足摺岬の旅

四万十川と足摺岬です。悪天候で苦労しました。

1999/7/26

行程:羽田空港11:00〔JAL 123便〕⇒高知空港[バス]⇒高知15:19〔特急 あしずり5号〕⇒中村

JAL 123便で高知へ。まずは羽田にて搭乗手続きを開始。ところが列に並んでいる最中に、「高知行きは天候によっては伊丹に着陸します」という放送が。伊丹に着いてどうする!そんな遠くへ着くくらいなら羽田に戻ってくれ!

はりまや橋

飛行機が滑走路へ誘導されると、離陸待ち飛行機が4台ぐらいいて放送で「離陸まで10分ほどかかります」。確かにスクリーンに並んでるのが映っています。うーんどうなるんだこの先。結局、高知には定刻より5分くらい遅れて到着。やっぱり天気は悪かったです。

高知空港から駅へ向かうバスでは、途中から路面電車(土佐電気鉄道、通称土電(とでん、都電じゃないよ))が並走。はりまや橋のバス停では半分くらいの降車がありました。地元の人は駅よりもここのほうが便利ということかな?ちなみにほんとのはりまや橋は車窓から一瞬だけ見ました。

高知駅案内表示

高知駅で見つけた妙なもの。乗り場の案内表示に書かれているのは、まぎれもなく103系電車。高知には走ってないのに…。

特急あしずり5号で中村へ。あしずり号が入線し、さっそく乗り込みます。乗ったのは半室指定席、半室自由席の禁煙車。一応注意書きはついていますが、指定席に自由席と間違えて座る人が続出。大抵は放送で気づいて立ち去っていきました。注意しましょう。

あしずり5号

あしずり号に使われている車両は生まれて初めて乗る振り子式。発車して3分くらいしたところで1回目の振り子揺れが来ました。ちょっと注意していれば、傾くのが感じられます。

中村駅からホテルまでは歩き。市内中心部へ歩いていくのですが、とりあえずの印象は静かな町。遠くに近頃ありがちな郊外型量販店の看板などは見えますが、中心部にはそういうのは見当たらりません。それどころか、幸いホテルの近くですがコンビニもわずか1件(あと駅前にもある)だけでした。

1999/7/27

行程:大橋通2丁目[バス]⇒足摺岬[バス]⇒大橋通2丁目

27日の朝TVを見ていると、ニュースでは大雨情報ばかり。しかも窪川〜中村間、予土線がストップ。鉄道がダメなので、悪天候の中足摺岬へ行くことに。

足摺岬灯台

大橋通2丁目バス停から高知西南交通バスに乗車。ここで乗ったバス停は何かというと、ホテルの近く。足摺岬行きのバスは駅から南へ行く形ですが、市内では中心部となる北側を経由してから南下するルートになります。ここから乗ることで運賃もちょっとだけ安くできました。

土佐清水を過ぎてしばらく行くと細い道を走り、一般車とのすれ違いもままならなりません。そんな中、松尾バス停の手前で道幅が一旦広がるとそこでストップ。何かと思えば反対方向行きのバスとのすれ違いのためでした。単線の鉄道ではこういったことはよくありますが、まさかバスであるとは思いませんでした。

バスターミナル着。しかし展望台のへんまではフリー乗降区間としてそのまま乗っていけるようです。展望台近くのところにバス停がりましたが、時刻は掲載されていますが注意書きでここからは乗れないと書いてありました。…なんかシステムが分かりません。

足摺岬

とりあえず灯台のまわりを散策。雨はそれほど降っていませんでしたが、はっきり言って今日は見晴らしがよくありません。観光客もほとんどいませんでした。一つ間違えば台風レポーターのような状態でした。

食事をとってすぐに12:43発のバスで戻ります。バスの客はただの一人。下ノ加江バス停付近では、増水した川の警戒に消防署員が出動していました。ほんと、えらい天気です。今日は早く戻ろう…。洋服はびしょびしょだし…。ちなみにホテルへ戻ると、部屋が雨漏りして変更になっていました(なんじゃそりゃ)。

1999/7/28

行程:中村9:18〔特急 南風8号〕⇒窪川[JR]⇒宇和島[バス]⇒宿毛⇒中村

28日は朝鉄道は動いてるらしいと分かりました。へたに外へ出るのも大変なので、乗り物ツアーにすることにしました。ということで駅へ。まず特急に乗る予定ですが、歩いてる途中で気づきました。特急は走ってるのだろうか?実は、高知から阿波池田方面の土讃線は止まっているのでした。

中村駅に着くと、特急は高知止まりで運行しているのが分かりました。高松まで行きませんが、それでも車内の席はすべて埋まってました。昨日走ってないこともあるのでしょうが、県都まで走ればそれなりに乗客はいるということでしょうか。ということで、運転席のうしろで前方の景色を楽しみました。

この区間の特徴に、ループ線があるのですが、実際はトンネルばかりで実感がありません。トンネルの中で左カーブが続くなーって思ってたら、その間に360゜回っていたようです。おとといはまったく気づきませんでしたし。

予土線

窪川では乗換時間は短いのですが、天気のせいかまだ予土線列車の姿が見えません。結局10時過ぎに入線し、7分遅れで発車。観光路線と一応なっているので、どのくらい混むのか分からず乗ったのですが、天候のせいもあるかもしれませんが乗客は10人といませんでした。

車内には自転車の持ち込みができるという案内がありましたが、持ち込む空間の余裕があるのなら、もともとそんなには混まないということなのでしょう。

若井を出たあと、予土線とくろしお線が実際に分かれる信号所で15分停車。遅れていた特急〔I LOVE しまんと〕と交換。さらに遅れは拡大しました。

はげ

その後走行中、途中で窓が「バサバサ」とすごい音がしました。何かと思ったら、わきに生えてる草木が車両に当たる位置まで伸びているだけでしたが、でもこんな天気なので、不安を与える音です。

予土線お約束の珍名駅「半家」を出たその後、四万十川は相変わらず濁ってますがしかし、ここでなんと雲の切れ間から日光が!結果的に旅行中に晴れたのはこの一瞬だけでしたが、とにかくよかった。でも、写真ではよく分からないですね。

江川崎付近

北宇和島到着。しかし、定時運行の予讃線列車を優先させて通したためまた発車が遅れました。その普通に乗り換えれば少し早く着きますが、そこまではしなくていいでしょう。宇和島到着は12:35。少し周囲を歩いてバスに乗車。立派な商店街がありますが、コンビニは駅に一つあるだけで中村と大差ない感じでした。

くろしお鉄道(宿毛駅)

宇和島からバスで宿毛へ。途中、城辺営業所バス停で乗務員交代。交代はバスでは珍しいシーン。昨日から、珍しいものが続いてます。時刻表では駅が終点のように書いてありますが、実際は市の中心部まで走るようです。土佐くろしお鉄道で中村へ、無事一周が完了しました。

増水した四万十川

この後、四万十川の様子を見に行ったのですが、写真の通り河川敷まで増水。今回の旅行では、ほんとは沈下橋を見に行きたかったのですが、これでは行ってもほんとに川の下に沈んで見れなそうなのでやめました。

1999/7/29

行程:中村9:57〔特急 あしずり5号〕⇒宿毛[バス]⇒宇和島12:54〔特急 しおかぜ18号〕⇒伊予大洲[JR]⇒伊予市→群中港⇒松山市⇒大手町→松山[バス]⇒松山空港20:05〔JAL 168便〕→羽田空港

特急しおかぜ

29日は宇和島へ出て、松山へ向かいます。宇和島へは宿毛回りにしました。出発時刻が少し遅くできるし、窪川回りだと完全に昨日と同じになってしまうからです。宇和島駅に着いて分かったのですが、今日も一部予土線が止まっていたらしく、宿毛回りのほうが確実だったようです。

宇和島から特急しおかぜ18号に乗り、伊予大洲ではいわゆる旧線(伊予長浜回り)に乗車するために下車。途中は30km/hくらいでしか通過できないカーブがあったりして、よく昔急行が走ってたもんだという感じでした。でも、海の近くを走るので晴れていればなかなかよさそうな風景です。

新型車両(大手町駅)

伊予市で伊予鉄道に。伊予市駅と郡中港駅は名前は全然違うのですが道を挟んだすぐのところにあります。まずここで乗ったのは元京王5000系。さらにのりかえで、伊予鉄の最新車両に乗車。雰囲気はJRE209系のよう。

元京王5000系については別記事にて。

大手町駅、というと東京の人だと大きな駅を連想しそうですが、いかにも地方私鉄の駅というこじんまりした駅。でも立地は名前負けしない繁華街。ここから松山駅まで5分くらい歩きます。ちょっと雨が降っていたが、ほぼ駅までアーケードがあるのでよかったです。

空港行きはリムジンもありますが、乗ったのは路線バスのほうでしたので、狭くて困ってしまいました。松山空港はなかなかきれいな空港ですが、どういうわけか禁煙の箇所が出発ロビー内以外まったくなく、今時の公共施設としては遅れてます。

そして羽田到着直前はきれいな夜景が見えました。「晴れてる」っていいなあ。