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寄与分の検討・・・・理解できたらページを消して戻ってください。
![]() 寄与(貢献)したのは相続人ですか? 共同相続人であれば、限定承認をしていても、あるいは、特別受益を受けて具体的相続分がない場合でも寄与分を主張することが可能です。 |
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![]() 共同相続人が寄与したといえるか問題となる場合 @ 相続放棄者、相続欠格者、被廃除者 相続放棄者ははじめから相続人とならなかったものとみなされ(民989)、また相続人欠格者、被廃除者も相続人ではないので寄与分を主張することはできない。 A 包括受遺者 包括受遺者が相続人と同一の権利義務を有することから(民法990)問題となるも、本来共同相続人ではなく、包括遺贈が寄与を考慮してなされたと考えられ、寄与分を認める必要はないとするのが通説である。ただし、相続人でもある包括受遺者の場合は、遺贈を越える寄与がある場合には、寄与分が認められることになろう。 B 代襲相続人 代襲相続の場合は、代襲相続人において、被代襲者の寄与を主張できるか、代襲者自身の寄与を主張できるかが問題となる。 i) 被代襲者の寄与を主張できるか 代襲者は被代襲者の寄与により修正された相続分を受けるのであるから被代襲者の寄与を主張できる (東京高決昭54.2.6 高民32−1−13)。東京高決平成元年12月28日家月42−8−45 ii) 代襲者自身の寄与を主張できるか 代襲者自身が代襲相続人となる前の寄与と後の寄与とで分けて考える説もあるが、通説は、共同相続人の衡平を図るという寄与の立法趣旨からは、代襲者自身が相続人となった後はもちろんのこと、推定相続人となる前の寄与についても寄与分を主張しうると解している。 |