多重債務の事務処理で困る事・・・・



多重債務の問題は、比較的単純なケースが多いと思っていた。

最近、ある法律事務所の事務員をして働くことになって、

実際に弁護士の横で多重債務者の相談を聞く機会が多いのであるが、

確かに、う〜〜んと考え込んでしまう事案は少ない(分からなくなってしまったのは、美容室を自営している債務者の個人再生の事案でリース料金をどのように処理するか?との問題のみ)。

では、どんどん多数の破産や個人再生を 迅速に処理できるか、というと

これが、なかなか難しい・・・・・・

その理由は・・・・・

申立書・陳述書は、分量が多いものの比較的短時間で仕上げる事ができるが、

添付書類などで手間取ってしまう・・・

詳しく説明すると・・・・申立書・陳述書などの書類は、3時間もあれば余裕でワープロ打ちできる。

その前提となる面談・相談は、1時間もあれば足りる。面談などは、私がしてもよいと思うのであるが、

それをすると非弁行為になるので、弁護士の横で話をメモをとっている。

ここまでは簡単

多重債務者が破産などする場合、住民票・給与明細・源泉徴収票・アパートの契約書のコピーなど

の添付書類が必要なので、後日、法律事務所まで郵送するように頼んでおくのだが・・・・・

いつまでたっても送ってくれない人がいる!!!!(多い)

添付書類がないと、破産などの申立を行うことが出来ないので未処理の問題の一つとして

記憶していかなければならない。件数が少なければ問題ないのであるが、件数が多いと

「○○さんには、先週、銀行通帳のコピーを送ってくるように電話で頼んで、先日、確かにコピーを送ってくれたのだが、表紙のコピーが欠けていたので再度その部分をコピーして送るように指示しなければ」・・・とかの非常にアホらしい情報をたくさん覚えておかなければならない。

そして、電話で送ってくれるように再度催促するのであるが、なかなかつながらない

理由は・・・・昼間、仕事に出ている場合が多いので。

さらに、電話で催促してもなかなか送ってくれない。

理由は・・・・弁護士が債権者に受任通知を出すと取り立てが止むので、ノンビリしてしまうから。

このような理由から、なかなか仕事が、はかどらないで困っているのである。