7月30日 (金)
マン島鉄道三昧(1)
ホテル→Douglas 1010→ 1107 Port Erin → 鉄道博物館 → Port Erin 1150 →1247 Douglas → フェリーターミナル (昼食) → Horse Tram → Derby Castle 1440 → 1510 Laxey 1515 → 1545 Summit Laxey 1725 → 1755 Derby Castle → Douglas(夕食)→ ホテル
朝食の後、蒸気鉄道(Mannx Steam Railway)のダグラス駅まで歩く。食直後で歩きにくく駅の位置も曖昧である。また3日間のパス(Explore Ticket)を購入するために早めに駅に着きたいと気はあせるが、体がついて来ない。なんとか駅までたどり着き、パスを購入する。このパスは券面がスクラッチとなっており、使用開始日を自分で削りシートで保護する。大人1人用で価格は1日用が10GBP, 3日用が20GBP,5日用が30GBP, 7日用が35GBPでありマン島内のほとんどすべての鉄道(GGRはNG)とバスが乗り放題なので大変お得である。
蒸気鉄道の客車はコンパートメントタイプで各コンパートメントに扉がある。既にすべてのコンパートメントに乗客がいたので、老夫風のところにお邪魔する。扉の窓は下に開くが固定するには皮のベルトを使う。
ダブリン駅を発車した列車はしばらく登りが続く。林の間を抜けると丘の上に出て海を望むことができる。近くに道路があまりないの走行写真を撮るには苦労しそうである。そんなことを考えるよりも列車に乗っていた方が数倍気持ちが良い。窓を開けていると燃料の煤が飛び込んでくる。石炭ではないと思うがコークスだろうか。途中駅のバラサラ(Ballasalla)駅で上り列車と交換する。キャッスルタウン(Castletown)駅の手前で空港の誘導灯の列を横切る。コルビー(Colby)駅で客車と機関車を後部に増結する。やがて家が多くなりポートセントメリー(Port St Mery)駅を経て終点ポートエリン(Port Erin)駅に到着する。ポートエリン駅に隣接して鉄道博物館がある。規模は小さいが、列車の折返し時間を利用して訪れるには最適である。エリザベス女王が乗った貴賓車が展示されている。Port Erin発1150の列車で折り返す。帰りは逆向きであるが重連である。来た道を引き返す。今度は海側に席を確保できたのでまた違った趣きである。ダグラス駅の手前にOkell'sというマン島産のビターの工場があった。
ダブリン駅の駅舎はカフェになっており既に満席であった。駅を離れ運河に沿って歩くとokell'sの飲めるパブが何軒もあり我々を招いている様な気がする。バス乗り場の近くに跳ね橋がありたまたま開く途中だったので、しばし眺める。フェリーターミナルに観光案内所があるので覗いてみるがたいしたことはない。その先のフェリーターミナル構内のカフェで昼食。ビターはもちろんOkell'sである。
食事の後、馬車鉄道(Horse Tram)でマンクス電気鉄道(Mannx Electric Railway:以下MER)のダービーキャッスル(Derby Castle)駅まで行く。馬車鉄道は1馬力ではあるが意外と早い。フェリーターミナルからダービーキャッスル駅まで約2マイルあるが、15〜20分で走破する。ダービーキャッスル駅の手前で機関車(?)の交換がある。
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馬車鉄道の案内板 |
シーターミナル駅 |
ダービーキャッスル駅 |
ダービーキャッスルからいよいよMERに乗る。1440発の列車は珍しく2両とも"Outside"である。この列車は楽しい。乗っていてワクワクする。線路は複線で途中にリクエスト・ストップがある。また大きな道路以外は踏切の警報機が無く、運転士は踏切にさしかかると頻りに警笛をならす。線路の保守状況はイマイチでやたらに揺れる。モーターは吊架けなので独特の音がする。ブゥーン、ガタゴト、ピッピッーと賑やかである。列車からの眺めも海が見えたり林が見えたりと変化に富んでいる。ダービーキャッスルから30分程度走ると入江が見てくる。Laxeyの入江である。アーチ橋を渡りLaxeyの駅に着く。この駅からスニーフェル登山鉄道(Snaefell Mountain Railway)が出ている。こちらも独特な形状の電車で、集電装置が大きなループとなっている。これならばポールと異なり、走行する方向によって向きを変えなくて済みそうである。登山電車は既に待っていて、乗り換えると程なく発車する。
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マンクス電気鉄道 |
アウトサイド(付随車) |
アウトサイド(電動車) |
電車はスニーフェル山から続く谷に沿って電車は山を登る。この線も複線である。しばらく走ると右手に赤い大きな水車が見えてくる。Laxey
Wheelである。その先に鉱山の跡が見えてくる。さらに登ると道路との交差がありその先が駅になっている。クルマでは山に登ることができないので、ここから乗込んで来る客もいる。なおこの道路は有名なマン島TTレースのコースとのこと。山の中腹にもかかわらず横断歩道橋がある。スニーフェル山を1周半回転して山頂(Summit)駅に到着する。マン島の中で一番高い山で標高は2036フィート晴れていればアイルランド、ウェールズ、イングランド、ス
コットランドを眺めることができるとのことであるが、今日は晴れてはいるが水蒸気が多く残念ながら陸地を眺める
ことはできなかった。山頂は風が強く段々寒さを感じる様になったので、引き返すことにする。しかし電車は中々発車しない。山頂駅から登山鉄道の線路が望めるがのだが、どうやら途中に電車が停まっている。やがて麓の電車が動き出しこちらの電車も動き出した。LaxeyからMERに乗ってダービーキャッスル駅に戻り、ダブリンの街まで歩く。途中で馬車鉄道に抜かれる。やっぱり早い。
博物館入口のパブでokellsを飲む。つまみがないので向かいにあるフィッシュとケバブのテイクアウト(英国ではtake away)の店でフィッシュを買う。旨い。歩いてホテルに戻る途中、酒屋と中華のテイクアウェイ屋が気になり買ってホテルで食べる。
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Laxey Wheel |
ホテルの部屋からの眺め |
ホテルのダイニングルーム |

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