無事帰国へ(9・10日目)   数藤康雄

 帰国はヒースロー空港11時40分発の英国航空便。旅行最後の日なので疲れが出たのか、逆に安心してしまったのか、7時近くまで寝過ごしてしまった。慌てて朝食のためにビュッフェに駆け込み、8時のホテル出発にはからくも間に合う。ヒースローの出発ターミナルは前回とは異なるターミナル5。チェックイン・カウンターでは戸惑うのではないかと心配したものの、団体カウンターに誘導されてあっけなく通過できた(ボディー・チェックでひっかかった人もいたようだが)。その後も順調に推移し、飛行状態も往路より一層安定していたが、羽田着陸時の衝撃のみ、通常より大きかった(そのためか、私の古いデジカメは故障してしまった!)。
 羽田到着時の天気は雨。日本では数日前から台風の影響で、天候は荒れていたそうだ。実際翌日には百年に一度の大雨で、ついに鬼怒川の堤防が決壊して大災害が起きてしまった。そのような日本の天気に比べると、2回目の英国旅行は、風は冷たかったものの、とことん晴天に恵まれた。ここまでの旅行記からも十分納得されると思うが、クリスティ症候群患者としては、すべてクリスティのおかげと言っておこう。
 前回はTorquay駅で記念の全員集合写真を撮ったが、それに倣って今回はPaignton駅で記念写真を撮ることにしていた。クリスティの娘ロザリンドさんに迎えられ、夫マローワンさんとは別れの握手をした私にとって懐かしい駅だからだ。そこで若い駅員に手の空いた時にシャッターを押して貰ったのだが、何人かの視線はカメラを向いていない。記念写真としては完全な失格なので、代わりに見つけたのが次頁の写真。40年以上前は、玄関横のデッキチェアに座るマローワン夫妻に挟まれて緊張しっぱなし状態であったが、今回は同じ場所で、同じようなイスに座りながらも、参加者の皆さんと同じようにリラックス出来たのであった。


参加者の全員集合写真(グリーンウェイ・ハウスの玄関前)

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