1945年に翻訳された英国ミステリー
この年の特徴 驚いたことに敗戦直後にも、英国ミステリーが刊行されていた。たまたま某古書店のカタログでその存在を知り、興味本位で『赤い線』を購入してみたが、戦前の紙型を使って仙花紙に印刷した粗末な本であった。他も似たようなものと思われる。この時期の本は国会図書館も所蔵してないようなので、リスト漏れの作品がまだあるかもしれない。しかしいずれにしても、よほどの物好きでない限り、読む必要はないであろう。 |
題 名 | 原作者 | 翻訳者 | 出版社 | 面白度 |
『戦慄の都』 | J・S・フレッチャー | 朝倉英彦 | 治誠社 | ★ |
『空中よりの聲』 | W・ル・キュー | 安東禾村 | 文園社 | |
『赤い線』 | サックス・ローマー | 吉川周太郎 | 文園社 | ★★ |