The biography of Gou Yuehua

06-06/14

6.小さなミスでも失敗のもと

 試合中、どんな小さいミスでも試合を台無しにしてしまうことがあるので明晰な頭を持っていなければならない。試合というのは、意思や力の戦いであり、知恵やテクニックの競争でもある。戦う双方はどちらも息をつく暇がなく、また相手にも息をつく暇を与えない。つまり、お互いに神経をとがらせ、疲れを貯めながら自分の望む変化を求めるということだ。

 しかし、私達は既に遅かった。5対1(ハンガリー対中國の決勝戦のスコア)という失敗はもう挽回出来ない。私達の敗北はスコアボードの緑のランプによって歴史に記録されてしまったことだろう。これこそ、恥ではないだろうか。それでも私は、まだ自分の誤りに気がつかず、又も機会を逸してしまった。

郭躍華自伝06***痛恨の肉離れ***

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