日付と時刻の表示形式による違い
エクセルの日付や時刻は「シリアル値」と呼ばれる数値で管理されています。
「1=1900/1/1」 ← 式の左右は、表示形式を変えただけで、まさしくイコールなのです。
「39,539=2008/4/1」 ← 1899年12月31日から39,539日後が2008年4月1日という意味です。
閏年の2月29日もカウントされています。
「0.041667=1:00:00」 ← 時刻については小数点以下で表現します。
「0.750000=18:00:00」 1/24≒0.041667が1時間を表し、1/24/60=1/1,440≒0.000694が1分を表します。
※ もちろん、入力するのは慣れ親しんだ右辺の形で大丈夫です!


日付や時刻は計算できます。
例えば工期などを計算する場合、工期末日から工期開始日を引けば、日数が出ます…
「平成20年9月30日−平成20年9月1日=明治33年1月29日」 ← 表示がおかしいです。
「平成20年9月30日−平成20年9月1日=29」 ← 表示形式を「数値」にしました。
経験上、このように計算させると「1日少なくなってしまう」ことがわかっているので、
答にプラス1するか、工期開始日の1日前(≒契約日)を引くようにしてください。
「平成20年9月30日−平成20年8月31日=30日間」
↑表示形式をユーザー定義にし、“日間”を追加すれば、このような表示も可能です。
年齢を計算するときは、西暦の下二桁だけを表示(yy)させるか、
経過日数を365日で割りましょう。
=DATEDIF(対象日,基準日,“Y”) または
=YEAR(基準日)−YEAR(対象日)−
(基準日<DATE(YEAR(基準日),MONTH(対象日),DAY(対象日)))
出典:Yahoo!知恵袋エクセルで年齢を割り出す方法
時刻を計算してみましょう。
日付 | 開始時刻 | 終了時刻 | 勤務時間 |
4/3(月) | 11:00 | 0:30 | ######## |
4/4(火) | 9:00 | 15:00 | 6:00 |
4/5(水) | 11:00 | 2:00 | ######## |
4/6(木) | 8:30 | 17:30 | 9:00 |
4/7(金) | 10:00 | 17:00 | 7:00 |

終了時刻から開始時刻を引くと、正しく計算できている日と、翌日にまたがっているため答が負の数になり
エラー(####)になってしまっている日があります。
日付 | 開始時刻 | 終了時刻 | 勤務時間 |
4/3(月) | 11:00 | 0:30 | 13:30 |
4/4(火) | 9:00 | 15:00 | 6:00 |
4/5(水) | 11:00 | 2:00 | 15:00 |
4/6(木) | 8:30 | 17:30 | 9:00 |
4/7(金) | 10:00 | 17:00 | 7:00 |
計 | | | 2:30 |
IF関数を使い、答が負の数のときには
プラス1、つまり24時間を足してあげます。
←終了時刻−開始時刻+IF(負の数,1)
時刻だけだと(シリアル値の整数部分が0だと)、
すべて「1900年1月0日扱い」になってしまうため、
日付も与えておけば、負の数になりません。
さて、勤務時間を合計しても、正しくありません。
結果が24時間を超えてしまっているからです。
このようなときは、表示形式で時刻の h を [ ] で囲めば良いそうです。
| 時給 | 勤務時間 | 給料 |
計 | 1,000 | 50:30 | 2,104 |
時給と勤務時間を掛けても、金額が変です。
これは、見かけ上は50時間30分ですが、シリアル値では「2.104」に過ぎないためです。
| 時給 | 勤務時間 | 給料 |
計 | 1,000 | 50.5 | 50,500 |
HOUR関数だけではなく、DAY関数で抜き出した数値には24を掛け、
MINUTE関数の数値は60で割ることにより、足し上げると10進数「50.5」時間になります。
速度の計算方法
距離(km)を時間で割れば速度(km/時)になりますが、そのままでは「km/日」になってしまうので、24で割る必要があります。
速度=距離÷時間÷24 時間=距離÷速度÷24 距離=速度×時間×24
時間を距離(km)で割ればペース(時/km)になります。
ペース=時間÷距離 時間=ペース×距離 距離=時間÷ペース
ペースを速度(km/時)に直すには逆数にすれば良いのですが、そのままでは「km/日」になってしまうので、24で割る必要があります。
速度=1÷ペース÷24 ペース=1÷速度÷24
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