経絡治療とは・・・
一言でいえば、“気の調整”です。東洋医学でいう“気”とは空気や元気のように目には見えませんがその存在を知ることはできます。 ”気”は人体を昼夜休むことなく運行し、生体の成長や疲労回復等、生命活動をつかさどる生命的エネルギーの源です。
よく「病は気から」と言いますが、病気、体調不良、精神不安定は”気”のバランスが崩れたり、あるいは”気”そのものが不足した状態を言います。
鍼灸(はり灸)は肩こり、腰痛などの痛みを軽くするものや、お年寄りが神経痛の治療に通うところ、というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
もちろん、痛みを和らげたり、動かせなかった関節を楽に動かせるようにすることも鍼灸治療ですが、それはほんの一部分です。
経絡治療では、現れた症状に至った根本原因を探り出し、その原因にアプローチしていきます。
つまり、脈、腹部、顔色、皮膚、声、話し方、動作、など全身くまなく観察し、生活習慣、生活環境などを丁寧に聞き、証(病の本質)を決定します。
そして、その証に従って治療をしていきます。
ですから、肩こりであっても人によって原因が違い、治療法が違うということもあるわけです。
本来、人の身体は治ろう、自分を守ろうという方向にせっせと働いているのですが、何らかの原因でその力が弱くなっている状態が病であり体調不良です。
経絡治療ではその本来持っている自然治癒力を引き出し、身体が治ろうとする方向に行くお手伝いをします。
ですから、顔の色艶がよくなりお肌にハリが出てきた、むくみが取れてジーンズがゆるくなった、便秘しなくなった、夜ぐっすり眠れるようになった、イライラしなくなった・・・など
つらかった症状がなくなり軽くなるだけでなく、こんなことまで!?というおまけもついてくることがよくあります。
つまり、症状のある部分だけを治療するのではなく全身治療をすることで、全体の機能を高めているのです。