■小学校でおしえられているローマ字

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質問:

2002年8月16日 金曜日 午前10時47分:

突然のメールで失礼いたします。
現在の小学校では、何式のローマ字表記を用いていますか?
また、作家とサッカーの表記をお教え願いませんか
よろしくお願いいたします。

回答:

おといあわせありがとうございます。

>現在の小学校では、何式のローマ字表記を用いていますか?

このご質問は、現在の小学校の授業でおしえられている日本語のローマ字表記はなに式か、ということだとおもいます。

現在、小学校での日本語のローマ字表記に関する授業は、4年生の国語の時間におこなわれています。

結論をいいますと、いわゆる「訓令式」、正確には、昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号です。基本的には「第一表」だけがおしえられるようです。

ただ、世間一般では「ヘボン式」がつかわれている場合もおおいので、「ヘボン式」も、こういうかきかたもあるということでおしえられることがおおいようです。

これを、昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号の「第二表」ですますか、長音をあらわす記号としてマクロンもあるとか、<ch>のまえの促音の表記は<t>になるということもおしえるかどうかは、教科書や先生によってばらつきがあるようです。

「作家」と「サッカー」のつづりですが、昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号にしたがえば、
作家(さっか)
sakka
サッカー
sakkâ

となります。「サッカー」の「カー」の表記は、<ka>の<a>のうえに<^>(アクサンシルコンフレックスとか、サーカムフレックスアクセントとか、サーカムフレックスとか、ヤマガタなどとよばれる)がついたものです。

ただ、じっさいのところ、昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号というのは、これだけでは、なにをどうかけばいいのかわからないので、国際規格ISO3602:1989によっています。

以上ですが、参考になりましたでしょうか。なにかご不明な点などございましたら、またメールをください。

≡‥≡海津知緒(KAIZU Haruo)


変更記録

第1.1版(2002年8月17日)
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版:
第1.1.1版
発行日:
2002年8月17日
最終更新日:
2003年12月6日
編著者:
海津知緒
発行者:
海津知緒 (大阪府)

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