“めんそーれ”台風の沖縄

1996年8月10日(土)

恩名MVP→ムーンビーチ(海水浴)→恩名MVP→R58→許田(道の駅;食事)→名護→フルーツパーク→亜熱帯植物園→R58→辺戸岬→K70→許田→恩名MVP(泊)

MVPから見たムーンビーチ

朝食はMVPの15階でのバイキング。休憩後向かいにあるムーンビーチに泳ぎに行く。ムーンビーチはホテルのプライベートビーチなので、MVPのフロントでビーチの入場券をもらって行く。珊瑚礁の海岸なので砂は白くサンゴのかけらが多く混じっている。なによりも内地の海岸のように磯臭くないのがうれしい。今日は幸い雲がでていて直射日光をあびることも少なく、2時間ほど海水浴を楽しむことが出来た。

11時半頃から車で出かける。目標は名護市にあるフルーツセンターという施設である。R58を北上し沖縄自動車道の終点である許田にある道の駅に寄ってみる。

ハブの入ったハブ酒

沖縄県唯一の道の駅だそうで、情報センターは立派で120インチ位の ディスプレーに交通状況が表示されていたが、実際利用する人は少ない様に感じた。観光物産センターも隣接されていて各地の名産品が並んでいた。沖縄名産のハブをつけ込んだハブ酒がおいてありびっくり。また店内に「火ノ神台」なるものが売っていたが、いったい何に使うのだろう。軒先では産直の野菜や果実がならんでいた。そのなかに「かまぼこ」があったが、また後で買おうと思いやめた。(帰りに寄ったら売り切れていた)またローズハミルトンというメーカのパインシャーベットはうまかった。

売店を冷やかしていたら、軒先でアイスクリームを食べていたはずの知子が突然やってきて、外は大雨だという。見ればそれこそバケツをひっくり返した様な豪雨が降っている。どうもこれはスコールのようである。食堂があったので、ちょっと遅い昼食を取る。沖縄独特の豆腐の味噌炒め定食があったが、無難な日替わり定食にする。店の水は近くの「手水の里」というところのわき水らしく、うまいと評判であった。食事をしながら窓の外を眺めていると雨が降ったり止んだりしている。雨は降るときは豪雨であがると青空という びっくりする空模様であった。知子が頼んだ海老フライ定食は値段の割に海老が多く豪華であった。総じて沖縄の物価は安い。

食事の後、目的のフルーツセンターを目指す。名護市内のR58は片側2車線の立派な道路であるが、内地の様にとばす車は少なく、みんな法定速度前後で走っている。やはり島が狭いから急いで移動するなどということはしない様である。名護フルーツパラダイスは予想したとおり、ドライブインに毛の生えた様な施設であった。それでも温室を解放して南洋果実の実っているところを見ることはできた。パイナップルの試食などもあったが、ちょっと商魂たくましい。駐車場に小さな動物園をつくってあり、子どもだましをしていた。ここで椰子の実ジュースを飲んだ。

椰子の実ジュース

椰子の実ジュースは、椰子の実に電動ドリルで2カ所穴をあけストローを刺して、そこから椰子の実の液を飲むわけである。味は不思議であるが、それにしても量が多く知子も途中で飽きてしまったので、残りをがむしゃらに飲んだ。椰子の実ジュースは他の施設でもよく見かけたが、価格はなぜか何処でも800円と同じであった。次に近くにある亜熱帯植物園に立ち寄る。うたい文句は県道から徒歩3分のジャングルだけあって、県道脇のみやげ物やの裏から谷に降りていくと、亜熱帯の植物が生えている。ヘゴの原生林などもあった。その後、紆余曲折しR58に出て一路本島最北端の辺戸岬を目指す。

沖縄本島最北端「辺戸岬」

沖縄の車はとにかく遅い。片側1車線のハミ禁の道路をとにかくのんびり走る。我慢に我慢を重ね辺戸岬につく。天気が良ければ与論島を望むことが出来るそうであるが、残念ながら見ることは 出来なかった。しかし本州にしても北海道にしても観光地としての岬の風景は差がない。

かつて「旅」で宮脇俊三氏が訪ねたことのある奥の集落を回り県道70号線に沿って、ヤンバルの地を南下する。県道の周辺はヤンバルの山地であり、土は赤くまれにパイナップル畑として開拓されている。また集落も所々にあり、琉球王朝の時代から残っているのではないかと思わんばかりの家屋が多い。南下を続けるとキャンプ場があったり、マングローブの原生林があったりして東シナ海側と比べ風景の変化が大きく、太平洋側の方が面白いと、かなりの早さで巡り名護の許田を経由して恩名MVPに戻る。夕食は近くにあったステーキやで安くてうまいステーキを食べる。