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あんじぇな日記

ぷろろーぐ

☆ちょーっと長いですよ。心して読んでね・・・って、そんな大層なモンでもないか。☆

<扉の前>

ロザリア「アンタなの?私のほかに女王候補に選ばれたのは・・・。」

一言目からそれですか。
そうですよ、私ですよ。女王候補に選ばれて悪うございますか。

ロザリア「同じスモルニィ女学院の生徒といっても、大貴族で優等生でしかも美人の私とは大違いの、 何のとりえもない、あんたが・・・?」

・・・・・・・。
そこまで自分を褒められるってのも大したモンね。
って、私って何かけっこーな言われようじゃない!?

ロザリア「まあ、いいわ。どうせ私が女王になるんだから。
じゃ、扉を開けるわよ。いいわね。」

よーし!どっからでもかかって来なさい・・・って、あっ、やっぱりちょっと待ってっ。
こ、心の準備がぁ・・・。
しかし、扉は開かれる。


<謁見の間>

ジュリアス「次期女王候補に選ばれし者たちよ。女王陛下にご挨拶を申し上げるように。」
ロザリア「ロザリア・デ・カタルヘナでございます。
水瓶座を守護星座に持ち、血液型はB型です。」
私「私の名は・・・」

名前の入力。
「?」を選ぶと・・・

ロザリア「あんたって、本当に何にも知らないのね。女王様に、名前を申し上げるのよ。たとえば・・・
これが私の名よ。あんたも早く申し上げるのよ。」

親切に教えてくれる。
こいつ、案外いいヤツかも。
それでも名前を決めかねていると・・・

女王「名前とは、その者の本質を表す、最も重要なもの。人に何と呼ばれるかは、とても大事なこと。
自分で決められないなら、私が良い名を授けよう。
では、アンジェリークはどうであろう?」

まあ、「アンジェリーク」・・・素敵な名前ねっ。
まるでどこかの恋愛SLGのヒロインみたい(笑)。気に入ったわ。

女王「これは私の名前でもある。星を導く使命を持つ子よ。
どうか我らが願いにこたえてほしい。」

・・・・・・・。
そんな、いきなり女王陛下と同じ名前を付けられるなんて・・・。
もしかして、私ってばけっこー大変な立場に置かれているのでわ?

女王「アンジェリークよ、そなたの守護星座は?」

再び、「?」
案の定ロザリアが助け舟を出してくれる。

ロザリア「もう、しっかりしてよね。あんたって結構マイペースだから、風の守護星座を持つんじゃない?
なら・・・。」

ああ、何か勝手に決められてしまった・・・。

女王「水瓶座の守護を受け、AB型の血を持つのだな?」

・・・そうらしいです。私も今日の今日まで知りませんでしたよ(笑)。

女王「アンジェリーク、ロザリア
女王の名において、二人を次期女王候補としてここに指名する。
これからそなたたちはどちらが宇宙を統べる女王としてふさわしいを決める試験を受けるのだ
次代の女王を試験で決めるのは異例なことであるがこれもそなたたちの優れた資質に期待するゆえ。
次期女王として、自身の持てる力を示してほしい。」

何か、もしかして、結構凄いこと言ってません・・・?
でも、考えてみれば「魔女っ子メグちゃん」も「シルキーリップ」も次期女王を試験で決めてたみたいだし、案外異例ってわけでもないかも?
(・・・って、何の話をしてるんだか。)

女王「試験には、彼ら守護聖達と我が代理の・・・ディア。
女王補佐官のディアを遣わそう。そなたたちは彼らの力を借りて、この試験を行うことになる。
星を導く使命を持つ者達よ
そして我が志を継ぐ者よ。どうか、我が期待にこたえてほしい・・・」

・・・こうして女王は舞台裏へと消えていった。
言いたいことだけ言って、挙句に「期待にこたえろ」と。
うーん、さすが女王様だっ。

ディア「私は、ディア。この試験中二人の相談役を務めます。
わからない事があれば何でも聞いて下さい。」

わからない事だらけなんですけど。

ジュリアス「二人ともよいな。
女王陛下の御期待に背くことのないようにな。」

ああ、ジュリアス様まで、プレッシャーを・・・。

ディア「では、アンジェリーク、ロザリア。参りましょう。」

ここで私たちは退場。

しかし、その後、守護聖さまたちの間で、よく解らない会話が交わされてたりして。

クラヴィス「・・・結局こうなってしまうのだな?ジュリアス。」
ジュリアス「クラヴィス、これは女王陛下のご意志なのだ。それに従うのが、我々のつとめ。そうではないのか?」
クラヴィス「・・・」
リュミエール「クラヴィス様・・・。この次期女王選出には一体何があるのです。女王陛下の御意志とはいえ・・・。」
クラヴィス「聞くな、リュミエール。」
リュミエール「・・・クラヴィス様。」

・・・なんだか、よくわかんなぁい。

オスカー「女王試験か・・・。
面白いことになりそうだぜ。
ただあのお嬢ちゃん方はこの炎のオスカーにはお子様すぎるかな。」

そうかい?
らのてょ的には全然オッケーだけど!?
・・・おっと、失言失言。

マルセル「ねえ、ランディ。みんななに難しい話をしてるの?
ほく、よくわかんないよ。」

坊やだからさ・・・。
って、どっかで聞いたセリフよのォ。

ランディ「うーん・・・。
実は俺もよくわからないんだ。
ま、俺やマルセルにはあまり関係ないと思うけどな!」
マルセル「そうなの?
でも女王試験・・・なんかワクワクしちゃうよね。
ぼくもがんばろっと!」
ランディ「ハハッ、はりきってるな!
マルセルは初めて本格的に力を使うんだもんな。
俺も負けられないぞ!」

うんうん、そーゆーポジティブなとこ、けっこうスキだねい。

ゼフェル「でもよー、新しい宇宙に行けるなんて、けっこうおもしろそうだよな。
オレちょうど退屈してたんだ。」
ルヴァ「ゼフェル、遊びにいくんじゃないんですよー?
いいですかー、女王の存在は宇宙にとって・・・」
ゼフェル「ったく、またルヴァの説教かよ!」
ルヴァ「説教じゃなくて説明・・・
・・・だったんですけどねー。
うーん、いつもながらすばやいですねー。」

・・・でも、こんな口調で説明されてたら、ゼフェル様じゃなくても逃げたくなると思うのは私だけ?

オリヴィエ「宇宙を支え世界を導く女王・・・か。
きゃははっ。何みんなムキになってんだろーねっ。」

一瞬のシリアスが・・・次の瞬間にはぶち壊し。
でも、なんか、いいキャラクターですね。

ルヴァ「オリヴィエ、みんな行っちゃいましたよー。」
オリヴィエ「・・・ルヴァ、あんたはいつもと変わんないね。」
ルヴァ「は?」
オリヴィエ「あーあ、結局行かなきゃなんないワケね。
でも、何となく面白くなりそう・・・かな?」


<惑星上空>

ディア「ここは、新しい宇宙に生まれた惑星の上空です。
女王試験は、この惑星で行います。
アンジェリーク、あなたが育てる大陸はこちらです。
ふさわしい名前をつけてあげてくださいね。」

またしても「?」

ディア「自分で決められないなら、私がよい名を授けましょう
では、エリューシオンはどうかしら?
古い言葉で「幸せの地」という意味だそうですよ。
あなたの育てる地が幸せに満たされますように・・・。
それではエリューシオンの大神官にあいさつをいたしましょう。」

ああ、何かディア様の優しさが心に染みます・・・。

大神官「あ、見えたです見えたです
ほんとに見えたです!
あの夢のお告げは、本当だったです!
申し遅れました、私はここの大神官となるようにお告げをいただいたです。
えとえと・・・えっと、お名前を教えて下さいです。」
アンジェ「私の名前はアンジェリークよ。」
大神官「アンジェリーク・・・それはここの言葉で天使っていう意味です!
じゃあ、天使様って呼ばせていただくです。
いいですよね、天使様!」

ちなみに「らのてょ」という名前でも天使という意味になるらしい(笑)。
・・・イヤな天使だな・・・。

大神官「天使様にお願いです!私達の暮らす土地に名前をつけてほし・・・え、もう決めてくれたですか?
さすが天使様です!私達の願いをわかってくれてたですね!・・・エリューシオン・・・すごくいいです!」

いやあ、そんなに感激されちゃうと。
だって、大陸に名前を付けろと言ったのも、実際に名前を付けたのも、ディア様だし・・・。

大神官「実はもう一つお願いがあるです。今この地では、どうしても、人が増えなくて困ってるです。
私達も一生懸命がんばって暮らしているですが・・・。天使様のお力で何とか助けてほしいです。
お願いしていいですよね?大丈夫ですよね?」
アンジェ「まかせといて!」

要は人口を増やせばいいんでしょ?
ふっふっふ、いっちばんイイ方法があるわよん。
お姉さまが教えてア・ゲ・ル
あ、でもここだとディア様とかHPの読者の方とか見てるから、またあとでね。
・・・って、そんなコト言ってる場合じゃない?こりゃまた、失礼。

大神官「天使様、どうか私たちを導いてくださいです!よろしくお願いしますです!」

もちろん導いてやりますとも。
・・・正しい方向とは限らないけどね。

ディア「そろそろ行きましょうか、アンジェリーク。」
大神官「お願いしますです、天使様ー!」

・・・何だか、らのてょアンジェは邪悪な女王候補になりそうな気がしてきた・・・。


<飛行都市>

ディア「アンジェリーク、ここはエリューシオンとフェリシアの上空に浮かぶ飛行都市です。
試験期間中、あなたとロザリア、守護聖の方々と私は、ここで過ごすことになります。」

飛行都市・・・まるで「ラ○ュタ」みたいですねえ。
滅びの言葉とか唱えたら、崩壊するのかしら(笑)。
ともかく、ディアに都市のあちこちへ引き回され、もとい、案内してもらう。

ディア「クラヴィスの執務室を訪ねてみましょうか。」
リュミエール「ということだそうですよ。
・・・これはディア様。アンジェリークもご一緒ですね。
クラヴィス様。それでは私はこれで失礼いたします。」
ディア「こんにちは、クラヴィス。
突然おじゃましてしまって申し訳ありません。」
クラヴィス「いや、別に。
・・・何か用があったのではないのか、ディア。」

クラヴィス様、何か機嫌が悪そう・・・。
はっ!?もしかして、今すっごーく邪魔をしちゃったのかしら?
・・・あまり深いイミはないケド。

ディア「ええ、アンジェリークにここの案内をしているのです。
アンジェリーク、こちらは闇の守護聖クラヴィス。
闇は人々の心に安らぎをもたらすものなのです。」

・・・そしたら、らのてょの心は安らぎに満ちていると言っても過言ではないな・・・。

アンジェ「クラヴィス様、よろしくお願いします!」
クラヴィス「ああ。
・・・そうだな、お前によいことを教えてやろう。
お前の持っている生徒手帳に書いてあると思うが、「Bのボタン」を使ったキャンセルのことだ。」

・・・・・・・。
確かに大事なことかも知れんが。
こんな説明をクラヴィス様自らがなさるなんて・・・(涙)。

クラヴィス「・・・ああ、「Bのボタン」といえば、人の声をさえぎることもできるという。
・・・便利なものだな。
・・・まあ、お前には難しい話だったかも知れないが。」

難しくない難しくない。ぜーんぜん、難しくないですよ、クラヴィス様・・・(泣)。

クラヴィス「では、アンジェリーク、せいぜいがんばるのだな。」
アンジェ「はい、がんばります!
クラヴィス様、ありがとうございました。」

ディア「ここは森の湖。静かな自然を求めて訪れる人も・・・
あら、そちらにいらっしゃるのは、ルヴァ・・・?」
ルヴァ「おや、お久しぶりですね・・・ディア。」
ディア「ところでルヴァ。なぜお一人で森の湖へいらしたの?」
ルヴァ「いや、何となく誰かに呼ばれたような気がして・・・
ん?一人で来ちゃいけないんですかー?」
ディア「いけないというわけではありませんが、ここの別名は・・・(耳打ち)」
ルヴァ「ええっ?こ、恋・・・?
何か不思議なことが起こる場所とは聞いてましたがそんな別名が・・・。
うーん、まだまだ私の知らなかったことが、世界にはいっぱいあるんですねー」

・・・そんな大層なことですかいな。
ま、ルヴァ様の反応が面白かったからいいけどね。
それにしてもディア様、ちょっといぢわる?

こうして、ディア様の案内で守護聖の皆様にもお会いしたわけです。
王立研究員で、ジュリアス様に「あいさつもせずに頼み事か。嫌うほどではないが好意も持てぬな。小さなことも、おろそかにせぬことだ。」とか怒られたり、リュミエール様に「私が言うのも何ですが、皆個性の強い人ばかりですから・・・ね。」とか助言を頂いたり。
あと、オリヴィエ様の「じゃ、アンジェリーク。よく見てよく考えて、一番いいい道を探すんだよ。 なあんてねっ。」も、結構気に入りましたけど。

ディア「がんばってくださいね、アンジェリーク。
あなたは皆の希望、世界を導くべき者となるのですから・・・」

皆様、本当にありがとうございますっっ!
アンジェ、何だか感激ですっ!!
そんなわけで、明日から頑張っちゃおうとか思う、アンジェでした・・・。



こうして、次期女王候補を決める試験は始まりを告げた。
名門貴族出身で、自他ともに認める生まれながらの女王候補ロザリア。
そして、なぜか選ばれてしまった、もう一人の候補、アンジェリーク。
それぞれの思いをのせて、惑星育成試験の第一日目、月の曜日の朝が始まる・・・。





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