■米国規格(ANSI Z39.11-1972)―要約

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■以下は、日本語のローマ字表記方式の米国規格である、American National Standards Institute. ANSI Z39.11-1972 American National Standard System for the Romanization of Japanese. New York, American National Standards Institute, 1972, 11 pages. の要約です。最後の「注意がき」を無視しないでください。■原典をご覧になりたいかたは、財団法人日本規格協会まで。■なお、この規格は1994年10月6日に廃止され、現在、日本語のローマ字表記に関する米国規格はありません。

ANSI Z39.11-1972の要約

1. カナ対ローマ字対応表

表1. ふつうのカナ(カタカナは省略)
あ   い   う   え   お
 a    i    u    e    o
か   き   く   け   こ
ka   ki   ku   ke   ko
さ   し   す   せ   そ
sa  shi   su   se   so
た   ち   つ   て   と
ta  chi  tsu   te   to
な   に   ぬ   ね   の
na   ni   nu   ne   no
は   ひ   ふ   へ   ほ
ha*1 hi   fu   he*2 ho
 
 
ま   み   む   め   も
ma   mi   mu   me   mo
や        ゆ        よ
ya        yu        yo
ら   り   る   れ   ろ
ra   ri   ru   re   ro
わ                  を
wa                   o*3
ん
 n
 
 
が   ぎ   ぐ   げ   ご
ga   gi   gu   ge   go
ざ   じ   ず   ぜ   ぞ
za   ji   zu   ze   zo
だ   ぢ   づ   で   ど
da   ji   zu   de   do
 
 
ば   び   ぶ   べ   ぼ
ba   bi   bu   be   bo
ば   び   ぶ   べ   ぼ
pa   pi   pu   pe   po
きゃ  きゅ  きょ
 kya   kyu   kyo
しゃ  しゅ  しょ
 sha   shu   sho
ちゃ  ちゅ  ちょ
 cha   chu   cho
にゃ  にゅ  にょ
 nya   nyu   nyo
ひゃ  ひゅ  ひょ
 hya   hyu   hyo
 
 
みゃ  みゅ  みょ
 mya   myu   myo
りゃ  りゅ  りょ
 rya   ryu   ryo 
ぎゃ  ぎゅ  ぎょ
 gya   gyu   gyo
じゃ  じゅ  じょ
  ja   ju    jo
ぢゃ  ぢゅ  ぢょ
  ja   ju    jo
 
 
びゃ  びゅ  びょ
 bya   byu   byo
ぴゃ  ぴゅ  ぴょ
 pya   pyu   pyo 

注意:

  1. 助詞の<>は発音どおりに<wa>とかく。
  2. 助詞の<>は発音どおりに<e>とかく。
  3. <>は、現代仮名遣いでは助詞としてのみつかわれ、発音どおりに<o>とかく。外来語の表記につかわれる<>は<wo>とかく(表3参照)。
  4. 撥音の<>は、すべて<n>でかく。(<b><m><p>のまえでも<m>ではかかない。) 母音字または<y>のまえでは<n>のうしろに<'>(アポストロフィー)をいれる。

    例: 婚約(こんやく) kon'yaku

  5. 促音の<>は、直後の子音字でかく。ただし、<sh><ch><ts>は、それぞれ<ssh><tch><tts>になる。

    例: 楽器(がっき) gakki、熱心(ねっしん) nesshin、発着(はっちゃく) hatchaku、ナッツ nattsu

表2. ひらがなの長音
うう  おう
      
くう  こう
    
すう  そう
    
つう  とう
   
ぬう  のう
    
ふう  ほう
    
 
 
むう  もう
   
ゆう  よう
    
るう  ろう
    


ぐう  ごう
    
ずう  ぞう
    
づう  どう
    
 
 
ぶう  ぼう
    
ぷう  ぽう
    
 
 
きゅう  きょう
     
しゅう  しょう
     
ちゅう  ちょう
     
にゅう  にょう
     
ひゅう  ひょう
     
 
 
みゅう  みょう
     
 
 
りゅう  りょう
      
 
 
ぎゅう  ぎょう
     
じゅう  じょう
      
ぢゅう  ぢょう
      
 
 
びゅう  びょう
     
ぴゅう  ぴょう
     
 

注意:

  1. 表2にない、ひらがなの<><><><>でかきあらわされる長音も、母音字のうえにマクロン(¯)をつけてかく。
  2. ひらがなの<>でかきあらわされるイ列長音は、<ii>とかく。
  3. カタカナの長音記号()でかきあらわされる長音も、母音字のうえにマクロン(¯)をつけてかく。

    例:
    ああ ā ほのお honō ほしい hosii ねえさん nēsan カーバイド kēbaido ビール bīru メーデー Mē Dē

  4. 表2にあるつづりでも、<><><><>のまえに「形態素境界」(複合語の境界や、活用語の語幹と語尾の境界など)がある場合には、それぞれ<a><u><e><o>とかく。

    例:
    こうし(子牛) kousi こうし(格子) kōsi ながあめ(長雨) nagaame おもう(思う) omou とう(問う) tou ぬう(縫う) nuu

表3. 外来語の表記につかわれる特殊なカタカナ
                  イェ
                   ye
 
 
ウァ  ウィ        ウェ  ウォ
 wa    wi          we    wo
 
 
            ウュ
             wyu
 
 
 
 
                  キェ
                   kye
クァ  クィ        クェ  クォ
 kwa   kwi         kwe   kwo
クヮ
 kwa
 
 
 
 
                  シェ
                   she
                  チェ
                   che
ツァ  ツィ        ツェ  ツォ
 tsa   tsi         tse   tso
            ツュ
            tsyu
      ティ
       ti
            テュ
            tyu
            トゥ
             tu
                  ニェ
                  nye
                  ヒェ
                  hye
ファ  フィ        フェ  フォ
 fa    fi         fe    fo
                  フィェ
                  fye
フャ        フュ        フョ
fya         fyu         fyo
                  ミェ
                  mye
                  リェ
                  rye
       ヰ          ヱ    ヲ
       wi          we    wo*1
vu
ヴァ  ヴィ        ヴェ  ヴォ
 va    vi          ve    vo
                 ヴィェ
                  vye
ヴャ        ヴュ        ヴョ
 vya         vyu         vyo
      ヴヰ*             ヴヲ*
        vi                vo
                  ギェ
                   gye
グァ  グィ        グェ  グォ
 gwa   gwi         gwe   gwo
グヮ
 gwa
                        ゲォ
                         geo
                        ゲョ
                        geyo
                  ジェ
                   je
 
 
 
 
 
 
      ディ
       di
            デュ
             dyu
            ドゥ
             du
 
 
                  ビェ
                   bye
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ワ゛ ヰ゛         ヱ゛  ヲ゛
 va   vi           ve    vo
                  ピェ
                   pye

* 転記者の注釈: <ヴヰ>の<>と、<ヴヲ>の<>は、原典ではこがきである。

注意:

  1. 外来語の表記につかわれる<>は<wo>とかく。助詞の<>は<o>とかく(表1参照)。
  2. この表にないものは、この表のつづりから類推してかくか、表1、表2のつづりをくみあわせてかく。(この注釈はANSIにはあるがBSにはない。)
  3. これらのつづりに長音記号()がつづいた場合の長音は、最後の母音字のうえにマクロン(¯)をつけてかく。(例: ゲォー geō)
  4. 原文のカタカナの<><><><><><><><><>は、そうはかかれていても、辞書のつづり、あるいは発音にしたがって、じっさいはこがき(小書き)の<><><><><><><><><>と解釈すべきことがある。(例: <コミユニテイ>のローマ字表記は<komiyunitei>ではなく<komyuniti>とする。) (この注釈はANSIにはあるがBSにはない。)

2. わかちがき

つぎの文献にふくまれている原理にしたがう。

Manual of romanization, capitalization, punctuation, and word division for Chinese, Japanese, and Korean, sec 8-11. Cataloging Rules of the American Library Association and the Library of Congress: Additions and Changes, 1949-1958. Washington, D.C.: Library of Congress, 1959, pp 48-56.

注意がき

  1. この文書は、インターネット上の筆者(海津知緒)のウェブ・サイト(http://www.halcat.com/)のなかの筆者の著作物の理解をたすけるための参考資料としての目的で筆者が原典を要約したものであり、それ以外の目的でもちいられるべきものではなく、原典が意図している目的でもちいられるべきでもありません。
  2. この文書は、著者(海津知緒)による原典の解釈にもとづいて記述されたものであり、その解釈は、この文書の読者による原典の解釈との、読者にとって意味のあるちがいがないものを保証するものではありません。ご心配のむきは、かならず原典をご参照ください。
  3. 本文中の「例」でつかわれている語のなかには、原典ではつかわれていないものもあります。
  4. 章・節・項のくみたてや、表の様式、表の番号などは、原典とはことなります。

変更記録

第1.1版 (2000年5月8日)
新規作成。
第1.2版 (2000年5月29日)
表3の注にBS(英国規格)とのちがいを追記。
第1.3版 (2001年1月1日)
この規格が1994年10月6日に廃止されていることを追記。

版:
第1.3.3版
発行日:
2001年1月1日
最終更新日:
2003年12月6日
著者:
海津知緒
発行者:
海津知緒 (大阪府)

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