■このページは、「社団法人日本ローマ字会(著). 「99式」日本語のローマ字表記方式. 社団法人日本ローマ字会. 「99式」日本語のローマ字表記方式. Roomazi Sekai. No. 675, 1999-7, p.3-19.」の、2004年7月6日時点の同会ホームページに掲載されていたウェブ版を全文転載したものです。■最後の注意がきを無視しないでください。
—以下は転載部分—
「99式」日本語のローマ字表記方式(詳細)
ウェブ版まえがき
この文書は、下記の文書をHTMLで転記したものです。
- 社団法人日本ローマ字会. 「99式」日本語のローマ字表記方式. Roomazi Sekai. No. 675, 1999-7, p.3-19.
あきらかなまちがいとおもわれる記述のみ、ウェブ版では修正してあります。以下が、ウェブ版での更新履歴です。
- 第1版(1999年4月24日発行)
- 初版
- 第1.1版(2001年5月20日発行)
- 例の「クェスチョン」のローマ字表記を、「kuwesutyon」から「kwesutyon」に修正。
- 第1.2版(2003年6月15日発行)
- 「C. 外来語の表記について」の「オ列ワ行拗音」を「ウ列ワ行拗音」に修正。
- 第1.3版(2003年8月15日発行)
- 「表5a」を「表4」に修正。
「表5b」を「表5」に修正。
「表5b」の「ウエ列ヤ行拗音をあらわすカナの例外」を「ウ列ヤ行拗音をあらわすカナ」に修正。
138欄の「wu」についていた「4」を削除。- 第1.4版(2004年7月3日発行)
- 「I. カナ漢字からローマ字への変換」の「3 『ふりがな方式』」の「B 長音の表記について」の「上記a」を「上記1」に修正。
表1bと表2bの表題のなかの、「濁音・半濁音」を「濁点・半濁点」に修正。- 第1.5版(2004年7月5日発行)
- 表3aの142欄から()を削除。
表3c、表4、表5の188、191から197、199から202、204、205、208、211から215、221、224から226、229から231、235、246、240の各欄に()を追加。- 第1.5.1版(2004年7月6日発行)
- 表6の241欄、242欄に<。>を追加。
以上の記述とこの段落は、ウェブ版のみにあるものです。以下の記述は、上記の修正をのぞき、原典のままです。(ただし、最後の最終更新日と著作権表示はウェブ版のみのものです。)
「99式」日本語のローマ字表記方式
第1版
1999年4月24日
社団法人日本ローマ字会
「99式」日本語のローマ字表記方式
1999年4月24日 第1版発行発行所: 社団法人 日本ローマ字会発行者: 社団法人 日本ローマ字会 会長 梅棹忠夫© Copyright 社団法人日本ローマ字会 1999. All rights reserved.
はじめに
この文書は、社団法人日本ローマ字会(以下「(社)日本ローマ字会」とかく)が提案する日本語のローマ字表記方式である「99式」(きゅうきゅうしき)の内容を説明したものです。この「99式」の原案は、1996年2月11日に(社)日本ローマ字会の理事会において承認され、同会の機関誌 "Roomazi Sekai" の1996年4月号 (No. 636) で『「あたらしいローマ字つづり」(社)日本ローマ字会の案』として発表されました。その後、1996年5月3日の(社)日本ローマ字会の総寄合にて、当面のあいだ、(社)日本ローマ字会の「試案」として、試験的に使用してゆくことが承認されました。その後、1999年4月24日の(社)日本ローマ字会の総寄合において、"Roomazi Sekai" の1998年12月号 (No. 668) の別刷りで発表された修正案をとりいれたかたちで、(社)日本ローマ字会の日本語のローマ字つづり方式として正式に承認されるとともに、その名称を「99式」とさだめました。この名称の由来は、この方式が西暦1999年に作成されたことにちなむものです。この方式は、今後(社)日本ローマ字会が発行するすべての文書のローマ字がき日本語文に対して適用されます。ただし、(社)日本ローマ字会の会員・非会員をとわず、個人、または(社)日本ローマ字会以外の団体が、その個人名・団体名で発表する文書に対しては、それが(社)日本ローマ字会が発行する文書の一部として掲載されるとしても、このかぎりではありません。この文書に対するご質問、ご意見、ご要望などは、下記におよせください。社団法人 日本ローマ字会
605-0011
京都市東山区三条通大橋東入ル4丁目七軒町17
電話: 075-771-0257, FAX: 075-751-6084
I. カナ漢字からローマ字への変換
A. 基本的原理
1. 「翻字法としてのローマ字」
日本語のローマ字表記を、日本語をかきあらわす唯一無二の表記法、すなわち「正書法」としてのローマ字表記としてかんがえるのではなく、カナ漢字まじり表記が正書法であるあいだの、カナ漢字からローマ字への「翻字」 (英語で transliteration) としてのローマ字表記としてかんがえます。2. 「カナにしたがう」
発音にもとづく「音にしたがったローマ字つづり」ではなく、基本的には音にしたがいながらも、最終的には「カナ文字でどうかかれているか」にもとづく、「カナにしたがったローマ字つづり」としてかんがえます。3. 「ふりがな方式」
漢字、およびカタカナの長音記号(ー)は、「ふりがな」のカナ文字にしたがって、ローマ字にかきうつします。B. 長音の表記について
「翻字法としてのローマ字」、「カナにしたがう」、および「ふりがな方式」というみっつの原理によって、「長音の表記」という概念はなくなります。具体的には、これまでの「長音の表記」はつぎのようになります。(注: 「カナにしたがう」という原理により、これらの発音がほんとうに長音かどうかということは問題とはなりません。)
- ひらがなの<あ><い><う><え><お>、およびカタカナの<ア><イ><エ><オ>でかきあらわされる長音は、カナのとおりに<a><i><u><e><o>でかきます。
例: おとうさん otousan おかあさん okaasan おねえさん oneesan おにいさん oniisan おおきい ookii ちいさい tiisai バレエ baree ボウル bouru - 漢字は、「ふりがな」になおして、上記1の場合とおなじようにかきます。
例: 空港(くうこう) kuukou 大阪(おおさか) Oosaka 京都(きょうと) Kyouto 経済(けいざい) keizai 生命(せいめい) seimei - カタカナの長音記号(ー)は、直前の母音字でかきます。(幼児むけの絵本の「ふりがな」とおなじ。)
例: ブレーメン (ぶれえめん) Bureemen コンピューター (こんぴゅうたあ) konpyuutaa バレー (ばれえ) baree ボール (ぼおる) booru C. 外来語の表記について
「翻字法としてのローマ字」という原理にもとづき、「99式」では、外来語を日本語の表記のなかにおいてどうかきあらわすべきかということにはふれません。ただし、「カナにしたがう」という原理にもとづいて、こんにちカナ文字表記において外来語をかきあらわすためにもちいられているあらゆるカナ文字つづり7)について、ローマ字つづりへの翻字の規則をさだめます。つまり、英語の violin からきた外来語のカナ文字表記は<バイオリン>か<ヴァイオリン>かとか、外来語のなかで「完全に日本語化したもの」と「外国語としての意識がのこっているもの」の弁別とか、外来語をカタカナでかくか、もとの言語での文字のつづりのままかくか、とかいったことに結論をだすのではなく、「翻字法としてのローマ字」という原理にもとづき、カナ文字表記でのゆれはそのままに、しかしもれなく、ローマ字にかきうつすことができるようにします。また、ここでも、「カナにしたがう」、および「ふりがな方式」の原理にもとづき、発音ではなく、カナ文字でどうかかれているかによってローマ字にかきうつします。具体的には、つぎのように、母音字と子音字のあいだに<y>か<w>か<j>をいれます。
- イ列のカナ+ちいさい<ャ><ィ><ュ><ェ><ョ> (イ列ヤ行拗音をあらわすカナ文字つづり) は、<-y->。
例: キャ kya キィ kyi キュ kyu キェ kye キョ kyo シャ sya シィ syi シュ syu シェ sye ショ syo - ウ列のカナ+ちいさい<ァ><ィ><ゥ><ェ><ォ> (ウ列ワ行拗音をあらわすカナ文字つづり)は、<-w->。
例: クァ kwa クィ kwi クゥ kwu クェ kwe クォ kwo スァ swa スィ swi スゥ swu スェ swe スォ swo 例外:
- ファ行、ホァ行、フャ行
ファ行のカナ文字つづりのローマ字つづりは、この規則にしたがうと<hw->となるところですが、国内における現在の慣習4)5)6)とタイプのしやすさを考慮し、これらはホァ行のつづりとし、ファ行は<f->とします。また、フャ行は<fy->とします。
ファ fa フィ fi フゥ fu フェ fe フォ fo ホァ hwa ホィ hwi ホゥ hwu ホェ hwe ホォ hwo フャ fya フュ fyu フョ fyo - ツァ行、ヅァ行、トァ行
ツァ行のカナ文字つづりのローマ字つづりは、この規則にしたがうと<tw->となるところですが、つづりと発音の関係の国際的なうけいれられやすさを考慮し、これらはトァ行のつづりとし、ツァ行は<ts->とします。
ツァ行のカナ文字に濁点がついたヅァ行のカナ文字つづりのローマ字つづりは、<t->でかくタ行に濁点がついたダ行が<d->、<s->でかくサ行に濁点がついたザ行が<z->ですから、本来<dz->となるところですが、<ジ><ヂ><ズ><ヅ>(いわゆる「よつがな」)のローマ字つづりの区別については、現在の公的標準2)3)4)5)にならい、ズァ行と区別せずに<zw->でかくことを基本とします。しかし、ズァ行とヅァ行とを厳密に区別する必要があるときには、ヅァ行を<dz->でかくことにします。
ツァ tsa ツィ tsi ツゥ tsu ツェ tse ツォ tso ヅァ zwa [dza] ヅィ zwi [dzi] ヅゥ zwu [dzu] ヅェ zwe [dze] ヅォ zwo [dzo] トァ twa トィ twi トゥ twu トェ twe トォ two - エ列のカナ+ちいさい<ャ><ィ><ュ><ェ><ョ> (エ列ヤ行拗音をあらわすカナ文字つづり) は、<-j->。
テャ tja ティ tji テュ tju テェ tje テョ tjo デャ dja ディ dji デュ dju デェ dje デョ djo - ヴァ行のカナ文字つづりは、英語の /v/ 音(有声歯唇摩擦音)をあらわすつづりなので、そのローマ字つづりは<v->とします。ただし、じっさいに英語の /v/ 音で発音しているかどうかは問題とせず、カナ文字で<ヴ->とかかれているかどうかにしたがいます。また、ヴャ行は<vy->でかきます。
ヴァ va ヴィ vi ヴ vu ヴェ ve ヴォ vo ヴャ vya ヴュ vyu ヴョ vyo D. <ち><チ>、<つ><ツ>の表記について
はじめに、これは「カナにしたがう」という原理の基本的なことがらですが、直音をあらわすカナ文字つづり、すなわち拗音化をあらわすちいさいカナ文字の<ャ><ュ><ョ><ァ><ィ><ゥ><ェ><ォ>をともなわずに、おおきいカナ文字1文字だけであらわされるカナ文字つづりは、その発音をよりどころとするのではなく、五十音図において「どの行のどの列の文字か」にもとづいてローマ字にかきうつします。「行」は子音に対応し、「列」は母音に対応します。(注: 前節Cですでにのべた拗音をあらわすカナ文字つづりは、この直音をあらわすローマ字つづりの母音字と子音字とのあいだに、前節Cでのべた規則によって<y>か<w>か<j>をいれてかきあらわすのです。)まず、母音をあらわすア行のカナ文字である、ひらがなの<あ><い><う><え><お>、およびカタカナの<ア><イ><ウ><エ><オ>のローマ字つづりは、<a><i><u><e><o>とします。(注: この基本的な部分では音にしたがっています。すなわち、<a><i><u><e><o>のローマ字の国際的に一般的とおもわれる発音にもとづいて、カナ文字との対応をきめています。)カ行のカナ文字、ひらがなの<か><き><く><け><こ>、およびカタカナの<カ><キ><ク><ケ><コ>は、母音字のまえにkをつけて、<ka><ki><ku><ke><ko>とかきあらわします。同様に、サ行は<s>、タ行は<t>、ナ行は<n>、ハ行は<h>、マ行は<m>…、といったぐあいです。(注: この部分も、基本的に母音字のときとおなじように音にしたがっています。すなわち、各行のカナ文字の発音の代表的とおもわれる子音と、それぞれのローマ字の国際的に一般的とおもわれる発音にもとづいて、カナ文字との対応をきめています。)つまり、現在おこなわれている国内標準2)、あるいは国際標準3)と同様に、<ち><チ>というカナ文字は<ti>というローマ字つづりで、<つ><ツ>というカナ文字は<tu>というローマ字つづりでかくのですが、これらは、かつて日本式ローマ字つづりがヘボン式ローマ字つづりに対しておこなったように音韻論にもとづいて正当化されるのでありません。つまり、<ち><チ>というカナ文字や<つ><ツ>というカナ文字の発音がどうだからとか、こうだからとかいうことではなくて、それぞれ、「タ行のイ列の文字」だから<t>と<i>で<ti>とかき、「タ行のウ列の文字」だから<t>と<u>で<tu>とかく、という原理によって正当化されるのです。E. <へ><ヘ>、<は><ハ>、<を><ヲ>の表記について
「カナにしたがう」という原理にもとづくと、助詞の、/エ/と発音する<へ/ヘ>のカナ文字と、/ワ/と発音する<は/ハ>のカナ文字は、それぞれ<he><ha>とかくことになります。こんにち一般におこなわれている、いわゆる「訓令式」1)2)や「ヘボン式」4)5)6)では、音にしたがって<e><wa>とかくことが慣習となっていますし、国際標準3)や米国標準4)、英国標準5)でも、音にしたがって<e><wa>とかくことになっています。「99式」では、例外としてこれらの習慣を尊重することにします。助詞の<を/ヲ>も同様に<wo>ではなく<o>とかきます。ただし、国際標準3)にも「厳密翻字」(英語で stringent transliteration) として規定されているとおり、カナ文字のとおりに<he><ha><wo>とかいてもよいことにします。そのほかの、カナ文字つづりとローマ字つづりの対応の全貌については、付録Aの表1aから表6を参照してください。
II. わかちがき
- 柴田武博士が提唱する「東大システム」のおおわくを尊重し、最小限以下の主要点をふまえたものとします。(「田丸文法」8)は基準としません。)
- 単語は、自立語、付属語にかかわらず、一部の例外をのぞいて独立させ、ひとつづりにかく。
- 例外a.
- 形容動詞は原則として語幹と活用語尾「だ」を分割し、語幹、語尾ともにいつも独立させます。(形容動詞完全分割)
例: kirei da, kirei darou, kirei datta, kirei de, kirei ni, kirei na, kirei nara - 例外b.
- 助動詞のうち、「そうだ/そうです」(伝聞)、「そうだ/そうです」(様態)、「ようだ/ようです/みたいだ/みたいです」(比況/推量)は、語幹と活用語尾「だ」を分割し、語尾はいつも独立させます。
例: kaku sou da, kakisou da(例外cを参照), kaku you da, kaku mitai desu - 例外c.
- 助動詞のうち、「せる/させる」、「れる/られる」、「たい」、「ない/ぬ/ん」、「た/だ」(完了)、「う/よう」(推量/未来)、および「そうだ/そうです」(様態)の語幹は、まえにたつ活用語につなぎます。
例: kakaseru, kotaesaseru, kakareru, kotaerareru, kakitai, kakanai,
kakanu, kaita, yonda, kakou, kotaeyou, kakisou da- 例外d.
- 助詞のうち、接続助詞の「ば」、「て/で」、「たり/だり」は、まえにたつ活用語につなぎます。
例: kakeba, kaite, yonde, kaitari, yondari - 例外e.
- サ変動詞「する」と名詞・副詞などの単語との複合語は、ひとつづりにせず、それぞれをいつも独立させます。
例: koi suru, renraku suru, son suru, gakkari suru - 名詞は、一般に小文字はじめとする。(普通名詞を大文字はじめにはしない。)
III. 参考文献
- 昭和十二年九月二十一日内閣訓令第三號『国語ノローマ字綴方統一ノ件』, 大蔵省印刷局, 1937年
- 昭和二十九年二月九日内閣告示第一号『ローマ字のつづり方』, 大蔵省印刷局 , 1954年
- ISO 3602:1989 Documentation -- Romanization of Japanese (kana script) , International Organization for Standardization, 1989年
- ANSI Z39.11-1972 American National Standard System for the Romanization of Japanese, American National Standards Institute, 1972年
- BS 4812:1972 BRITISH STANDARD SPECIFICATION FOR THE ROMANIZATION OF JAPANESE, BRITISH STANDARDS INSTITUTION, 1972年
- J. C. ヘボン(編), 『和英語林集成』(第三版), 1887年
- 平成三年六月二十八日内閣告示第二号『外来語の表記』, 大蔵省印刷局, 1991年
- 田丸卓郎(著), 『ローマ字文の研究』, 財団法人日本のローマ字社, 1920年
付録
付録A. カナ文字からローマ字への翻字表
凡例:
- *
- 平成三年六月二十八日内閣告示第二号『外来語の表記』(1991年)の第1表の右欄にふくまれるカナ文字つづり。
- **
- 平成三年六月二十八日内閣告示第二号『外来語の表記』(1991年)の第2表にふくまれるカナ文字つづり。
- ( )
- 昭和二十九年十二月九日内閣告示第一号『ローマ字のつづり方』(1954年)の第1表、および ISO 3602:1989 のいずれにもふくまれないカナ文字つづりとローマ字つづり。
- [ ]
- 厳密翻字(とくにもとのカナに忠実にかきうつす必要があるときにつかう。)
表1a 直音をあらわすカナ
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o ア行 1
あ ア a2
い イ i3
う ウ u4
え エ e5
お オ oカ行
k-6
か カ ka7
き キ ki8
く ク ku9
け ケ ke10
こ コ koサ行
s-11
さ サ sa12
し シ si13
す ス su14
せ セ se15
そ ソ soタ行
t-16
た タ ta17
ち チ ti18
つ ツ tu19
て テ te20
と ト toナ行
n-21
な ナ na22
に ニ ni23
ぬ ヌ nu24
ね ネ ne25
の ノ noハ行
h-26
は ハ ha127
ひ ヒ hi28
ふ フ hu29
へ ヘ he230
ほ ホ hoマ行
m-31
ま マ ma32
み ミ mi33
む ム mu34
め メ me35
も モ moヤ行
y-36
や ヤ ya37
(いぃ イィ yi)38
ゆ ユ yu39
いぇ イェ** ye40
よ ヨ yoラ行
r-41
ら ラ ra42
り リ ri43
る ル ru44
れ レ re45
ろ ロ roワ行
w-46
わ ワ wa447
(ゐ ヰ wi4)48
(空白)49
(ゑ ヱ we4)50
を ヲ o
[wo5]
表1b 直音をあらわすカナ(濁点・半濁点がつくもの) ガ行
g-51
が ガ ga52
ぎ ギ gi53
ぐ グ gu54
げ ゲ ge55
ご ゴ goザ行
z-56
ざ ザ za57
じ ジ zi58
ず ズ zu59
ぜ ゼ ze60
ぞ ゾ zoダ行
d-61
だ ダ da62
ぢ ヂ zi
[di3]63
づ ヅ zu
[du3]64
で デ de65
ど ド doバ行
b-66
ば バ ba67
び ビ bi68
ぶ ブ bu69
べ ベ be70
ぼ ボ boパ行
p-71
ぱ パ pa72
ぴ ピ pi73
ぷ プ pu74
ぺ ペ pe75
ぽ ポ po
表2a イ列ヤ行拗音をあらわすカナ
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o キャ行
ky-76
きゃ キャ kya77
(きぃ キィ kyi)78
きゅ キュ kyu79
(きぇ キェ kye)80
きょ キョ kyoシャ行
sy-81
しゃ シャ sya82
(しぃ シィ syi)83
しゅ シュ syu84
しぇ シェ* sye85
しょ ショ syoチャ行
ty-86
ちゃ チャ tya87
(ちぃ チィ tyi)88
ちゅ チュ tyu89
ちぇ チェ* tye90
ちょ チョ tyoニャ行
ny-91
にゃ ニャ nya92
(にぃ ニィ nyi)93
にゅ ニュ nyu94
(にぇ ニェ nye)95
にょ ニョ nyoヒャ行
hy-96
ひゃ ヒャ hya97
(ひぃ ヒィ hyi)98
ひゅ ヒュ hyu99
(ひぇ ヒェ hye)100
ひょ ヒョ hyoミャ行
my-101
みゃ ミャ mya102
(みぃ ミィ myi)103
みゅ ミュ myu104
(みぇ ミェ mye)105
みょ ミョ myoリャ行
ry-106
りゃ リャ rya107
(りぃ リィ ryi)108
りゅ リュ ryu109
(りぇ リェ rye)110
りょ リョ ryo
表2b イ列ヤ行拗音をあらわすカナ(濁点・半濁点がつくもの)
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o ギャ行
gy-111
ぎゃ ギャ gya112
(ぎぃ ギィ gyi)113
ぎゅ ギュ gyu114
(ぎぇ ギェ gye)115
ぎょ ギョ gyoジャ行
zy-116
じゃ ジャ zya117
(じぃ ジィ zyi)118
じゅ ジュ zyu119
じぇ ジェ* zye120
じょ ジョ zyoヂャ行
zy-
[dy-]121
ぢゃ ヂャ zya
[dya3]122
(ぢぃ ヂィ zyi)
[dyi3]123
ぢゅ ヂュ zyu
[dyu3]124
(ぢぇ ヂェ zye)
[dye3]125
ぢょ ヂョ zyo
[dyo3]ビャ行
by-126
びゃ ビャ bya127
(びぃ ビィ byi)128
びゅ ビュ byu129
(びぇ ビェ bye)130
びょ ビョ byoピャ行
py-131
ぴゃ ピャ pya132
(ぴぃ ピィ pyi)133
ぴゅ ピュ pyu134
(ぴぇ ピェ pye)135
ぴょ ピョ pyo
表3a ウ列ワ行拗音をあらわすカナ
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o ウァ行
w-136
(うぁ ウァ wa4)137
うぃ ウィ** wi4138
(うぅ ウゥ wu)139
うぇ ウェ** we4140
うぉ ウォ** wo5クァ行
kw-141
くぁ クァ** kwa142
くぃ クィ** kwi143
(くぅ クゥ kwu)144
くぇ クェ** kwe145
くぉ クォ* kwoスァ行
sw-146
(すぁ スァ swa)147
(すぃ スィ swi)148
(すぅ スゥ swu)149
(すぇ スェ swe)150
(すぉ スォ swo)ヌァ行
nw-151
(ぬぁ ヌァ nwa)152
(ぬぃ ヌィ nwi)153
(ぬぅ ヌゥ nwu)154
(ぬぇ ヌェ nwe)155
(ぬぉ ヌォ nwo)ムァ行
mw-156
(むぁ ムァ mwa)157
(むぃ ムィ mwi)158
(むぅ ムゥ mwu)159
(むぇ ムェ mwe)160
(むぉ ムォ mwo)ルァ行
rw-161
(るぁ ルァ rwa)162
(るぃ ルィ rwi)163
(るぅ ルゥ rwu)164
(るぇ ルェ rwe)165
(るぉ ルォ rwo)
表3b ウ列ワ行拗音をあらわすカナ(濁点・半濁点がつくもの)
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o グァ行
gw-166
ぐぁ グァ** gwa167
(ぐぃ グィ gwi)168
(ぐぅ グゥ gwu)169
(ぐぇ グェ gwe)170
(ぐぉ グォ gwo)ズァ行
zw-171
(ずぁ ズァ zwa)172
(ずぃ ズィ zwi)173
(ずぅ ズゥ zwu)174
(ずぇ ズェ zwe)175
(ずぉ ズォ zwo)ブァ行
bw-176
(ぶぁ ブァ bwa)177
(ぶぃ ブィ bwi)178
(ぶぅ ブゥ bwu)179
(ぶぇ ブェ bwe)180
(ぶぉ ブォ bwo)プァ行
pw-181
(ぷぁ プァ pwa)182
(ぷぃ プィ pwi)183
(ぷぅ プゥ pwu)184
(ぷぇ プェ pwe)185
(ぷぉ プォ pwo)
表3c ウ列ワ行拗音をあらわすカナの例外、およびオ列ワ行拗音をあらわすカナ
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o ツァ行
ts-186
つぁ ツァ* tsa187
つぃ ツィ** tsi188
(つぅ ツゥ tsu)189
つぇ ツェ* tse190
つぉ ツォ* tsoヅァ行
zw-
[dz-]191
(づぁ ヅァ zwa
[dza3])192
(づぃ ヅィ zwi
[dzi3])193
(づぅ ヅゥ zwu
[dzu3])194
(づぇ ヅェ zwe
[dze3])195
(づぉ ヅォ zwo
[dzo3])トァ行
tw-196
(とぁ トァ twa)197
(とぃ トィ twi)198
とぅ トゥ** twu199
(とぇ トェ twe)200
(とぉ トォ two)ドァ行
dw-201
(どぁ ドァ dwa)202
(どぃ ドィ dwi)203
どぅ ドゥ** dwu204
(どぇ ドェ dwe)205
(どぉ ドォ dwo)ファ行
f-206
ふぁ ファ* fa207
ふぃ フィ* fi208
(ふぅ フゥ fu)209
ふぇ フェ* fe210
ふぉ フォ* foホァ行
hw-211
(ほぁ ホァ hwa)212
(ほぃ ホィ hwi)213
(ほぅ ホゥ hwu)214
(ほぇ ホェ hwe)215
(ほぉ ホォ hwo)ヴァ行
v-216
う゛ぁ ヴァ** va217
う゛ぃ ヴィ** vi218
う゛ ヴ** vu219
う゛ぇ ヴェ** ve220
う゛ぉ ヴォ** vo
表4 エ列ヤ行拗音をあらわすカナ
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o テャ行
tj-221
(てゃ テャ tja)222
てぃ ティ* tji223
てゅ テュ** tju224
(てぇ テェ tje)225
(てょ テョ tjo)デャ行
dj-226
(でゃ デャ dja)227
でぃ ディ* dji228
でゅ デュ* dju229
(でぇ デェ dje)230
(でょ デョ djo)
表5 ウ列ヤ行拗音をあらわすカナ
ア列 -a イ列 -i ウ列 -u エ列 -e オ列 -o フャ行
fy-231
(ふゃ フャ fya)232
(空白)233
ふゅ フュ** fyu234
(空白)235
(ふょ フョ fyo)ヴャ行
vy-236
(う゛ゃ ヴャ vya)237
(空白)238
う゛ゅ ヴュ** vyu239
(空白)240
(う゛ょ ヴョ vyo)
表6 特殊音をあらわすカナ 241
ん ン
(はねる音のカナ)
n
ただし、母音字6や、
y、w のまえでは n' 。242
っ ッ
(つまる音のカナ)
直後の子音字7で
かきあらわす。243
ー
(長音記号)
直前の母音字6で
かきあらわす。注
- 助詞の、/ワ/と発音する<は><ハ>は、<wa>とかくことを基本としますが、カナ文字のとおり<ha>とかいてもよいことにします。
- 助詞の、/エ/と発音する<へ><ヘ>は、<e>とかくことを基本としますが、カナ文字のとおり<he>とかいてもよいことにします。
- <じ><ジ>と<ぢ><ヂ>、および<ず><ズ>と<づ><ヅ>は、ふつうは区別せずにすべて<z->でかきますが、<じ><ジ>を<ぢ><ヂ>と、および<ず><ズ>を<づ><ヅ>と、それぞれ厳密に区別する必要があるときには、<d->をつかって [ ] でかこんだつづりのようにかきます。
- つぎのカナは、ふつうは区別せずに<w->でかきます。
- <わ><ワ>と<うぁ><ウァ>
- <ゐ><ヰ>と<うぃ><ウィ>
- <ゑ><ヱ>と<うぇ><ウェ>
- <を><ヲ>と<うぉ><ウォ>は、ふつうはそれぞれ<o>と<wo>とかきますが、<を><ヲ>を<お><オ>と厳密に区別する場合には、<を><ヲ>を<wo>とかきます。
- 「母音字」とは、<a>、<i>、<u>、<e>、<o>をさします。
- 「子音字」とは、母音字でも<y>でも<w>でも<j>でもないローマ字をさします。
付録B. 外来語のローマ字つづりの例
ビール biiru ソース soosu モーターボート mootaabooto バレーボール bareebooru バレエ baree ミイラ miira レイアウト reiauto サラダボウル saradabouru ジェット zyetto チェス tyesu コンツェルン kontserun ボランティア borantjia ファイル fairu フィルター firutaa フェスティバル fesutjibaru フォーク fooku ドン・ホァン Don Hwan ホィール hwiiru デュエット djuetto プロデューサー purodjuusaa イェルサレム yerusaremu ウィスキー wisukii ウイスキー uisukii ウヰスキー uwisukii スウェーデン suweeden ウォーキング wookingu クァルテット kwarutetto クィンテット kwintetto クェスチョン kwestyon クォーク kwooku グァテマラ gwatemara ツィーター tsiitaa ヒンドゥー hindwuu テューバ tjuuba フュージョン fyuuzyon レヴュー revyuu
最終更新日: 2004年7月6日
© Copyright 社団法人日本ローマ字会(The Society for the Romanization of the Japanese Alphabet) (Kyoto, Japan) 2001, 2004. All Rights Reserved.
—転載部分は以上—
© 著作権 海津知緒 2022. All Rights Reserved.
引用・参照は著作権者の指示を尊重してください。