原因を知ることが第一

 治療は「ほんとうに花粉症なのか」そして「どんな花粉が原因(抗原)で、症状が起こるのか」を調べることから始まります。
 ○○さんはまず、アレルギーの原因になっている植物の種類と、その度合を、皮膚テストで調べることになりました。

 スクラッチテストは直接、皮膚に浅いキズをつけ、疑いのある抗原をいくつか、そこへたらします。皮内テストは皮膚に浅く直接、抗原のエキスを注射します。そして、蚊にくわれたような腫れとそのまわりにできる発赤の反応があれは、それが原因になる植物と判るわけです。
 もちろん抗原は薄められたものを使います。
 ○○さんは、スギ花粉で皮膚が赤くなりました。
 スクラッチテストと、皮内テストのどちらを行うかは、お医者さんが判断します。
 皮内テストの方が反応が強く出ますが、スクラッチテストの方が簡単で痛くないので子どもに適当です。

 検査を受けた日の夜の入浴は、腫れが強くない限り、大丈夫です。強く腫れ、かゆいときは入浴を控えたほうがよいでしょう。ひっかかないで、そっとしておいて下さい。
 アレルギーの患者は抗原に対するIgE抗体という物質が、体の中に増えています。体内にどれぐらいあるか、といいます。

 スギに反応するIgE抗体や、ブタクサ、カモガヤ、ダニに反応するIgE抗体など、どんな種類の抗体を持っているか調べます。

 この検査でAさんは、スギ花粉とヒノキ花粉が原因抗原だったことを知りました。
 検査では、アレルギーの薬や、かぜ薬などを飲んでいると、正しい診断ができません。検査の前の1週間くらいは、薬をやめなければいけません。また、検査のために鼻水を調べることがありますから、診察を受ける前は、鼻をかまないでおきましょう。

 ちなみに2009/9/14にアレルギー検査を受けに病院に行ったのですが、数年前に一度検査していると言ったら、無意味であるし保険対象外となるのでということで断られました。
 しかし、情報収集だけしてきましたが、血液検査では、パッケージセットになっていて、32種類・16種類・8種類のものがありました。ですので、自分でアレルギー抗体の種類を1つ1つ選べるわけではないということです。
 そして、その費用は32種類の場合は2万円くらいしますと医師に言われましたので、1種類500円程度と推定されます。
 3割負担で32種類を受けると初診料込みで5000〜6000円以上はかかると想定しておいて下さい。