今回私達は、軍艦島に昔住んでいらっしゃった方に、軍艦島の歴史を知り、自分自身のふるさとについて考えるというテーマのもと軍艦島を案内してもらいました。現実に見た軍艦島はドラマで見た時の何十倍も語りかけてくるものがある場所でした。私にとっては昔なつかしい風景が軍艦島にはそっくりそのまま残っていました。すべてがこわれかけていましたが私はそれを廃墟と呼ぶ気持ちにはなりませんでした。なにか見ていると心が落ち着き安らぐ気持ちになるからです。軍艦島は初めて来た場所なのに、なぜか私自身の心のふるさとのように感じました。それはやはり日本中でこの場所にしかもう残っていない何かがあり、それがそういうふうに感じさせるのではないかなと思いました。軍艦島はほんとうに愛すべき素敵な場所でした。 帰りの船上では私はずーっと軍艦島に手を振りながら島と別れました。それは2001年の暑い夏の日のことでした。ほんとに楽しかったです、みなさんありがとうございました。 |