1997年春 中國旅行

1997年3月22日(土)

唐華賓館〜大雁塔〜陝西省博物館(碑林)〜昼食〜華清池〜兵馬俑博物館〜唐華賓館(泊)

大雁塔
大雁塔

今日は、華清池と兵馬俑がスケジュールの中に入っていましたが、どんな順番で行くのかいっさい不明。
ホテルの大広間で洋食のバイキング。知子は40分近くかけて良く食べるのでちょっとあきれてしまます。パンを3つ食べておかずと果物を2回もおかわりするなよな〜。

集合して貸切バスに乗ると、西安市内の観光が最初と判明。ホテルのすぐとなりの大雁塔(玄奘三蔵法師の経典がおさめてあった)と市内中心部にある碑林(昔の石碑を集めてある所)とを観光し、市内のホテルで中華料理のバイキング昼食。

大雁塔は最上階まで階段を登って行きましたが、珍しくまーちゃんがバテました。いつもは身長に比べ体重の以上に多い(はっきりいえばデブ)私の方がばてるのですが。知子はみやげもの屋さんで急に手術することになった担任の先生のために小さなプラスチック製の仏像を5元で購入。

碑林
碑林

碑林では子どもの頃習字で習わされた顔真卿や王義之や欧陽詢(この字だったかな?)の石碑の現物を見てちょっと感動!拓本おみやげに心を動かされましたが、最低でも300元とあんまり高いのでやめ。外国人向けのみやげ物屋のトイレは扉無しの中国式で知子はびっくり。ただ、こういった観光地には必ず公共便所があるのですが、外国人向けのみやげ物屋でないかぎり、トイレ番のような人がいて、必ず3〜5角(元の10分の1の単位が角です)の使用料を要求されます。ホテル等で両替をすると角の端数はくれないのね。 買い物をしても、日本人が連れて行かれるようなみやげ物屋では角のおつりが来ることはまずありませんから、碑林の見学の最中にトイレに行った私は3角要求されてちょっと困りました。でもそれは図々しい私のこと、ツアーガイドが日本円でも大丈夫だと言っていたのを思いだし、日本語で「10円でいい?」と言って10円玉を渡してトイレに入ることができました。

昼食後、西安市外へ貸切バスでむかうと、市のはずれでお祭りに遭遇。渋滞しているのを幸いにバスの中からですがお祭りの様子を見学。サトウキビがたくさん売られていました。沖縄みたいにがじがじかじっておやつにするそうです。屋台や縁日の様子は昔の日本と良くにていますが、食べ物屋が多い印象です。

始皇帝陵を車中から眺め、楊貴妃で有名な華清池に到着。楊貴妃や皇帝が入ったお風呂の大きさよりも、同じ温泉で顔を洗って「きれいになるかな〜?」と知子が言う方がおかしかった。

兵馬俑博物館
兵馬俑博物館

北京でも西安でも感じたことですが、とても乾燥しています。また、大気汚染もあるのでしょうが、少し遠くの方を眺めると砂で煙っているように見えます。黄砂のふるさと、なんでしょうね。のどがよく乾きます。トイレ事情もあるので水をがぶがぶ飲むわけにもいかず、キャラメルを持ってきたのが幸いしました。鼻くそも固まってしまい、取ろうとすると鼻の粘膜が乾いていて鼻血がでてしまいます。日頃鼻血など出さないまーちゃんが朝ぶーしていました。もちろん知子も。私はなんともなかったのですが。温泉も少ないようで、この華青池は温泉もあり、池もあり、水があるので当然緑もあり、背景には景勝地としての山もありで、別荘としては最適なのでしょう。

夕方になり、いよいよこのツアーに参加した最大の目的である兵馬俑へ。17時の閉館後、中に入って独占して観ることができるのがこのツアーの特色です。17:30にバスで到着。ガイドに連れられて1〜3まである坑を順次見学。でもなんといっても、最初に入った第1坑でしょう!電気の消えた通路を抜けて、目前にあの光景を目にした瞬間。じーん、ときてしまいました。壮大な人馬の列!心臓はドキドキするし、目はうるうるするし、久々の感動です。イギリスでストーン・ヘンジを見た時以来の感動でした。 ガイドの説明も無視し、一番最後までずっと見ていました。うれしかった。来て良かったと本当に思いました。一般入館者の無い時間帯なので、周囲に気兼ねすることも、人に押されることもなくじっくり見ることができたし。ずーっと見たくて、行きたいなーと思っていて、でも一生のうちに行ける時が来るのかな、と思っていたものに会える感動は残念ながらまーちゃんには理解できないようでした。後で「あなたの感動するものってわかんないなあ。」と言われました。

兵馬俑
兵馬俑(陝西省歴史博物館)

付属のみやげ物屋に連れていかれましたが、事前に「門の所で売っている5体10元の素焼きの兵馬俑のレプリカが子どものおみやげにいいよ。」と言われていたので、みやげ物屋を抜け出して閉まった門扉に近づいて門番に注意されながらも、そこに集まってきている女性達から1袋10元で3つ買いました。彼女たちの迫力はものすごく、口々に「10元!」「10元!」と叫びながら門を押して開けそうになりました。ツアーに同じ位の年齢の子どもを連れた家族がいて、私たちが買ったのをみて買いに行きましたが、門番に注意されて買えなかったようでした。みやげ物屋では最低でも50元以上の物ばかりなので、決められたおこづかいで買い物をするのはつらいようです。私たちは最初からみやげを買うつもりはまったくなかったので、あまり中国に経済協力しているとはいえませんね。

ツアーの中にはいつも必ずみやげ物買いにひっかかって、集合時間に遅れるおじさん(中年男性3人組の1人)がいました。中国人ガイドにも「問題児ね」と言われていましたが、彼は買いまくっていましたね。中国で外国人向けの価格は一般の約4倍だそうです。必ず値切ること、これが常識なんだそうです。これが長引く理由だと本人は言っていましたが。
 でも掛け軸なんてわかんないし、七宝でもラデンでも陶器でも日本でもっといい物が納得できる価格で買えるし、何より旅の記憶そのものが一番大事な「おみやげ」のような気がしましたが、いろんな人がいることが良くわかったのと、荷物出しの時間から何から指定される初めての団体旅行は驚きでした。

兵馬俑のみやげ
兵馬傭のみやげ

 感動の兵馬俑からホテルに戻り、ホテル内の中華レストランで夕食。ホテルでだいぶ前にまーちゃんがアメリカに出張してそのままになっているドルを両替。21ドルでしたが169元になり、ちゃんと両替証明書もくれました。ドルはやっぱり強いのかしらん。

食事前に明日の日程が発表され、西安空港9:10発の中国西北航空公司で北京へ戻るために、ロビー集合・ホテル出発は7:20とのこと。荷物は今日の22:00までに廊下に出しておき、明日の食事は6:30から今朝と同じ洋食バイキングで、出発までに精算しておいてほしいとの伝達事項有り。みんな慣れてきてさっとメモを取っています。着替えが22:00までで面倒だけど荷物を振り分けて、部屋で青島ビールを4本飲んでおしまい。