邦題 | 『鏡の中の男』 |
原作者 | フレデリック・エイヤー |
原題 | The Man in the Mirror(1965) |
訳者 | 宇野輝雄 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/6/15 |
面白度 | ★★★ |
主人公 ナチ残党の一人フォン・テトロフ。アメリカ大統領特別補佐官ロジャー・ストロウに似ているために、ソ連諜報機関に捕らわれてストロウの替玉に仕立てられる。 事件 偽物になる訓練を受けたテトロフはメキシコに飛んだ。そこには年に一度メキシコ一人旅をしていたはずのストロウが軟禁されていたのだ。テトロフは休暇を終えたストロウになりすまし、堂々とワシントンに戻ったのである。だが元CIA長官は彼を見て疑いを持った。 背景 替玉を利用するスパイ小説は後年かなり読んだ気がするが、これは最初期に読んだこともあり、このプロットは結構新鮮に感じた。ただサスペンスが少し不足している。化けの皮が剥がれる過程や本物のストロウが脱出する手段などをもっと詳しく描写してほしかった。 |
邦題 | 『唇からナイフ』 |
原作者 | ピーター・オドンネル |
原題 | Modesty Blaise(1965) |
訳者 | 榊原晃三 |
出版社 | 講談社 |
出版年 | 1966/7/25 |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |
邦題 | 『クウェート大作戦』 |
原作者 | ピーター・オドンネル |
原題 | Sabre-Tooth(1966) |
訳者 | 榊原晃三 |
出版社 | 講談社 |
出版年 | 1966/ |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |
邦題 | 『アンダーストライク』 |
原作者 | ジョン・ガードナー |
原題 | The Understrike(1965) |
訳者 | 川口正吉 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/6/30 |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |
邦題 | 『リキデイター』 |
原作者 | ジョン・ガードナー |
原題 | The Liquidator(1964) |
訳者 | 岡本幸雄 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/12/31 |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |
邦題 | 『クリスチィ短編全集1』 |
原作者 | アガサ・クリスティー |
原題 | The Hound of Death and Other Stories(1933) |
訳者 | 厚木淳 |
出版社 | 東京創元社 |
出版年 | 1966/9/23 |
面白度 | ★★★ |
主人公 主として怪奇小説の短編からなる短編集。12本が収録されている。 事件 題名を順に挙げると、「赤信号」、「第四の男」、「ジプシー」、「ランプ」、「ラジオ」、「検察側の証人」(これは怪奇小説ではない)、「青い壷の秘密」、「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」、「翼のまねき」、「最後の降霊術」、「SOS」、「死の猟犬」である。 背景 本書の中でもっとも面白いのは、やはり「検察側の証人」だが、本書は謎が合理的に解かれるわけでない怪奇小説的な短編を集めた短編集。クリスティにこんな一面があったのかと驚かれる読者も多いであろう。怪奇小説でも自家薬蘢中の物にしてしまうから恐れいる。なお後年『検察側の証人 クリスチィ短編全集1』と改題された。早川書房版の題名は『死の猟犬』である。 |
邦題 | 『クリスチィ短編全集3』 |
原作者 | アガサ・クリスティー |
原題 | Three Blind Mice and Othe Stories(1949) |
訳者 | 宇野利泰 |
出版社 | 東京創元社 |
出版年 | 1966/9/30 |
面白度 | ★★★★ |
主人公 さまざまな名探偵が登場するゴッタ煮的な短編集。短編10本が収録されている。 事件 題名を順に挙げると、「三匹のめくらのネズミ」(有名な戯曲「ねずみとり」の基になった短編)、「風変わりないたずら」(M)、「巻尺殺人事件」(M)、「申し分のない女中」(M)、「管理人の老婆」(M)、「四階の部屋」(P)、「ジョニー・ウェイヴァリーの冒険」、「二十四羽の黒ツグミ」(P)、「恋愛を探偵する」(ハリー・クィン物)、「第二のドラ」(P)である。Mはマープル物、Pはポアロ物。 背景 「三匹のめくらのネズミ」が一番良いが、マープル物はすべて捨てがたい。ポアロ物では「二十四羽の黒ツグミ」がやはり巧みに謎を組み立てている。なお後年『二十四羽の黒ツグミ クリスチィ短編全集3』と改題された。早川書房版の題名は『愛の探偵たち』である。 |
邦題 | 『クロフツ短編集2』 |
原作者 | F・W・クロフツ |
原題 | The Mystery of the Sleeping Car Express(1956) |
訳者 | 井上勇 |
出版社 | 東京創元社 |
出版年 | 1966/2/4 |
面白度 | ★★ |
主人公 著者の第三短編集で、8本の短編が収録されている。*印はフレンチ警部の登場する作品。原書では「寝台急行の謎」が含まれているが、本書には含まれていない。 事件 「ペンバートン氏の頼まれごと」(*)「グルーズの絵」(宝石の隠し場所が面白い)「踏切り」(倒叙物)「東の風」(*鉄道ミステリーで、フレンチの活躍もある佳作)「小包」(クロフツが考えた完全犯罪プロットを専門家が検討する)「ソルトバー・プライオリ事件」(*フレンチ休暇中の事件)「上陸切符」(*倒叙物)「レーンコート」(*ただしチョイ役。倒叙物)の8本。 背景 『短編集1』に収録の推理クイズような短編ではないので、安心して楽しめる。「東の風」はヴィカーズの迷宮課事件物のような味わいがある(どちらが先か知らないが)。 |
邦題 | 『スパイ』 |
原作者 | ジョウゼフ・コンラッド |
原題 | The Secret Agent(1907) |
訳者 | 井内雄四郎 |
出版社 | 思潮社 |
出版年 | 1966/ |
面白度 | ★★★ |
主人公 ロンドンの片隅で雑貨商を営むヴァ―ロック夫妻。ミスター・ヴァ―ロックは某国大使館に長年雇われていたスパイ。ミセス・ヴァ―ロックは生きるために夫と結婚した目立たない中年女性。 事件 ある日ミスター・ヴァ―ロックは大使館に呼び出され、日頃の怠惰を咎められた。そしてグリニッジ天文台の爆破事件を起こすように命じられたが……。 背景 著者を海洋冒険作家と勘違いした結果リストに入れてしまった。確かに爆破事件の捜査が描かれているものの、本作の面白さはヴィクトリア朝末期のアナキストの生態や当時のロンドンの風俗描写にあり、まっとうな英国小説であった。本作の後『密偵』(土岐恒二訳、岩波文庫、1990)と『シークレット・エージェント』(高橋和久訳、光文社文庫、2019)の新訳が出版されている。 |
邦題 | 『海底の麻薬』 |
原作者 | レン・デイトン |
原題 | Horse under Water(1963) |
訳者 | 井上一夫 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/ |
面白度 | ★★ |
主人公 英国の特務機関WOOC(P)に所属するサラリーマン・スパイの「わたし」。 事件 第二次世界大戦中ポルトガル沖でナチスのUボートが沈没したが、そこには宝物が積み込まれていた。ポルトガルの革命派は、それを引き上げるために英国外務省に協力を依頼し、私に仕事が回ってきた。私は潜水訓練を受け、実際に宝物を引き上げてみると、出てきたのは贋金ではなく、麻薬だった。その上、引き上げに協力してくれた二人の人物が殺されてしまったのだ! 背景 新しいスパイ小説の書き手として評判だが、正直いって、その面白さがよくわからない。起承転結のはっきりした物語展開ではないし、途中のサスペンスもたいしてない。もちろん幕切れなどは確かに上手いなど、断片的には興味深いシーンはあるのだが。 |
邦題 | 『愛と死の記録』 |
原作者 | ダフネ・デュ・モーリア |
原題 | My Cousin Rachel(1951) |
訳者 | 大久保康雄 |
出版社 | 三笠書房 |
出版年 | 1966/ |
面白度 | ★★★★ |
主人公 25歳の青年フィリップと彼の従姉レーチェル。 事件 フィリップは、尊敬していた従兄のアンブローズがイタリア旅行中にレーチェルと知り合い、結婚したとの手紙を貰った。だがアンブローズの突然の死。フィリップはいたたまれずにイタリアに向かい、美貌のレーチェルを一目見て魅せられてしまう。フィリップは悩むが……。 背景 傑作『レベッカ』と対をなす作品。例えば主人公は女性(カロライン)から男性(フィリップ)に、そして死者は女から男に、疑惑の人物は男から女に変わっている。いずれも対をなしている。だが面白さは『レベッカ』ほどではなかった。結末に意外性はあるものの、アンブローズの死は他殺か? レーチェルは悪女か? などはすぐピンとくるからである。描写力は相変わらず素晴らしいが。 2004年6月に創元推理文庫より『レイチェル』(務台夏子訳)という題の新訳が出版された。 |
邦題 | 『埋もれた青春』 |
原作者 | ダフネ・デュ・モーリア |
原題 | Jamaica Inn(1936) |
訳者 | 大久保康雄 |
出版社 | 三笠書房 |
出版年 | 1966/ |
面白度 | ★★★ |
主人公 身寄りのない若い女性メリイ・エラン。伯母の住むジャマイカ館に住む。 事件 ジャマイカ館は近隣では悪名高い屋敷だった。そのうえ伯父マーリンは大酒飲みで、なにか悪事を働いていると噂されていた。ある土曜日の夜、車が到着して数人の男たちが蔵に荷物を運んでいるのをメリイは目撃した。それは伯父によって見ることを禁止されていた光景であった。秘密を知ったメリイは、伯父を懲らしめ、伯母を助けようと決心するのだった。 背景 『レベッカ』の前作。『レベッカ』よりも典型的なゴシック・ロマンスといってよい。若い女性が、神父やプレイボーイ的な男の助けをかりて、怪しげな屋敷で行なわれている物事の真相を探り出すという設定だからである。意外な犯人という推理小説的な面白さはオマケ程度だ。 |
邦題 | 『第三の皮膚』 |
原作者 | ジョン・ビンガム |
原題 | The Third Skin(1954) |
訳者 | 中村能三 |
出版社 | 東京創元社 |
出版年 | 1966/9/30 |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |
邦題 | 『コレクター』 |
原作者 | ジョン・ファウルズ |
原題 | The Collector(1958) |
訳者 | 小笠原豊樹 |
出版社 | 白水社 |
出版年 | 1966/ |
面白度 | ★★★★ |
主人公 フレデリック・クレッグとミランダ・グレイ。フレデリックはフットボール賭博で7万3千ポンドの賞金を獲得し、それを元手にルーイス近くの古い別荘を購入する。蝶のコレクターで、元市役所職員。ミランダは20歳の美術学校の学生。 事件 フレデリックはミランダを誘拐し、改造した別荘の地下室に監禁した。ミランダは盲腸と偽ったり、レンガを外して穴を掘ったりしたが、脱走に失敗。やがて肺炎に罹り……。 背景 ファウルズの第一作。ウィリアム・ワイラー監督によって映画化された。芝生の緑の鮮やかさは今でも印象に残っている。変質者物の先駆的な作品。第2部がミランダの日記で構成されている点が映画と大きく異なることで、この結果、ミステリーを越えた文学作品になっている。 |
邦題 | 『気ちがい科学者』 |
原作者 | ジョン・T・フィリフェント |
原題 | The Mad Scientist Affair(1966) |
訳者 | 小鷹信光 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1967/11/15 |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |
邦題 | 『バターより銃』 |
原作者 | ニコラス・フリーリング |
原題 | Gun Before Butter(1963) |
訳者 | 向後英一 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/1/31 |
面白度 | ★★★ |
主人公 アムステルダム警察警部のファン・デル・ファルク。 事件 あわい陽射しを浴びながらタバコをふかしていたファン・デル・ファルクに、パトロール警官から電話が掛かってきた。街中に真っ白いベンツが珍しくも停まったままという。密輸の多いオランダでは、そのような車は取り調べの対象となっていた。彼は現場に行き、車が停まっている家のドアをこじ開けて中に入ると、中年男の死体がころがっていた! 背景 シリーズ第2弾。ビックリしたのは、表紙の著者名が「ジャック・フィニイ」で、巻末解説では「国際的なオランダ作家」となっていること。いずれも安易な間違いだが、内容はオランダ社会を克明に描写していて興味深い。警察小説にこの結末はやり過ぎだが……。 |
邦題 | 『猫たちの夜』 |
原作者 | ニコラス・フリーリング |
原題 | Because of the Cat(1963) |
訳者 | 向後英一 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/10/15 |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |
邦題 | 『007号/ベルリン脱出』 |
原作者 | イアン・フレミング |
原題 | Octopussy and the Living Daylights(1966) |
訳者 | 井上一夫 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/10/31 |
面白度 | ★★★ |
主人公 お馴染みの007号ことジェイムズ・ボンド。短編集である。 事件 「007号/ベルリン脱出」、「007号の商略」、「007号の追求」の3本の短編と1本のエッセイ「スリラー小説作法」から構成されているが、それでも一冊の本としては分量が少ないと判断されたのか、さらに編集部N氏の長文の評論「007号のすべて」が追加されている。 背景 007シリーズの2冊目にして最後の短編集。「ベルリン脱出」はボンドが狙撃手となって部員のベルリン脱出を助けるというもっともスパイ小説らしい話。いずれの短編も達者な文章で、アクション場面などほとんどないにも係わらず、そこそこ楽しめる。ただしあまりにわかりやすい文章なので、展開や結末が読めてしまうのは、いささか残念だ。 |
邦題 | 『原子力潜水艦ドルフィン』 |
原作者 | アリステア・マクリーン |
原題 | Ice Station Zebra(1963) |
訳者 | 高橋泰邦 |
出版社 | 講談社 |
出版年 | 1966/8 |
面白度 | ★★★★ |
主人公 英国海軍所属の医師ニール・カーペンター。謎を秘めている。 事件 北極海の群氷帯に設置された英国の気象観測基地ゼブラで大火災が発生した。烈風が吹きすさぶ現状では、基地の正確な位置がわからない。だが生存者を救助するため、米国海軍の原子力潜水艦ドルフィン号が出港した。カーペンターも同乗を許され、苦労の末生存者を発見したが、そこでは不可解な事故や殺人が起きていたのだ。ゼブラに潜む秘密とは? 背景 日本紹介のマクリーン作品。10冊めの作品だが、映画公開に合わせて翻訳されたようだ。ドルフィン号やゼブラなどはSF的設定ともいえるが、フーダニットを巡る山また山のプロットや迫力ある行動描写には、著者の実力がいかんなく発揮されている。 |
邦題 | 『ナヴァロンの要塞』 |
原作者 | アリステア・マクリーン |
原題 | The Guns of Navarone(1957) |
訳者 | 平井イサク |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/11/15 |
面白度 | ★★★★ |
主人公 キース・マロリー大尉。世界でもっとも偉大なニュージーランド人のロック・クライマーでもある。ナヴァロン島の南側の切り立った断崖をよじ登る。爆薬の専門家など四人が共演する。 事件 エーゲ海にあるナヴァロン島には巨砲を備えた難攻不落のナチスの要塞がある。この要塞を破壊しない限り、その奥に位置する小島にいる1200名の連合軍将兵を救出することはできない。かくてマロリーを隊長にした5人の精鋭チームに陸上から要塞を破滅させる特命が下ったのだ。 背景 グレゴリー・ペックがマロリーを演じた映画は傑作だった。その印象が強過ぎたのか、とうの昔に読んでいる錯覚していた。トホホ。マクリーンの作品としては唯一のポケミス本。機帆船での出発から要塞の破壊まで、活劇場面は一杯詰まっている。ユーモアがあるのも楽しい。 |
邦題 | 『もっとも危険なゲーム』 |
原作者 | ギャビン・ライアル |
原題 | The Most Dangerous Game(1963) |
訳者 | 菊池光 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/9/15 |
面白度 | ★★★★ |
主人公 フィンランドの鉱山会社に雇われているパイロットのビル・ケアリ。 事件 ケアリは、ホーマーというアメリカの富豪に、熊撃ちに適した場所を案内してくれと頼まれた。ホーマーは猛獣を追い求めて世界中を渡り歩いているハンターでもあるのだ。そこでケアリは、国境線に近い禁止区域に彼を連れていったが、彼の最終目的は熊撃ちだけではなかったのだ! 背景 面白い。このネタは以前に短編にあるそうだが、私は初めて読んだこともあり、このアイディアには大興奮した。主人公の造形もいい。金のためなら多少の汚れ仕事も辞さない男だが、内に秘めた意志は強く、いかにも英国冒険小説の主人公にふさわしい個性を持っている。スパイ関係の話がメインの事件とあまり巧妙には絡まっていないのが、少し残念だが。 |
邦題 | 『高貴なる殺人』 |
原作者 | ジョン・ル・カレ |
原題 | A Murder of Quaity(1962) |
訳者 | 宇野利泰 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1966/ |
面白度 | ★★★ |
主人公 第一作『死者にかかってきた電話』の主人公と同じジョン・スマイリー。 事件 ≪キリスト教徒の声≫の編集長は、読者のステラから一通の手紙を受け取ったが、そこには「私は夫に殺される!」と書かれていた。ステラは古くからの読者であったため、心配した編集長は旧友のスマイリーに相談することに。スマイリーは早速ステラの住む町に向かおうとしたところ、なんとステラが撲殺されているのが見つかった! 背景 『寒い国から帰って来たスパイ』で大ブレイクした著者のその前作。デビュー作と同じくスパイ小説ではなく、典型的な英国的謎解き小説に近い。背景となるパブリック・スクールの人間関係や被害者の過去を巧みに描いているが、やや書き込み不足な点があるのが残念。 |
邦題 | 『放射能キャラバン追跡』 |
原作者 | ピーター・レスリー |
原題 | The Radioactive Camel Affair(1966) |
訳者 | 小倉多加志 |
出版社 | 早川書房 |
出版年 | 1967/12/15 |
面白度 | |
主人公 事件 背景 |