弦について

ここでは、弦の選び方、そして弦交換の方法を説明していきます。


1、弦の選び方

   基礎知識の所でも言いましたが弦は本当に色々な種類の物があるんです。楽器屋さんに行くといっぱい並んであり、しかも英語で書いてあるのでわけわかんないと思います。でもご安心を。弦を見分ける方法はただ一つ。それは『太さ』です。
   弦の太さのことを『ゲージ』といいます。太い方から順に、ヘヴィゲージ、ミディアムゲージ、ライトゲージ、エクストラライトゲージ、コンパウンドという風に分かれているわけです。各メーカーがそれぞれこれだけ出していればたくさんになるはずです。で、初心者にお勧めなのはというと、ズバリ、ライトゲージです。ヘヴィゲージとミディアムゲージは太すぎるので初心者には向きません。ライトゲージは結構万能タイプなので、とりあえずこれを選ぶのが一番無難です。『ライトゲージでも指が痛い』と感じたら、エクストラライトゲージや、コンパウンドに張り替えて弾いてみて、慣れてきたらライトゲージに戻しましょう。


2、弦交換の方法
   弦全体が古くなって、色が変わってきたり、何となく触った感じが固いと思ったら弦を交換しましょう。古い弦は知らず知らずのうちに音が悪くなっていて、なんかパッとしない感じになっているのです。いい音で練習するのも上達の早道なのです。

   それでは、弦交換の方法を順番に説明していきます。弦交換は丁寧にやらないとケガをする恐れがありますので、気を付けて行ってください。
  1. まず、6本の弦を充分ゆるめてください。たるみが出てくるぐらいが丁度いいです。
  2. ゆるめたら、弦の真ん中あたりをペンチやニッパーで切ってしまいましょう。ハサミじゃ切れません。
  3. そしたら、弦をペグ側の方から取ります。この時、弦を引っ張らないで、ちゃんとペグを回して取りましょう。思わぬケガをすることがあります。
  4. 次はブリッジ側です。まずブリッジピンを抜くのですが、コインなどを使い、『てこ』の要領で抜いてください。ペンチなどで無理矢理引き抜くとピンが痛んでしまいます。
  5. 取り外した弦は、目などに入ると危険ですから丸めてゴミ箱に捨てましょう。
   それでは次に、新しい弦を張りましょう。
  1. まず、ピンを抜いた穴にボールエンド(丸い金具の付いている方)を入れ、弦がブリッジピンの溝に沿うようにピンをはめこみます。
  2. そしたらもう片方をペグの穴に差し込んで巻くだけです。ペグの穴に弦を入れる時、初めからげんをピンと張らないで、少しだけたるみを付けましょう。
  3. 巻いている途中にピンが穴から出てきてしまったら、ピンをギューッと押さえながら巻きましょう。
※ストリングワインダーという道具があれば、早く、綺麗に巻くことができます。しかも、ブリッジピンを抜く工夫がしてあるので、購入しておくと便利ですよ。