1966年に翻訳された英国ミステリー
本年のベスト3 (1)『もっとも危険なゲーム』(ギャビン・ライアル) (2)『ナヴァロンの要塞』(アリステア・マクリーン) (3)『愛と死の記録』(ダフネ・デュ・モーリア) 本年の特徴 個人的なことだが、この年は卒論のためにミステリーの読書時間がとれず、散々な年であった。リアルタイムで読めたリスト内の本は4−5冊であろう。もっともあまりレベルの高い作品は翻訳されていない。とはいえ、G・ライアルやA・マクリーンといった冒険小説の新しい書き手が紹介された記念すべき年でもあった。 トップの『もっとも危険なゲーム』はライアルの中ではもっとも好きな作品(後年のライアル作品はあまり好きではないが)。『ナヴァロンの要塞』はやはり映画の方が印象に残るが、かなり後になってから読んだものの、作品自体も結構面白い。 |
題 名 | 原作者 | 翻訳者 | 出版社 | 面白度 |
『鏡の中の男』 | フレデリック・エイヤー | 宇野輝雄 | 早川書房 | ★★★ |
『唇からナイフ』 | ピーター・オドンネル | 榊原晃三 | 講談社 | |
『クウェート大作戦』 | ピーター・オドンネル | 榊原晃三 | 講談社 | |
『アンダーストライク』 | ジョン・ガードナー | 川口正吉 | 早川書房 | |
『リキデイター』 | ジョン・ガードナー | 岡本幸雄 | 早川書房 | |
『クリスチィ短編全集1』 | アガサ・クリスティー | 厚木淳 | 東京創元社 | ★★★ |
『クリスチィ短編全集3』 | アガサ・クリスティー | 宇野利泰 | 東京創元社 | ★★★★ |
『クロフツ短編集2』 | F・W・クロフツ | 井上勇 | 東京創元社 | ★★ |
『スパイ』 | ジョウゼフ・コンラッド | 井内雄四郎 | 思潮社 | ★★★ |
『海底の麻薬』 | レン・デイトン | 井上一夫 | 早川書房 | ★★ |
『愛と死の記録』 | ダフネ・デュ・モーリア | 大久保康雄 | 三笠書房 | ★★★★ |
『埋もれた青春』 | ダフネ・デュ・モーリア | 大久保康雄 | 三笠書房 | ★★★ |
『第三の皮膚』 | ジョン・ビンガム | 中村能三 | 東京創元社 | |
『コレクター』 | ジョン・ファウルズ | 小笠原豊樹 | 白水社 | ★★★★ |
『気ちがい科学者』 | ジョン・T・フィリフェント | 小鷹信光 | 早川書房 | |
『バターより銃』 | ニコラス・フリーリング | 向後英一 | 早川書房 | ★★★ |
『猫たちの夜』 | ニコラス・フリーリング | 向後英一 | 早川書房 | |
『007号/ベルリン脱出』 | イアン・フレミング | 井上一夫 | 早川書房 | ★★★ |
『原子力潜水艦ドルフィン』 | アリステア・マクリーン | 高橋泰邦 | 講談社 | ★★★★ |
『ナヴァロンの要塞』 | アリステア・マクリーン | 平井イサク | 早川書房 | ★★★★ |
『もっとも危険なゲーム』 | ギャビン・ライアル | 菊池光 | 早川書房 | ★★★★ |
『高貴なる殺人』 | ジョン・ル・カレ | 宇野利泰 | 早川書房 | ★★★ |
『放射能キャラバン追跡』 | ピーター・レスリー | 小倉多加志 | 早川書房 |