邦題 『誘拐されて』
原作者 R・L・スティーヴンスン
原題 Kidnapped(1886)
訳者 斎藤三夫、大場正史
出版社 五元書庫
出版年 1949/
面白度 ★★★
主人公 デーヴィッド。18歳(?)ぐらい。
事件 1751年6月、私(デーヴィッド)は、父の死去により父の生家に向かった。だがそこには伯父が住んでいて、誘拐されて船の奴隷にされてしまった。ところが、その船がスコットランドへ行く途中、謎の剣士アランが乗り込んできて、二人で船長らと戦う。船は難破するものの小島に辿り着き、やがてスコットランドに上陸して、アランと再会するのだった。
背景 物語の展開が目まぐるしいほど早く、面白いことは面白い。まさにプロットで読ませる物語である。特に出だしから伯父に売り飛ばされるあたりまでは快調そのもの。その後は17世紀の歴史を知らないと背景がわかりにくくなる。冒険小説として十分楽しめる。読んだのは大場単独訳の角川文庫版である。

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