タタミ一枚線路の旅〈その27〉 軽便鉄道模型祭に出展


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 2005年10月10日、東京都豊島区のコア・いけぶくろ(豊島区民センター)に於いて、第1回軽便鉄道模型祭が開催されました。主催者の『シェフさん』こと畑中博さんに、Gゲージクラブの参加を相談されていたのですが、あまり大きなスペースが取れないということもあり、今回は相談窓口になった形の私が個人で参加するということにして、洞爺鉄道瞥渡線を展示することにしました。その他にクラブ関係者としては、モデルスシマさんがショップ出店ということで参加されました。イベントそのものは雨の日にもかかわらず、500人以上の入場者があったそうで、レイアウト展示が中心の手作りイベントとしては大成功だったのではないでしょうか。

 上の画像は当日の私の展示の全景です。イベント出展は大変ですが、こうして家では絶対に見られないアングルからレイアウトを鑑賞できるのはいいですね。瞥渡線の他にも小さいものが写っていますが、それについては下の方で。


 余りレイアウト写真的には面白味のない俯瞰の絵ですが、普段の設置場所が高いところにある当レイアウトでは、こういうアングルの写真が意外と撮れなかったりします。

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 で、こんな写真が連続するわけです。これは山の上から撮ったような感じで、ちょっといいかもと思っています。奥の現実が邪魔ですが(^^;


 実を言うとターンテーブルを回すのは久し振りで、壊れていないか大変不安でした。展示運転ではこれが目玉になりますから。ちゃんと動いてくれて良かったです。イベント中には何度となく回って、来場の方を楽しませておりました。

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 果たして何人の方が気付いたのでしょうか。レイアウトの片隅に立っている木に、鳥の巣を置いてみました。これは今年のJAMコンベンションでの戦利品で、『とれいん』のブースで買い求めたものです。何の鳥の巣なんでしょう。

 製品もGスケールでは割りと良い大きさなんですが、他のスケールだと、Oスケールでも大きいんじゃないかなーという感じです。


 最初の画像に写っていた小さいものの一つがこれ。瞥渡線のイメージスケッチを元に作ったHOナローのレイアウト。言わば、『模型の模型』です。とりあえずびっくりしてくれるかなと思って、当日まで黙って製作しました。といっても、当日の明け方までかかって、やっとストラクチャーの素組みと基本塗装が終わったのみで、細かいディテールまでには時間切れで手が回らず、レイアウトの道路に使う土をまぶしてなんとなく汚してお茶を濁したのでありました。

 台枠のサイズは幅469mm・奥行き243mmとなっています。カーブ半径は100mm。線路とポイントはシノハラ製を使用しています。

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 レイアウト背面です。まだフィーダーの処理も決まっていません。ストラクチャーは駅本屋とお手洗が木製、消防団屯所がプラ材製と、建物の形は一部違いますが、使用素材に関しては元のGレイアウトと同じになりました。

 分かりにくいですが、機関車はワールド工芸製のポーターサドルタンク(上野鉄道5号機)、アルモデル製の客車の色もGゲージの客車に合わせたりなどしています。

 地面は紙粘土にタミヤのアクリル塗料で塗装と、元レイアウトとはちょっと違っています。


 草に関しては同じ材料を使っています(Gレイアウト用に買ったものがいっぱい余っているのです)。手前の草むらも、フィールドグラスの手植えで頑張ってみました(^^;

 針葉樹はワリバシの幹を削って着色した後、Gレイアウトの樹と同じくアスパラガスの葉をくっつけて作りました。Gでは使えなかったような小さな葉を使いましたが、HOサイズでは充分すぎるほどの大きさでした。木を作る少し前に北海道旅行をしたので、Gの樹木より形が本物っぽいかもしれません。

 この画像に見える機関車は、20何年か前に買ったROCO製のものです。整備して走るようになりましたが、半径100mmのカーブはちょっとギリギリのようです。

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 その隣には、マイクロトレインズから発売されて間もない、Zゲージの道床付線路を壁紙を貼ったパネルに固定し、同社で販売しているNn3(1/160 6.5mmゲージ、3フィートナローのNスケール模型化)の車輌を中心とした編成を走らせました。

 しかし途中でGスケールの人形を置いたことで、一気にNn3がGスケールのライブスティームの模型になってしまったのでした(笑)


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 今回イベントに個人で参加してみて、クラブ参加とは違ったパワーの必要なことを痛感しました。JAMコンベンションなどで毎年個人参加をされている方々には、本当に頭の下がる思いです。

 レイアウトの搬送にはモデルスシマさんの手を借り、他のGゲージクラブのメンバーの方々にも色々とお手伝いをしてもらいました。皆さんのご協力があってこそのイベント参加だったと思います。また、このような楽しいイベントに誘っていただいた、シェフさんをはじめとする軽便鉄道模型祭のスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。来場者の皆様にも本当に感謝します。そしてうちの奥さん、迷惑かけてごめんなさいm(_ _)m まだなんかやりそうですけど(笑)