2002年4月13日 土曜日 午前6時39分:翻字をめざす99式と、その流れを汲む海津式なのですが、新しい JIS X 0213 規格をみると、新しい仮名が加わっているようです。
小仮名(アイヌ語閉音節)
「ク、シ、ス、ト、ヌ、ハ、ヒ、フ、プ、ヘ、ポ、ム、ラ、リ、ル、レ、ロ」とカ行半濁音(アイヌ語 - kw, 標準語 - 鼻濁音)
「カ゜キ゜ク゜ケ゜コ゜」です。
小仮名のほうは、「xku, xsi, xsu, ... xro」と x で小仮名化することで表記はできますが、カ行半濁音のほうはなんともなりません。
今後、これらの仮名についてどのように扱っていくか案がございますでしょうか。
海津式では、濁点と半濁点について、以下のようにしています。
268 ゛ (濁点) | ## (番号記号ふたつ) |
---|---|
269 ゜ (半濁点) | %% (パーセントふたつ) |
したがって、現行の規則では、<カ゜
><キ゜
><ク゜
><ケ゜
><コ゜
>は
ka%% ki%% ku%% ke%% ko%%
と、かくことになります。
ちなみに、<あ゛
>や<ま゛
>は、
a## ma##
と、かくことになります。
基本的に、海津式は日本語のローマ字表記の規則なので、アイヌ語の表記についてはとりいれないつもりです。
ただ、日本語の表記として、ご質問にあるようなカナ文字つづりが定着すれば、とりいれるつもりです。
日本語の表記として定着しているかどうかの指標として、JISにふくまれているかどうかはひとつのめやすになるとおもいますが、JISの規格のなかで「アイヌ語の表記につかうカナ」とかかれているのであれば、日本語の表記につかわれるカナにはいれないでおこうとおもっています。
しかし、それが日本語であるか、べつのなにかの言語であるかという意識にかかわらず、このようなカナが日本における言語表記活動のなかで頻繁につかわれるようになってきたら、それはそれでかんがえようとおもいますが、とりあえずいまのところは、しばらくようすをみようとおもっています。
≡‥≡海津知緒(KAIZU Haruo)
© 著作権 海津知緒 2002, 2003. All Rights Reserved.
引用・参照は著作権者の指示を尊重してください。
≡‥≡