タタミ一枚線路の旅【レイアウトへの道のり〈20〉】 リバース分岐セクション


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本線の作業内容がだんだん細かくなっていき、なかなか更新できない状況になっていることもあり、隣のセクションのシーナリィ作業の進捗状況をお伝えすることにします。上の画像より以前の状況は、前のページを見て下さいm(_ _)m ちなみにこのページは、作業の進行に伴って写真を増やしていきたいと考えています。



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基本的に工作用の素材は、本線セクションに使用したものと同一です。まだまだ余っています。本線の工作で慣れたのか、一連の作業は思った以上に早く進みました。同じ材料を使っているので、本線セクションとの色彩的なつながりもスムーズです(画像左端の接触限界票のあたりから手前が新規作業分です)。


踏切と道路は、本線セクションのものより道幅を狭く、また砂利道で、轍以外には草が生えているという想定で作業しています。周りの小さな木々は本線奥の立体背景からコンバート。ドイツ・JORDAN製の立ち木はウッドランドシーニック製の同様な製品に比べると、ちょっと色が派手で線も太めです。ただし丈夫なのは良いです。

後はお約束の踏切標識を設置の予定です。

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やはりシーナリィがあるのとないのとでは空間の広がりが違いますね。小レイアウト(うちの中では別に小さくないんですけど、スケール換算の面積が小さいということで(^^;)が大きく見えます。広角レンズのせいかもしれませんが。



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ちなみに上の画像は本線の変わった部分。電柱に1mm径のピアノ線で電線を張りました。両端を『?』形に曲げて碍子に引っ掛けてあります。片側の端を曲げた時点で一度張ってみて、ピアノ線の自重でたわむ限度を見極めてから、たわんだ長さになるようにもう一方の端を曲げるという方法を取ってあります。こうすると電柱の方に余計な力がかからずに張れるようです。

景観の邪魔者扱いされる電柱と電線ですが、レイアウトのリアリティを増す効果は大変大きいですね。今回たるんだ状態も再現できたので結構満足です(実際より多めにたわんでいるような気もしますが(^^;)。

(2004.3.25追記)

JORDAN製の立ち木が増えました。色が派手目なものには、タミヤカラーのオリーブドラブを吹付けて調子を落ち着かせてあります。

どうでもいいことですが、セクションの後ろがロールスクリーンからカーテンに変わりました。ロールスクリーンも取り付けたままにしてありますので、そこに空の絵でも描いてみるのも一興かも。

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ここは線路が台枠の端にあり、空間が断ち切られた感が強いので、少しでもそれを緩和するために木の柵を置いてみました。この柵はアメリカ製(ラベルにはMADE IN CHINAって書いてありますけど(^^;)のGスケール用(元々はドールハウス用かもしれません)の製品で、塗装はされていません。ライトオークの木部用染料とエナメル塗料の黒、アクリル絵の具の灰色などで着色しました。

手前にボケて写っているのは、雨宮21さんから頂いたホンダのスクーターのミニチュアです。レトロ調デザインなので置いてみました。スケールはタミヤの1/24キャンパスフィギュアセットに入っているべスパとほぼ同寸でしたので、Gゲージレイアウトの小物として充分使えます。

ありがとうございました。


(2004.3.31追記)

踏切標識が設置されました。製作法は本線のものとほぼ同一ですが、支柱をヒノキ棒からバルサに変え、太さも1mmずつ細くしました。文字は前と同一のデータを使用しています。

基本塗装・黒帯とトラ縞のテープ表現・文字貼り付けの後、パステルとエアブラシでウェザリングしました。

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(2004.4.4追記)

ポイントマシン隠しのストラクチャーを作り始めました。転徹手詰所というかなんというか、まあ、そんな建物です。単純な箱なので、素材のイラストボードに直接デザインしつつケガキ。行き当たりばったりな性格が出ております(^^; そういえばお手洗いの建物もそんな風に作りましたね〜。

窓と扉部分を切り抜き折り曲げ線に切り込みを入れ、それから外形を切り出しました。窓と扉の縁取りをバルサで作った後で、1mm厚のヒノキの下見板を貼り付けていきます。


屋根の下地を作って仮組み。出入り口が線路に面しているので、鑑賞方向からは裏の壁が主に見え、あまり面白くありませんね(^^; 製作に必要な3mmの角材を切らしてしまったため、今日の作業はここまでです。

(この項続く)

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(2004.4.14追記)

なんだかんだで上の状態から10日後に完成しました。屋根は0.5mmのプラ板と2mmのヒノキ角材の組み合わせです(プラ角材が手元になかったのです(^^;)。窓は1mmの塩ビ板に、あらかじめ白く塗装した細角材を窓枠として貼り付けました。ちなみに下見板は所々切ったり削ったりして、くたびれた感じにしてあります。

塗装はいつもの通り、木部用染料で木地を染めた後、薄めた塗料を塗り重ねていきました。屋根も他の建物と同様の色で塗り、同じように汚しを入れてあります。最後に地面に使った土のブレンドを筆でこすり付けて、土埃の表現と全体的なトーンの統一を図りました。


普段は見えない反対側はこの通り…と思ったんですが、折角だからこちらの面を普段見せるようにしようかな〜(^^;

引き戸はヒノキ角材で作った枠に塩ビ板とバルサ板をはめ込み、その上に桟を貼り付けました。ちょっと幅が大きくなってしまい、2枚の扉の重なりが多くなりすぎました。大工さん失格です。

転轍器が設置されていないのですが、一応この詰所の出来上がりを以てリバースセクションは完成ということにします。

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本線の方はどうなっていたかというと、電柱を追加して、お手洗いのところの電柱で途切れている形になっていたピアノ線の電線を、レイアウトの端まで延ばしました。

結局そこで途切れていると言われればそれまでですが、やはり視覚的な区切りの位置までは延びていたほうが良いようです。


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色々まだ細部に手を入れる余地が残っているのですが(人形はもちろんのこと)、一応第一期工事は完了というところでしょうか。ここに写っていないヤード部分は、とりあえず『隠しヤード(笑)』ということでご勘弁(^^; 実を言うと、何とかターンテーブルを仕込みたいと考えているところで、そのためヤードの完成は当分先のことになりそうです。線路でスペースが埋まっているので、シーナリィ工作はバラスト撒き位で終わっちゃいそうなんですけど(^^;