pa}
この部分はみやざわよしゆきさんの案とおなじ内容ですが、みやざわ案では「誤解のおそれがなければ直接つないでもよい」となっています。海津式ローマ字ではこの記述はなくしました。
ハイフンでつなぐ。
例:
表2-3. 助数詞や単位などに、「分(ぶん)」、「間(かん)」、「半」、「まえ(前)」、「め」などが追加される場合の例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)-分 五人分
5 nin-bun, go nin-bun二週間分
2 syuukan-bun, ni syuukan-bun
{2 shuukan-bun}, {ni shuukan-bun}-間 五分間
5 hun-kan, go hun-kan
{5 fun-kan}, {go fun-kan}十年間
10 nen-kan, zyuu nen-kan
{juu nen-kan}-半 一個半
1 ko-han, iq ko-han三時間半
3 zikan-han, san zikan-han
{3 jikan-han}, {san jikan-han}-前 餃子二人前
gyouza 2 nin-mae, gyouza ni nin-mae
-め 一枚め
1 mai-me, iti mai-me
{ichi mai-me}三度め
3 do-me, san do-me
この部分はみやざわよしゆきさんの案とおなじ内容です。
数とのあいだを1文字分あける。
例:
表2-4. 数のまえにたつ漢字1字、接頭語、単語の例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)約- 約三年
yaku 3 nen, yaku san nen約十秒間
yaku 10 byou-kan, yaku zyuu byou-kan
{yaku juu byou-kan}満- 満六歳
man 6 sai, man roku sai
こ(小)- こ一日
ko 1 niti, ko iti niti
{ko 1 nichi}, {ko ichi nichi}こ一時間
ko 1 zikan, ko iti zikan
{ko 1 jikan}, {ko ichi jikan}まる(丸)- まる一日
maru 1 niti, maru iti niti
{maru 1 nichi}, {maru ichi nichi}まる三年分
maru 3 nen-bun, maru san nen-bun(単語)- 田一反
ta 1 tan, ta iq tan家一軒
ie 1 ken, ie iq ken
この部分はみやざわよしゆきさんの案とおなじ内容です。
1文字分あける。
例:
表2-5. あいまいな数、不明な数をあらわす「数」、「何」、「いく(幾)」などのあとの例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)数- 数個
suu ko数分
suu hun
{suu fun}数倍
suu bai数とおり
suu toori何- 何個
nan ko何分
nan pun何倍
nan bai何とおり
nan tooriいく(幾)- いく個
iku koいく分
iku bunいく倍
iku baiいくとおり
iku toori
この部分はみやざわよしゆきさんの案とおなじ内容です。
例:
表2-6. 数字を/ひと/、/ふた/、/み/など、やまとことばよみする場合の例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)-つ 一
1.tu
{1.tsu}
hitotu
{hitotsu}二つ
2.tu
{2.tsu}
hutatu
{futatsu}三つ
3.tu
{3.tsu}
mittu
{mittsu}九つ
9.tu
{9.tsu}
kokonotu
{kokonotsu}十
too
一つ分
1.tu-bun
{1.tsu-bun}
hitotu-bun
{hitotsu-bun}三つ半
3.tu-han
{3.tsu-han}
mittu-han
{mittsu-han}前二つ
mae 2.tu
{mae 2.tsu}
mae hutatu
{mae futatsu}-日 一日
tuitati
{tsuitachi}二日
2.ka
hutuka
{futsuka}三日
3.ka
mikka九日
9.ka
kokonoka十日
10.ka
tooka二十日
20.ka
hatuka
{hatsuka}二日分
2.ka-bun
hutuka-bun
{futsuka-bun}三日間
3.ka-kan
mikka-kan中二日
naka 2.ka
naka hutuka
{naka futsuka}(その他) 一晩
1.ban
hitoban二缶
2.kan
hutakan
{futakan}三品
3.sina
misina
{mishina}二重
2.e
hutae
{futae}十月
10.tuki
totuki
{totsuki}二十歳
20.ti
hatati
{hatachi}一めもり
1.memori
hito-memori二たば
2.taba
huta-taba
{futa-taba}三さじ(匙)
3.sazi
mi-sazi
{mi-saji}
この部分は、みやざわよしゆきさんの案では「1から20まではそれぞれのかずをひとつながりに書き」となっていますが、海津式ローマ字では、11から19までも21以上の場合とおなじようにかきます。
例:
表2-7. ふたケタ以上の数をローマ字でかく場合の例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)10 zyuu
{juu}20 nizyuu
{nijuu}90 kyuuzyuu
{kyuujuu}900 kyuuhyaku 11 zyuu-iti
{juu-ichi}21 nizyuu-iti
{nijuu-ichi}99 kyuuzyuu-kyuu
{kyuujuu-kyuu}999 kyuuhyaku-kyuuzyuu-kyuu
{kyuuhyaku-kyuujuu-kyuu}12 zyuu-ni
{juu-ni}22 nizyuu-ni
{nijuu-ni}100 hyaku 1,000 sen 13 zyuu-san
{juu-san}23 nizyuu-san
{nijuu-san}101 hyaku-iti
{hyaku-ichi}2,001 nisen-iti
{nisen-ichi}14 zyuu-yon
zyuu-si
{juu-yon}
{juu-shi}24 nizyuu-yon
nizyuu-si
{nijuu-yon}
{nijuu-shi}110 hyaku-zyuu
{hyaku-juu}3,011 sanzen-zyuu-iti
{sanzen-juu-ichi}15 zyuu-go
{juu-go}25 nizyuu-go
{nijuu-go}111 hyaku-zyuu-iti
{hyaku-juu-ichi}5,099 gosen-kyuuzyuu-kyuu
{gosen-kyuujuu-kyuu}16 zyuu-roku
{juu-roku}26 nizyuu-roku
{nijuu-roku}>119 hyaku-zyuu-kyuu
{hyaku-juu-kyuu}8,899 hassen-happyaku-kyuuzyuu-kyuu
{hassen-happyaku-kyuujuu-kyuu}17 zyuu-nana
zyuu-siti
{juu-nana}
{juu-shichi}27 nizyuu-nana
nizyuu-siti
{nijuu-nana}
{nijuu-shichi}120 hyaku-nizyuu
{hyaku-nijuu}9,999 kyuusen-kyuuhyaku-kyuuzyuu-kyuu
{kyuusen-kyuuhyaku-kyuujuu-kyuu}18 zyuu-hati
{juu-hachi}28 nizyuu-hati
{nijuu-hachi}121 hyaku-nizyuu-iti
{hyaku-nijuu-ichi}99,990,000 kyuusen-kyuuhyaku-kyuuzyuu-kyuuman
{kyuusen-kyuuhyaku-kyuujuu-kyuuman}19 zyuu-kyuu
zyuu-ku
{juu-kyuu}
{juu-ku}29 nizyuu-kyuu
nizyuu-ku
{nijuu-kyuu}
{nijuu-ku}129 hyaku-nizyuu-kyuu
hyaky-nizyuu-ku
{hyaku-nijuu-kyuu}
{hyaky-nijuu-ku}999,000,201 kyuuoku-kyuusen-kyuuhyakuman-nihyakyu-iti
{kyuuoku-kyuusen-kyuuhyakuman-nihyakyu-ichi}数- 十数人
zyuu-suu nin
{juu-suu nin}数十数人
suuzyuu-suu nin
{suujuu-suu nin}数千数百数十数人
suusen-suuhyaku-suuzyuu-suu nin
{suusen-suuhyaku-suujuu-suu nin}何- 十何回
zyuu-nan kai
{juu-nan kai}何十何回
nanzyuu-nan kai
{nanjuu-nan kai}何千何百何十何回
nanzen-nanbyaku-nanzyuu-nan kai
{nanzen-nanbyaku-nanjuu-nan kai}いく(幾)- 十いくたび
zyuu-iku tabi
{juu-iku tabi}いく十いくたび
ikuzyuu-iku tabi
{ikujuu-iku tabi}いく千いく百いく十いくたび
ikusen-ikuhyaku-ikuzyuu-iku tabi
{ikusen-ikuhyaku-ikujuu-iku tabi}
この部分は、みやざわよしゆきさんの案では単位のうしろをスペースでくぎるようになっていますが、海津式ローマ字では、ローマ字だけでかく場合とおなじように、ハイフンでつなぎます。
例:
表2-8. 数字とローマ字をまぜたかきかたの例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)二十万 二百万 一千万 二百三十五万 二十億五百六万 20-man
2-zyuuman
{2-juuman}200-man
2-hyakuman1000-man
1-senman235-man
2-hyaku-35-man
2-hyaku-3-zyuu-5-man
{2-hyaku-3-juu-5-man}20-oku-5-hyaku-6-man
20-oku-506-man
この部分はみやざわよしゆきさんの案とおなじ内容です。
例:
表2-9. わたりよみをする数のかきかたの例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)二、三人 四、五十本 五、六百個 七、八千万人 2,3 nin
ni,san nin4,5-ziq pon
si,goziq pon
{4,5-jiq pon}
{shi,gojiq pon}5,6-pyaq ko
go,roppyaq ko7,8-senman nin
siti,hassenman nin
{shichi,hassenman nin}
この部分はみやざわよしゆきさんの案にはなく、海津式ローマ字独自のものです。
例:
表2-10. 複合名詞のわかちがきの例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)東京大学 Toukyou Daigaku 対策委員会 taisaku iin kai 標準化 hyouzyunka / hyouzyun-ka
{hyoujunka} / {hyoujun-ka}非科学的 hikagakuteki / hi-kagakuteki / hi-kagaku-teki 物理学 buturigaku / buturi-gaku
{butsurigaku} / {butsuri-gaku}文学 bungaku / bun-gaku 文学部 bungaku bu 文化人類学 bunkazinruigaku / bunka-zinruigaku / bunka-zinrui-gaku
{bunkajinruigaku} / {bunka-jinruigaku} / {bunka-jinrui-gaku}文化人類学的 bunkazinruigakuteki / bunka-zinruigakuteki / bunka-zinruigaku-teki / bunka-zinrui-gaku-teki
{bunkajinruigakuteki / bunka-jinruigakuteki} / {bunka-jinruigaku-teki} / {bunka-jinrui-gaku-teki}文化人類学科 bunkazinruigaku ka / bunka-zinruigaku ka / bunka-zinrui-gaku ka
{bunkajinruigaku ka} / {bunka-jinruigaku ka} / {bunka-jinrui-gaku ka}科学 kagaku 科学者 kagakusya
{kagakusha}科学的 kagakuteki / kagaku-teki 憲法 kenpou 刑法 kei hou / kei-hou 道路交通法 douro koutuu hou / douro-koutuu-hou
{douro koutsuu hou} / {douro-koutsuu-hou}総務部 soumu bu / soumu-bu 情報システム部 zyouhou sisutemu bu / zyouhou-sisutemu bu / zyouhou-sisutemu-bu
{jouhou shisutemu bu} / {jouhou-shisutemu bu} / {jouhou-shisutemu-bu}歯医者 haisya / ha-isya
{haisha} / {ha-isha}
(「敗者」「配車」などと区別するためにはハイフンをいれる)外科医 gekai / geka-i
(「下界」などと区別するためにはハイフンをいれる)最高位 saikoui / saikou i / saikou-i
いままでの規則でははなしてかくことになっているところでも、じっさいにかいてみると、つづけてかいたほうが楽じゃないかとおもうところがあります。たとえば、つぎのようなところは、カナ2文字文まではつなげてかいてもかまわないことにしたらどうでしょうか。
例:
表2-11. カナ1文字であらわされる助詞が2個つづいている場合の例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)そこにはいない。 Soko niwa inai. どこにもある。 Doko nimo aru. そうとはかぎらない。 Sou towa kagiranai. そうともおもう。 Sou tomo omou. 東京へはいったことがある。 Toukyou ewa itta koto ga aru. 大阪へもいったことがある。 Oosaka emo itta koto ga aru. 雨かもしれない。 Ame kamo sirenai.
{Ame kamo shirenai.}赤とか白とかのいろがある。 Aka toka siro toka no iro ga aru.
{Aka toka shiro toka no iro ga aru.}
例:
表2-12. 「だ」に、カナ1文字の助詞がつづいている場合の例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)きれいだとおもう。 Kirei dato omou. きれいでもない。 Kirei demo nai. きれいにはならない。 Kirei niwa naranai. きれいなのがよい。 Kirei nano ga yoi. よごれたから、きれいなのにとりかえよう。 Yogoreta kara, kirei nano ni torikaeyou. まだきれいなのに、とりかえるなんてもったいない。 Mada kirei na noni, torikaeru nante mottainai. よんではいない。 Yon dewa inai. よんでもいない。 Yon demo inai. ねこむようでもこまる。 Nekomu you demo komaru. すぐくるようにといわれた。 Sugu kuru you nito iwareta. いそいでいるようだな。 Isoide iru you dana. 足をくじいたようなの。 Asi o kuziita you nano.
{Ashi o kujiita you nano.}雨だが、どうする? Ame daga, dou suru? 嵐ではない。 Arasi dewa nai.
{Arashi dewa nai.}吹雪だとこまる。 Hubuki dato komaru.
{Fubuki dato komaru.}雨はやみそうなの? Ame wa yami sou nano? はれてきそうだぜ。 Harete ki sou daze. すぐにゆくのだ。 Sugu ni yuku noda.
例:
表2-13. 口語でもちいられるものの例
(国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリックで記載)うつるのです。 → うつるんです。 Uturu no desu.
{Utsuru no desu.}→ Uturun desu.
{Utsurun desu.}かいていた。 → かいてた。 Kaite ita. → Kaiteta. かいていろ。 → かいてろ。 Kaite iro. → Kaitero.
海津式ローマ字で人名や地名をかくときの、わかちがきや大文字のつかいかたの説明です。
ローマ字がきの例で、国際規格準拠版と英国規格準拠版でつづりがかわる場合は、英国規格準拠版を{}でかこんでイタリック体でかきます。
例:
- 日本 / 日本
- Nippon / Nihon
- 日本国 / 日本国
- Nippon Koku / Nihon Koku
- 山田総理大臣
- Yamada Souri Daizin
{Yamada Souri Daijin}- 田中科学技術庁長官
- Tanaka Kagaku Gizyutu Tyou Tyoukan
{Tanaka Kagaku Gijutsu Chou Choukan}- 山田さん、山田太郎様、山田太郎殿
- Yamada san, Yamada Tarou sama, Yamada Tarou dono
「氏名のふりがな」をローマ字に翻字する場合は以下のようにする。
外国にいったときなどで、戸籍名ではなく「ローマ字表記のなまえ」をそのひとの氏名としてつかう場合は、パスポートにかいてあるローマ字氏名と一致していないと同一人物とはみなされないので、パスポートの表記をつかう。
例:
- 山田太郎
- Yamada Tarou / YAMADA Tarou / Yamada Tarou
- 佐藤圭介
- Satou Keisuke / SATOU Keisuke / Satou Keisuke
(「圭介」を/ケースケ/と発音するとしても、ふりがなを「けいすけ」とするならローマ字表記は<Keesuke>ではなく、<Keisuke>になる。)- 大原勇気
- Oohara Yuuki / OOHARA Yuuki / Oohara Yuuki
<OOHARA>を/オオーアラ/とよまれないようにするには、 Oo'hara Yuuki / OO'HARA Yuuki / Oo'hara Yuuki のようにアポストロフィー(<'>)をいれる。- 小原由紀
- O'hara Yuki / O'HARA Yuki / O'hara Yuki
参考: 2019年10月25日に開催された、第2回「公用文等における日本人の姓名のローマ字表記に関する関係府省庁連絡会議」での決定事項、「公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について(令和元年10月25日関係府省庁申合せ)」
自治体がローマ字による自治体名を別途さだめている場合はそれをつかう。
地名のフリガナをローマ字に翻字する場合や、自治体がとくにそのローマ字による自治体名をさだめていない場合や自治体がない地名は以下のようにする。
例:
- 東京都
- Toukyou to
- 北海道
- Hokkai dou
- 兵庫県
- Hyougo ken
- 糟屋郡
- Kasuya gun
- 名古屋市
- Nagoya si
{Nagoya shi}- 土佐山田町
- Tosa-Yamada tyou
{Tosa-Yamada chou}- 仁淀村
- Niyodo mura
例:
- 東京都港区新橋1−2−3
- Toukyou to, Minato ku, Sinbasi 1-2-3
{Toukyou to, Minato ku, Shinbashi 1-2-3}- 兵庫県神戸市中央区山手1−2−3
- Hyougo ken, Koube si, Tyuuou ku, Yamate 1-2-3
{Hyougo ken, Koube shi, Chuuou ku, Yamate 1-2-3}
例:
- 東京都港区浜松町
- Toukyou to, Minato ku, Hamamatutyou
{Toukyou to, Minato ku, Hamamatsuchou}- 東京都千代田区大手町
- Toukyou to, Tiyoda ku, Ootemati
{Toukyou to, Chiyoda ku, Ootemachi}
例:
- 新大阪
- (「大阪」がちかくにある)
Sin-Oosaka
{Shin-Oosaka}- 新開地
- (ちかくに「開地」はない)
Sinkaiti
{Shinkaichi}- 山田南
- Yamada-Minami (ちかくに「山田北」、「山田西」などがあるとき)
Yamadaminami (ちかくに「山田北」、「山田西」などがないとき)
例:
- 鵠沼桜が岡
- Kugenuma-Sakuragaoka (ちかくに「鵠沼松が岡」、「鵠沼藤が谷」がある)
- 靱本町
- (ちかくに「西本町」、「本町」がある)
Utubo-Honmati
{Utsubo-Honmachi}- 麻布十番
- (ちかくに「元麻布」、「南麻布」などがある)
Azabu-Zyuuban
{Azabu-Juuban}
例:
- 山手通、下山手通
- Yamate-doori, Simo-Yamate-doori
{Yamate-doori, Shimo-Yamate-doori}- 御堂筋、堺筋
- Midou-suzi, Sakai-suzi
{Midou-suji, Sakai-suji}
例:
- 千里山
- Senriyama
- 五月台
- Satukidai
{Satsukidai}- 桜ヶ丘
- Sakuragaoka
例:
- 阿蘇山
- Aso San
- 生駒山
- Ikoma Yama
- 四万十川
- Simanto Gawa
{Shimanto Gawa}
海津式ローマ字はカナにしたがったローマ字表記方式ですが、以下は、番外編として、発音にしたがった日本語のローマ字表記をかんがえたものです。
発音にしたがったローマ字表記方式は、まず標準発音をさだめなければいけないという難点がありますが、それでも、もしつくるとしたらどうなるか、強引につくってみたのが、したの表です。社団法人日本ローマ字会の機関紙、"Rômazi Sekai"の1995年12月号で発表したものに、さらにてをくわえたものです。発音とカナの関係は、わたくしの独断によるものです。
便宜上、カナ文字はカタカナ、ローマ字は小文字だけでかいてありますが、ひらがなや、大文字のローマ字についてもまったく同様にあつかいます。
*22 *23 | 基本音(直音)*1 | 口蓋化音(-y-)*2 | 円唇化音(-w-)*15*16 | 口蓋円唇化音(-j-)*21 *26 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
母音 | ア a |
イ i |
ウ u |
エ e |
オ o |
ヤ ya |
(イィ)*3 yi |
ユ yu |
** イェ*4 ye |
ヨ yo |
ワ (ウァ) wa |
** ウィ wi |
(ウゥ) wu |
** ウェ we |
** ウォ wo |
(ウャ) ja |
(ウィィ) ji |
(ウュ) ju |
(ウィェ) je |
(ウョ) jo |
||
声門 /硬口蓋 /両唇*24 |
摩擦 | 無声 h- |
ハ ha |
(ヘィ)*6 hi |
(ホゥ)*19 hu |
ヘ he |
ホ ho |
ヒャ hya |
ヒ*5 hyi |
ヒュ hyu |
(ヒェ) hye |
ヒョ hyo |
* ファ hwa |
* フィ hwi |
フ*18 hwu |
* フェ hwe |
* フォ hwo |
(フャ) hja |
(フィィ) hji |
** フュ*20 hju |
(フィェ) hje |
(フョ) hjo |
母音字のあとでは< |
||||||||||||||||||||||
軟口蓋 | 破裂 | 無声 k- |
カ ka |
(ケィ) ki |
ク ku |
ケ ke |
コ ko |
キャ kya |
キ kyi |
キュ kyu |
(キェ) kye |
キョ kyo |
** クァ kwa |
** クィ kwi |
(クゥ) kwu |
** クェ kwe |
** クォ kwo |
(クャ) kja |
(クィィ) kji |
(クュ) kju |
(クィェ) kje |
(クョ) kjo |
有声 g- |
ガ ga |
(ゲィ) gi |
グ gu |
ゲ ge |
ゴ go |
ギャ gya |
ギ gyi |
ギュ gyu |
(ギェ) gye |
ギョ gyo |
** グァ gwa |
(グィ) gwi |
(グゥ) gwu |
(グェ) gwe |
(グォ) gwo |
(グャ) gja |
(グィィ) gji |
(グュ) gju |
(グェ) gje |
(グョ) gjo |
||
歯茎 | 鼻音 n- |
ナ na |
(ネィ) ni |
ヌ nu |
ネ ne |
ノ no |
ニャ nya |
ニ nyi |
ニュ nyu |
(ニェ) nye |
ニョ nyo |
(ヌァ) nwa |
(ヌィ) nwi |
(ヌゥ) nwu |
(ヌェ) nwe |
(ヌォ) nwo |
(ヌャ) nja |
(ヌィィ) nji |
(ヌュ) nju |
(ヌィェ) nje |
(ヌョ) njo |
|
母音字のあとでは<'n- >とする。 |
||||||||||||||||||||||
弾音 r- |
ラ ra |
(レィ) ri |
ル ru |
レ re |
ロ ro |
リャ rya |
リ ryi |
リュ ryu |
(リェ) rye |
リョ ryo |
(ルァ) rwa |
(ルィ) rwi |
(ルゥ) rwu |
(ルェ) rwe |
(ルォ) rwo |
(ルャ) rja |
(ルィィ) rji |
(ルュ) rju |
(ルィェ) rje |
(ルョ) rjo |
||
破裂 | 無声 t- |
タ*10 ta |
* ティ ti |
** トゥ tu |
テ te |
ト to |
(テャ)*9*11 tya |
(ティィ) tyi |
** テュ tyu |
(ティェ) tye |
(テョ) tyo |
(トゥア) twa |
(トゥィ) twi |
(トゥゥ) twu |
(トゥェ) twe |
(トゥォ) two |
(トゥャ) tja |
(トゥィィ) tji |
(トゥュ) tju |
(トゥェ) tje |
(トゥョ) tjo |
|
有声 d- |
ダ da |
* ディ di |
** ドゥ du |
デ de |
ド do |
(デャ) dya |
(ディィ) dyi |
* デュ dyu |
(ディェ) dye |
(デョ) dyo |
(ドゥァ) dwa |
(ドゥィ) dwi |
(ドゥゥ) dwu |
(ドゥェ) dwe |
(ドゥォ) dwo |
(ドゥャ) dja |
(ドゥィィ) dji |
(ドゥュ) dju |
(ドゥィェ) dje |
(ドゥョ) djo |
||
摩擦 | 無声 s- |
サ sa |
(セィ) si |
ス su |
セ se |
ソ so |
シャ sya |
シ syi |
シュ syu |
* シェ sye |
ショ syo |
(スァ) swa |
(スィ) swi |
(スゥ) swu |
(スェ) swe |
(スォ) swo |
(スャ) sja |
(スィィ) sji |
(スュ) sju |
(スィェ) sje |
(スョ) sjo |
|
有声 z- |
ザ za |
(ゼィ) zi |
ズ zu |
ゼ ze |
ゾ zo |
ジャ zya |
ジ zyi |
ジュ zyu |
* ジェ zye |
ジョ zyo |
(ズァ) zwa |
(ズィ) zwi |
(ズゥ) zwu |
(ズェ) zwe |
(ズォ) zwo |
(ズャ) zja |
(ズィィ) zji |
(ズュ) zju |
(ズィェ) zje |
(ズョ) zjo |
||
破擦 | 無声 c-*12 |
* ツァ ca |
** ツィ*7 ci |
ツ cu |
* ツェ ce |
* ツォ co |
チャ*8 cya |
チ cyi |
チュ cyu |
* チェ cye |
チョ cyo |
(ツゥァ)*17 cwa |
(ツゥィ) cwi |
(ツゥ) cwu |
(ツゥェ) cwe |
(ツゥォ) cwo |
(ツャ) cja |
(ツィィ) cji |
(ツュ) cju |
(ツィェ) cje |
(ツョ) cjo |
|
有声 dz-*13 | (ヅァ) dza |
(ヅィ) dzi |
(ヅゥ) dzu |
(ヅェ) dze |
(ヅォ) dzo |
(ヂャ) dzya |
(ヂィ) dzyi |
(ヂュ) dzyu |
(ヂェ) dzye |
(ヂョ) dzyo |
(ヅゥァ) dzwa |
(ヅゥィ) dzwi |
(ヅゥ) dzwu |
(ヅゥェ) dzwe |
(ヅゥォ) dzwo |
(ヅャ) dzja |
(ヅィィ) dzji |
(ヅュ) dzju |
(ヅィェ) dzje |
(ヅョ) dzjo |
||
両唇 | 破裂 | 無声 p- |
パ pa |
(ペィ) pi |
プ pu |
ペ pe |
ポ po |
ピャ pya |
ピ pyi |
ピュ pyu |
ピェ pye |
ピョ pyo |
(プァ) pwa |
(プィ) pwi |
(プゥ) pwu |
(プェ) pwe |
(プォ) pwo |
(プャ) pja |
(プィ) pji |
(プュ) pju |
(プィェ) pje |
(プョ) pjo |
有声 b- |
バ ba |
(ベィ) bi |
ブ bu |
ベ be |
ボ bo |
ビャ bya |
ビ byi |
ビュ byu |
(ビェ) bye |
ビョ byo |
(ブァ) bwa |
(ブィ) bwi |
(ブゥ) bwu |
(ブェ) bwe |
(ブォ) bwo |
(ブャ) bja |
(ブィィ) bji |
(ブュ) bju |
(ブィェ) bje |
(ブョ) bjo |
||
鼻音 m- |
マ ma |
(メィ) mi |
ム mu |
メ me |
モ mo |
ミャ mya |
ミ myi |
ミュ myu |
(ミェ) mye |
ミョ myo |
(ムァ) mwa |
(ムィ) mwi |
(ムゥ) mwu |
(ムェ) mwe |
(ムォ) mwo |
(ムャ) mja |
(ムィィ) mji |
(ムュ) mju |
(ムィェ) mje |
(ムョ) mjo |
||
唇歯 *24 |
摩擦 | 無声 f-*14 | fa |
fi |
fu |
fe |
fo |
fya |
fyi |
fyu |
fye |
fyo |
fwa |
fwi |
fwu |
fwe |
fwo |
fja |
fji |
fju |
fje |
fjo |
有声 v-*25 |
** ヴァ va |
** ヴィ vi |
* ヴ vu |
** ヴェ ve |
** ヴォ vo |
(ヴャ) vya |
(ヴィィ) vyi |
** ヴュ vyu |
(ヴィェ) vye |
(ヴョ) vyo |
(ヴゥァ) vwa |
(ヴゥィ) vwi |
(ヴゥ) vwu |
(ヴゥェ) vwe |
(ヴゥォ) vwo |
(ヴゥャ) vja |
(ヴゥィィ) vji |
(ヴゥュ) vju |
(ヴゥィェ) vje |
(ヴゥョ) vjo |
||
長音 | h ただし、つぎの文字のまえでは h' a, i, u, e, o, y, w, j, h (これらの大文字についても同様) |
|||||||||||||||||||||
促音 | q | |||||||||||||||||||||
撥音 | n ただし、つぎの文字のまえでは n' a, i, u, e, o, y, w, j, n (これらの大文字についても同様) |
ャ
><ュ
><ョ
>をつけたカナであらわされる、いわゆる拗音の発音は、直音の発音が口蓋化したものとみなす(例: /力/→/キャ/、/サ/→/シャ/)。またヤ行はア行が口蓋化したものとみなす。そして、ヤ行や拗音の行を「口蓋化音」のグル一プとした。
イェ
>にならい、<イィ
>とした。
イェ
><シェ
><チェ
><ジェ
>の表記にならい、イ列のカナにちいさい<ェ
>をつけたものとした。口ーマ字については国際規格(ISO3602:1989)および英国規格(BS4812:1972)での拗音のカナのローマ字表記にならい、「基本音」のクループの表記の母音字と子音字のあいだに<y
>をいれたものとした。
ィ
>をくわえたものとした。
y
>をいれずにかくか、あるいはいっさいの例外をみとめずこの表のように口蓋化のグループのイ列として<y
>をいれてかくかは、考慮の余地があるとおもう。間題は、ツァ行以外の基本音のイ列の発音が、将采の日本語の音韻のなかにあらわれるかどうかである。
テャ
><テュ
><テョ
>のカナ表記は、従来のキャ行、シャ行などの拗音のつづりである「イ列のカナ+ちいさい<ャ
><ュ
><ョ
>」という規則からすると、<ティャ
><ティュ
><ティョ
>となるが、内閣告示『外来語の表記』の<テュ
>の表記にならってこのようにした。<デャ
><デュ
><デョ
>と<ヴャ
><ヴュ
><ヴョ
>も同様。
ts
>をもちいずに<c
>をもちいた。
dz
>をもちいた。
f-
>をもちいるのが適当とおもうが、カナつづりのほうがみつからず、空白にしてある。
ァ
>がついた<ファ
><クァ
>などのカナつづりの音は、直音の音が円唇化したものとみなす(例: /ハ/→/ファ/、/カ/→/クァ/)。また、ワ行はア行が円唇化したものとみなす。そして、「基本音」、「口蓋化音」にくわえて、「円唇化音」のグループをつくった。
w
>をいれたものとした。
ツァ
><ツィ
><ツェ
><ツォ
>がすでに基本音のグループのつづりとしてつかわれているため、<ツゥァ
><ツゥィ
><ツゥェ
><ツゥォ
>とした。
フ
>はハ行の両唇化グループのウ列<hwu>のカナとした。
ホゥ
>とした。
フュ
>である。この発音は、円唇化した<フ
>の発音がさらに口蓋化したものとかんがえ、「口蓋円唇化音」のグループをさらにくわえた。<フュ
>の発音は、口蓋化した母音のまえの無声唇歯摩擦音/f/を、日本語の/フ/の子音である無声両唇摩擦音/ɸ/でおきかえたために、円唇化と口蓋化が連続したものとおもわれる(例: 英語の fusion → フュージョン
)。
フュ
>にならい、ウ列の力ナにヤ行のカナのちいさいものをつけたものとし、ローマ字は、口蓋化音の表記として<y
>とならんで世界的におおくつかわれている<j
>を母音字と子音字のあいだにいれることにした。
ヴァ
><ヴ
><ヴェ
><ヴォ
>と<ヴィ
><ヴュ
>は、カナつづりとしては内閣告示『外来語の表記』にふくまれており、英語の/v/音に由来するものであるかんがえられるところから唇歯音としてローマ字のつづりには<v
>をあてたが、じっさいにこのカタカナのつづりが唇歯音で発音されているかどうかは疑問である。
y
><w
><j
>をもちいてかきあらわしたが、従来の世界的慣例からすると、ウムラウトなどのダイアクリティカルマークを母音字につけて表記するほうが自然であろうとはおもう。
n
>のまえの<ん
><ン
>のローマ字表記を<n'>とする規則を追加。
n
>のまえの<っ
><ッ
>のローマ字表記を<q>とする規則を追加。
は
><ハ
>、/エ/と発音する<へ
><ヘ
>は、それぞれ<wha>、<whe>とかくことを原則とした。
ドョ
>を<デョ
>に訂正。
は
>と<へ
>のローマ字表記を<wha
>と<whe
>に修正。mottainaiをmoqtainaiに修正。
<EM><STRONG><B><I><U>
)
は
>のローマ字表記として、<ha>の例と<'ha>の例を併記していたが、<'ha>の例だけとした。
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