2002年6月13日 木曜日 午後8時21分:
はじめまして。岩佐 一生 (イワサ イッセイ)と申しますが、パスポート申請のときどのように表記すればよろしいでしょうか?教えてください
おといあわせありがとうございます。
これは、おそらくどの旅券事務所(あるいはパスポート・センター)のどの職員のかたにたずねても、<IWASA ISSEI>以外のこたえはかえってこないでしょう。(パスポートのローマ字氏名はすべて大文字でかきます。)
発音に関していえば、<イッセイ
>の最後の<イ
>を、エ列長音で/イッセー/と発音するか、母音の/イ/で/イッセイ/と発音するかが、ひとによって、あるいはときと場合によってちがうとおもいますが、<イ
>というカナ文字でかかれるエ列長音、あるいはエ列長音で発音される<イ
>というカナ文字は、国際規格、英国規格、そのほかほとんどの方式で、<i>でかかれます。
財団法人日本のローマ字社でおもに活躍しておられる竜岡博(たつおか・ひろし)さんは、日本語一般のローマ字表記を対象とした個人の案ですが、エ列長音は<ê>でかきあらわすことを主張しておられます。
パスポートの氏名のつづりでは、長音の表記は省略するか、オ列長音にかぎっては<H>でかくこともできますが、2001年11月に、京都・大阪・神戸の旅券事務所一か所ずつに電話でといあわせたところ、「長音というのはオ列とウ列しかない」という認識で一致していました。
したがって、<イッセイ
>の最後の<イ
>を長音で発音するとしても、母音の/イ/で発音するとしても、<IWASA ISSEI>となるとおもわれます。
ただし、たぶん<岩佐一生
>が戸籍名だとおもうのですが、戸籍名はかえられませんが、そのよみかたやフリガナは自由にかえることができます。固有名詞につかわれる漢字のよみかたには、まったく制限がありません。したがって、戸籍名のフリガナを<イワサ イッセイ
>とするなら、パスポート名は<IWASA ISSEI>でなくてはいけませんが、<岩佐一生
>のパスポート名は、かならずしも、<IWASA ISSEI>にしなければいけない、ということではありません。フリガナ(あるいは発音)によってかわってきます。つまり、パスポートのローマ字氏名は、パスポート式のつづりでありさえすれば、戸籍名に関係なく、自由にきめることができるのです。
≡‥≡海津知緒(KAIZU Haruo)
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