消費者金融大手のアコム(東京都千代田区)は12日、一部の社員が顧客データを改ざんし、 債務残高を水増ししていたと発表した。 不正は各地の店舗で推計500件に上り、水増し残高と本来の残高の差額は約1億円とみら れる。ただ、改ざんは金利減免など「債務整理」に伴うもので、同社が契約した利率による債 権額を利息制限法の利率による債権額に減額する際に行われた。 減額前の残高よりも多い額を返済させた例はないと同社は話している。捜査当局と連絡を取り ながら実態解明を進める。