■「■ローマ字相談室」の掲示板のアーカイブ分です。1か月ごとにまとめてあります。■ローマ字以外の話題については「◆春猫掲示板保管庫」へ。
第1.2版 (2001年2月12日発行)
編集者: 初井薫(はつい・かおり)© Copyright Halcat Continuum 2001. All Rights Reserved.
(整理番号: 11)
emiさん、こんばんは!
>ローマ字についての情報がたくさんあり、本当に助かりました♪
いえいえ、まだまだたりないとおもっています。それに、いまかいてある内容も、ごちゃごちゃしていてわかりにくいとおもっています。
もっと内容も充実させたいし、文章や構成ももっとすっきりわかりやすくさせたいのですが、なかなか手がまわりません。
なにかご意見・ご希望があれば、どうか忌憚のないところをおきかせください。メールでもけっこうです。
こちらこそ、これからもよろしくおねがいいたします。
(整理番号: 12)
はじめまして。
私は、大学院で英語教育を専攻しています。
今、小学校での国語科のローマ字教育と中学校での英語科の文字指導
の関係について研究しています。
ローマ文字を指導するという点で共通しているのにほとんど関連がなく、
両者ともたくさんの問題を抱えていると思います。
今日やっとこのHPをみつけ、今までの疑問や悩みをたくさん解消できました。
ローマ字についての情報がたくさんあり、本当に助かりました♪
ありがとうございます。
これからいっぱいお世話になります!!
(整理番号: 13)
ひろさん、こんばんは!
<フ>を<fu>とかくのは、ヘボン式系統ですね。この理由は、はっきりとはわたしもわかりません。以下は推測です。
ハ行の子音というのは、発音してみればわかるとおもうのですが、/フ/だけがおおきくことなります。/ハ/、/ヒ/、/へ/、/ホ/は、舌(した)をつかって口(くち)のなかで声道(《声のとおりみち、呼気のとおりみち》)の「せばめ」をつくって、そこで摩擦をおこし、ノイズをだします。しかし、/フ/だけは、上下のりょうほうの唇(くちびる)をつかって、そこで声道のせばめをおこします。こういう音を「両唇音」(りょうしんおん)といいます。
もともとヘボン式系統というのは、日本語の子音のささいなちがいにこだわって、それをかきわける傾向があるので、この/フ/も、この発音のしかた(調音といいます)のちがいにこだわって、H
ではなくて F をつかったんでしょう。
ヘボン式を支持していた日本のローマ字団体に「ローマ字ひろめ会」というのがあって、そこでは「標準式」といっています。この関係の文書をいくつかみてみましたが、タ行の<chi>,
<tsu>や、ジャ行の<ja>, <jo>, <jo>については、なぜそうかくかという説明がいくらかありますが、<fu>についての説明はみあたりませんでした。
ただ、
は ha ひ hi ほぅ hu へ he ほ ho
ふぁ fa ふぃ fi ふ fu ふぇ fe ふぉ fo
のようになっていて、まあ、これをみれば、なんとなくいわんとするところはわかりますよね(^^;。
ただ、「Fは国語では両唇音(F)」という注意がきがあるので、日本語の/フ/の発音が英語の<f>の発音(これは歯(は)と唇をつかうので「歯唇音」(ししんおん)といいます)とはことなるということは認識していたようです。
しかし、厳密なことをいうと、/ヒ/の子音も、/ハ/、/ヘ/、/ホ/とは、ちょっとちがいます。せばめの場所がちがうのがわかるでしょ?
/ハ/、/ヘ/、/ホ/はうしろの口蓋垂よりなのに対して、/ヒ/はもっとまえのほう、硬口蓋のあたりです。/フ/だけを区別して、この/ヒ/を区別しないというところが、ヘボン式の中途半端なところで、こういうところを日本式一派から攻撃されて、内閣訓令をきめるにあたってはまけたようです。
こたえになりましたでしょうか? なにか追加の質問があれば、またかきこんでください。
(整理番号: 14)
例えば、藤原(FUJIWARA)、富士山(Mt.FUJI)のように、「ふ」の文字は、は行の中でこの文字だけはFで始まり他の文字はHで表しますよね。
なぜですか?詳しく教えて下さい。
(整理番号: 15)
最近、カウンターのすすみかたが異様にはやくて、ちょっとびびっております(^^;。
現在、このサイトの改装作業中です。年内、できれば11月中の新装オープンをめざしております。
内容は、あんまりかわりませんが、ローマ字関係はすこし追加になる予定です。
それまで、ちょっと更新がとまってしまうかもしれません。ご容赦ください。
海津知緒
≡‥≡halcat