ロンドンでの自由行動(8日目:その3
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A Museum)を中心に)
 竹村モモ子

 全員でクリスティのクレスウェル・プレイスの家を見て写真を撮った後、永嶋さん、松さんと私の三人はヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A Museum)へ向かった。第一目的は博物館のカフェでランチすることである。カフェの評判を聞きインターネットで見たら内装が素敵で行ってみたいと思った次第である。10:30頃V&A着。まずは3人別れて見たいところを見て、後にカフェで集合することにした。私は1979年に初めてのヨーロッパ旅行でV&Aを訪れたところファッションの展示があり博物館のドレス展示を珍しく思った記憶があるが、今回は時間の関係でファッション関係はスルーした。 イギリスの歴史に興味を感じ始めていたこともあり、2階の16-17世紀の英国絵画などを見て回った。カフェはMorris Room、Poynter Room、Gamble Roomの三部屋があり、それぞれ個性的な内装が美しい。かなり混んでいたが、Poynter Roomで何とかテーブルを確保しセルフサービスの軽食を楽しんだ。

 
V&Aのカフェ(Poynter Room)
 その後永嶋さんと別れ、松さんと二人でハロッズ(Harrods)へ。V&Aから徒歩10分ほどでHarrods着。Harrodsに着いたら松さんと別れて一人でStore Guideを頼りに2階の台所用品売り場を眺め、さらに進むと「Christmas World」と表示された部屋があった。3本のクリスマス・ツリーがそれぞれ赤系、白系、緑系に飾られ、色々なオーナメントやカードなど華やかなクリスマス関係グッズが売られていて見ているだけで楽しくなった。ここは2週間前からやっているとのことで、クリスティの作品にも『クリスマスプディングの冒険』『ポアロのクリスマス』『短編集ベツレヘムの星』等々があるが、イギリスでのクリスマスの重要性を改めて感じた。
 
Harrods Christmas World
 松さんと1階で落ち合い、いっしょに地下鉄ピカデリー・ラインでKnightsbridgeからRussell Square、そこから徒歩で大英博物館を訪れた。前回のツァーで数藤さんに案内して頂いて知った象牙製の発掘物「少年をむさぼる牝ライオン」(イラクのニムルドでクリスティの夫マックス・マローワンが発掘)を見たいと思い、1階中東関係や4階メソポタミア関係を回ったが遂に見つけることができなかった。最後に記念にと売店でガイドブックを買って中を見たら、この発掘物の写真が掲載され、やはり4階にあったことが判明した。最初にガイドブックを買えばよかったと後悔したが大英博物館内をやみくもに歩き回ったこともよい思い出になった。その後またピカデリー・ラインでLeicester Squareまで行き、レストランTredwellsで永嶋さんと合流。三人でイギリス最後のディナーを楽しんだ。トレッドウェルはクリスティの長編『七つの時計』や戯曲『ブラックコーヒー』に登場する執事の名前である。

レストランTredwells

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