骨髄バンクについて

白血病・再生不良性貧血・先天性免疫不全症などの血液難病は、骨髄移植により健康を取り戻せるようになりました。
しかし、移植を成功させるためには、患者さんとドナーの白血球の型が一致しなければなりません。
この型(HLA型)が一致する確立は、兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人と低いため、
骨髄移植を受けられない患者さんが少なくありません。2001年1月現在ドナー登録者は、約13万人となりましたが、
依然として患者さんの約2割がドナー候補者が1人も見つかっていない状況です。

骨髄移植について十分理解したうえで、腕の静脈から約10ccの採血をし、白血球の型を調べます。(費用は
かかりません。コンピュータに白血球の型が登録され、後日ドナー登録確認書が登録データセンターから
送られます。白血球の型は定期的に患者さんと適合するか検索されます。これは日本に限らず各国の骨髄
バンクから依頼された患者さんとも検索を行います。

ドナー登録から移植までの流れ

適合した場合、さらに詳しい血液検査と健康チェックが行われます。最終的な本人の提供意思を確認し、家族の
同意も必要になります。第三者(弁護士など)の立会いのもと意思確認が行われ、依頼を断ることもできます。
提供の意思を確認後、採取日の約1ヶ月前に採取病院にて健康診断が行われます。
骨髄液の採取に伴う貧血を防止するために、事前にドナー本人の血液を採取し、骨髄採取時の輸血用に保存します。
(200〜400ml程度)骨髄液採取には、入院が必要となります。(骨髄液採取の前日または前々日に入院し、入院から
退院までは通常4〜5日です)
骨髄液の採取は原則として全身麻酔下で行なわれ、痛みを感じることはありません。うつ伏せの状態で腰の骨(ベルト
の位置より少し下)から専用の針を刺し、吸引します。採取する骨髄液の量は、通常500〜1000mlで、採取に要する時
間は1〜3時間です。

【ドナー登録】

【適合したら】

【骨髄移植】

採取後は鈍痛が残ることがあり、1〜7日くらい残ったという例が多い。退院後は定期的にドナーの健康状態について
フォローアップされ、採取後2〜3週間後に採取病院にて健康診断が行なわれます。(骨髄液は約1ヶ月で元の状態に
戻ります

【採取後】

《ドナー登録できる方》
 @年齢が20〜50歳までの健康な方
 A骨髄提供の内容を十分理解している方
 Bドナー登録について家族の同意を得ている方

《ドナー登録を遠慮していただく方》
 @病気療養中または服薬中の方(特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患の方)
 A悪性腫瘍(ガン)、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、悪性高熱症などの既往歴のある方)
 B最高血圧が151以上または89以下の方、最低血圧が101以上の方
 C輸血を受けたことのある方、ウイルス性肝炎・梅毒など人に移る恐れがある感染症の方、貧血の方,、血液の病気の方
 D体重が男性45kg・女性40kg未満の方、過度の肥満の方

〜骨髄バンクパンフレットより〜

日本骨髄バンクのHPは下記をご覧ください。

+++こちら+++