2004年夏 欧州観光(保存)鉄道めぐり

7月31日 (土)

マン島鉄道三昧(2)
Douglas Derby Castle 1010 → 1040 Laxey → Laxey Wheel → Laxey Mine Railway→ Laxey1210 → 1255 Ramsey 1340 → 1443 Groudle → Groudle Glen Railway → Groudle 1543 → 1550 Derby Castle → Horse Tram → Douglas → hotel

朝少し早起きをして朝飯前の散歩をする。目的はマン島TTレースのスタート/ゴールを見に行くため。ホテルの前の坂道を上り詰めるとそこがTTのコースとなる道である。その道を右に曲がると歩道橋がありその先にメインスタンドと道路を挟んで表示板がある。今はたまたまマン島ラリーが開催されているのでラリーのスタート/ゴールの台が片隅にあった。メインスタンドの周辺はキャンプ場になっており、先の方にはラリーの参加者がキャンプをしており早朝から車両の調整に余念がなかった。

TT用メインスタンド TT用ボード ラリーのキャンプ


今日もマン島鉄道三昧。昨日乗り残したMERのLaxey・Ramsey間を乗り潰しにいくためにダービーキャッスル駅まで海岸に沿って歩いて行く。やはり途中で馬車鉄道に抜かれる。
ダービーキャッスル発1010の電車に乗込む。珍しく日本人の家族が乗っていた。英国に留学している娘のところに両親が訪ねてきたと勝手に考えるが果たして真相や如何に。好天の下を電車は走りやがてグラウドル(Groudle)駅に到着する。ここからGroudle Glen Railway(GGR)という保存鉄道が出ているが、事前調査では祝祭日しか運行していないハズである。ところが鉄道駅への入口に「本日オープン」の表示があるではないか。帰路に時間があれば是非寄ってみたい。
やがてLaxeyに到着する。大方の乗客は登山鉄道に乗るために下車してしまった。我々はRamseyまで行くのでそのまま降りずにいると、車掌がやってきて、今日はラリーがあるので午前中の列車はLaxey・Ramsey間がキャンセルされているので急ぐのであればバスでRamseyまで行けとのこと。仕方がないのでRamsey往復後に予定していたLaxey Wheelを先に見学することに計画を変更する。
Laxey WheelからLaxey駅に戻る途中、川を渡らずにそのまま進みLaxey Mine Railwayの跡を見に行く。枕木の車止めの先に狭い軌間の細いレールが姿を現しその上を歩いて行くと住宅地の裏手を伝ってMERの橋の下をトンネルで抜けている。このトンネルには柵が設けられており入ることはできない。一旦道路に上がりトンネルの反対側に行く。そこにはトロッコや車輪などが放置に近い状態で展示されていた。

ラグジーホイール ラグジー鉱山鉄道跡(1) ラグジー鉱山鉄道跡(2)


そうこうしているうちに昼近くなり列車の運行が再開される時刻となった。Laxey駅に戻りRamseyまで行く列車を待つ。やがてダグラス方向からRamsey行きの電車がやってきたのでOutsideの空いた席に座る。
Laxey駅を出てLaxeyの入江の崎に出て初めて乗車する区間を電車は走る。海が見え山を越え乗っているととにかく楽しい。途中リクエストストップの様なところにカフェがありそこで主人が手を振って電車を見送っていた。
Laxeyから45分で終点のRamseyに到着した。昼過ぎなので折返しの時間を利用して食事を摂ろうと店を探したが、あいにく適当な店がない。仕方なくスーパーでリンゴを買う。また港の近くのおもちゃ屋でダグラスの街よりも安かったみやげ物を購入する。
港の回転橋を見ていたりするうちに折返し電車の発車時刻が迫ってきたので駅に戻り電車の席でリンゴをかじり昼食とする。

ラムジー駅


時間に余裕ができたのでGGRに寄ってみることにする。EMRではいつもなら検札時に行き先を聞かれるが今回は聞かれていなかったので、Groudle駅に停まってくれるか心配であったが、駅に着く直前に車掌に合図すると電車は停まってくれた。

グランドルグレイン 中央が信号所 レーンコーン駅 車窓から海が見える
TAFFY号 機関車2台 SeaLion号


駅の向かいにある鉄道の入口から一旦谷に降りて200m位歩いて川を渡り少し登るとGGRの駅がある。Explore Ticketが使えるか確認すると使えないとのこと。往復2.0GBP/人の切符を買いホームに入るとちょうどカワイイ機関車が到着するところであった。客車は2両連結され座席はコンパートメント方式である。機廻しをして発車準備を整え走り出す。まるで遊園地のおとぎ列車のようである。やがて列車は海を望む丘の上を通りこのまま行くと海に落ちる、という手前に駅があり停まる。ここで15分休憩し来た駅に戻る。線路沿いは遊歩道になっておりトレッキングする人たちもいる。
往復約1時間の小旅行を終えGroudle駅に戻る。やがてガタゴトとMERの電車がやってきたので手を上げてリクエストストップ。Outsideは混んでおり先頭車に乗り込む。ダービーキャッスルからはまた馬車鉄道に乗る。所要時間を測ってみると約2マイルを約15分で走りきったから時速12km以上となる。やはり速い。
商店街を冷やかしいつものパブでokell'sをひっかけてからホテルに戻り宿泊費の支払いを済ませ、明朝のタクシーの手配を依頼する。
再び坂道を降りる。道路は大渋滞している。プロムナードの手前にあるアメリカンレストラン"RANCH"で夕食を摂る。帰りに酒屋でビールを仕入れる。残念ながらOkell'sの缶は売っていなかった。
ホテルに戻りTV番組を見ていると土曜日の夜のためかクイズ番組をやっており、見ていると3択で司会者が解答者に"final answer?"などと尋ねている。どこの国も同じような番組があるものだ。

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