花粉の量はどうやって測る?
テレビのニュースが知らせる花粉の量というのは、いくつかの観測場所で、ある一定の時間に観測されたものなのです。
花粉の量の測り方を、簡単に説明しておきましょう。
まず、観測場所にガラス板を一定の時間、置いておきます。そのガラス板にワセリンをぬり、そこに、自然の状態で付着した花粉の数を数えます。顕微鏡で覗き、ひと粒ずつをカウントしていくのです。
飛散開始日については、1㎠あたり1個以上花粉が飛散した日が2日以上続いたときに、最初の日を飛散開始日としています。
飛散花粉数の測定法としては、飛散中に落下した花粉を測定器によりカウントする方法や、一定量の大気を吸引してその中の花粉をカウントする方法などがあります。花粉の数は、大量飛散日には1㎠あたり数百個に達します。
その観測場所は、ビルの屋上にあったりして、人が歩く地上よりも、はるかに高い位置で測られます。たとえば、観測しているビルの屋上と、そのビルの真下の道路では、漂う花粉の量が違うときもあります。
花粉は、時間帯や場所によって空中を漂う量が変わってきます。花粉情報は、天気予報と同様に、その日を送る目安だといえるでしょう。
「花粉が少ないから、大丈夫」と考えないで、花粉の飛ぶシーズン中はマスクやメガネなどで、花粉を回避したほうがよいでしょう。