ホームLAN 〜 Ver.2 〜

転居して我が家のLANも進化しました。

1.バックボーン

いままではフレッツADSL+OCNという組合せでそこそこ快適な環境だったのですが、転居したので、その環境と惜別しなければならなくなりました。転居先は流行りの「インターネット24時間365日使いたい放題」というふれこみのマンション(以下MDU:MultipleDawlling Units)でしたが、やはり実態は期待外れでした。ちなみにプロバイダは「大京」と「NTT-ME」が出資したファミリーネットジャパン(FNJ)というところでMDUを対象としたISP(Internet Service Provider)事業を生業としています。FNJに関する独断的な解説はこちらをどうぞ。

バックボーンと言うには貧弱かもしれませんが、ともかくルータからWAN側はHomeRunのアダプタ(HR2000TLJ)を介してMDUの内はメタルの1Mbps, MDUから外は光の4MbpsでFNJに接続しています。

2.ホームLAN

(1)HomeRun(HomePNA1.0)とは

そもそも転居先には電話配線を利用したTUT System社製のHomeRunというネットワーク設備が敷設されています。これはHomePNA1.0という規格に沿ったもので帯域は1Mbpsという現時点では見劣りする仕様です。機器導入前にすでに10MbpsのHomePNA2.0というバージョンが発表されていたのに残念です。(設計担当者曰く「評価ができていない」とのこと)このHomeRunは各部屋に予め設置してある電話のローゼットを芋づるに結んだもので、ローゼットにアダプタ(HR2000TLJ)を接続しネットワークに接続するものです。このためアダプタを部屋の数だけ用意しそこにPCを接続すればホームLANができるとの事でしたが速度の問題、アダプタの費用、そしてなによりセキュリティの問題で端からHomeRunによるホームLANを使うつもりはありませんでした。そうなると別配線によるLANを戸内に構築する必要があります。

(2)事前工事

以前はLAN配線を隣の部屋までむき出しで配線していましたが、今回は事前にTPケーブルを各部屋に配線してもらいました。このとき見積を依頼したら4か所の配線と末端処理で30万円近い見積額を提示され驚いてしまいました。見積の内訳を確認したところ、どうやら配線は電気等他の配線工事の一環でできるが、末端処理は業者ができないため外注化する必要があるとのこと。それなら末端処理は自前で行うことにし再度見積をとると今度は9万円になりました。ちなみに末端処理にかかった費用は部品代のみで約6千円でした。引き渡し時にはこのように末端処理がなされていない状態でした。

          
書斎のケーブル配線(引き渡し時) 各部屋のケーブル配線(引き渡し時) 末端処理は自前で実施

(2)ホームLAN

<HomeRunアダプタ>

WANとの接点はHomeRunアダプタ(HR2000TLJ)です。これは電話のローゼットにつなぎイーサネットに変換するアダプタです。右図で白い線が電話のローゼットに繋がっているカテゴリー3のケーブル、青い線がルータに繋がっているTPケーブルです。

    
HomeRun アダプタ(前面) HomeRun アダプタ(前面)

<ルータ>

WANとの接点であるルータは書斎に設置してあります。ADSL導入時に導入した所謂 “ブロードバンドルータ” LINKSYS の BEFSR81 を流用しました。

ルータ(BEFSR81)

<TPケーブル>

マンション購入時に依頼した工事は書斎から各部屋までのTPケーブル敷設工事です。引き渡し時にはフェースプレートからケーブルが出ている状態でした。これを自分で端末処理を行い、RJ45のアウトレット(NR313909)を設置し情報コンセントとしています。CAT5Eなのでハブ側はアウトレットとせずにコネクタを圧着しルータのポートに直接挿してあります。また各部屋ではコンセントからTPケーブルでPCに接続しています。

TPケーブルはコンセントから

また室内の取り回しはモールを使い見栄えを考慮しました。

      
引き戸の前のモール 床の取り回し

<無線LAN>

無線LANは2000年に導入した、メルコのWLS-L11Wで、IEEE802.11b準拠の11Mbpsものです。なお無線LANのデスクトップPC側はPCIバス接続カード(WLI-PCI-OP)を付けて無線LANカード(WLI-PCM-L11)を使っています。

     
無線LAN(WLS-L11W) Librettoでも無線LANが楽しめます VAIOでも無線LANが楽しめます