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2005.9.11実施の衆議院議員選挙結果

今回の衆議院選挙は、小泉劇場、マスコミ効果、各種団体の投票率アップ
プロジェクトの影響などもあり投票率は、67.51%と前回に比べ
7.65ポイントアップした。
理由はどうであれ、多くの人が投票に行くという行動をおこしたことは
大変意義のあることだと思う。
しかしながら、今回の選挙は、様々なことを考えさせられる選挙戦でもあった。

◆小選挙区制の特性はっきり
  今回の今回の選挙の小選挙区での得票率は、自民47%、民主36%

  
であったが、獲得議席数としては自民73%、民主17%と圧倒的に
  自民が議席を獲得することとなった。
  小選挙区における当選者は1人のため、いわゆる「死票」が多く出て、
  このような結果が生まれてしまうのである。
  これって民意が本当に反映されていると言えるのだろうか?
  社民党や共産党への得票も足すと、自民と野党では野党の得票率
  の方が自民を上回ったことを考えると、国民は必ずしも「郵政民営化」
  賛成したとも言えないのかもしれない。
  また、日本独特の制度である重複立候補ほどわかりにくい
  ものはないと思う。
  小選挙区で選ばれなかった人が復活当選してしまい、神奈川の
  ある区では、無所属、自民、民主の3人が全員当選してしまっている。
  これでは、何のための投票??って感じざるを得ない。

 

◆公職選挙法の是非
  今回の選挙では、公職選挙法の問題点も浮き彫りにされた形である。
  例えば、
   @ネットでの選挙活動の禁止
    選挙期間中に候補者がHPやブログの更新を行うことはもちろん
    第三者が特定の政党や候補者についてブログに書くことも場合に
    よっては違反となる。
   A公開討論会の禁止
    選挙期間中に第三者による公開討論会が出来ないこと
   B参議院のあり方
    今回与党が衆議院の2/3を占めたので関係なくなったが、
    郵政民営化の是非を国民に問う選挙で衆議院で自民党が
    勝ったとしても参議院で否決される可能性もあったわけで
    国民の民意が無視されえた。)
   C国民の民意と政党の党則の矛盾
    今回の選挙は今後4年間を小泉政権に託すか、岡田政権に託すか
    の選択選挙でしたが託した小泉政権は党則によって来年の9月
    までで終わりです。

◆今回の衆議院選挙(2005.9.11)での得票率、得票数及び獲得議席数

自民党 民主党 公明党 共産党 社民党 国民新党 新党日本 新党大地 無所属
得票率 小選挙区 47.77% 36.44% 1.44% 7.25% 1.46%  0.63% 0.20% - -
比例代表 38.17% 31.02% 13.25% 7.25% 5.48% 1.74% 2.42% - -
得票数 小選挙区 32,518,389 24,804,786 981,105 4,937,375 996,007 432,679 137,172 16,698 -
比例代表 25,887,798 21,036,425 8,987,620 4,919,187 3,719,522 1,183,073 1,643,506 433,938 -
獲得議席 小選挙区 219 52 8 0 1 0 0 18
比例代表 77 61 23 9 6 2 1 1 0
296 113 31 9 7 4 1 1 18
参議院 112 82  24 9 6 2 0 5