心不全を起こした頃
2003年5月7日の夜、咳をしたらとまらなくなってしまい、あげくの果てに呼吸困難に陥りました。息を吸いたいのに
吸おうとすると咳こんでしまう・・・。これはいかん、と思い慌ててナースコールしました。
体内をどのくらいの割合で酸素が巡っているか測る装置があり、この数値をサーチレーション(酸素飽和度)と呼びます。
最大100%で、95%以上なら正常とされています。肺に問題があったり、気道がふさがっていたりするとこの数値は低下
します。

この時のサーチレーションは85くらいで、鼻から酸素を吸うことになりました。(酸素を吸っていれば98くらいまで上がる)
翌日の朝になっても苦しさは変わらず酸素を吸う。結局1週間くらい酸素を吸ってました(最後の方は夜寝るときだけ)。
酸素を吸っていないと肩でぜーぜー息をする感じで、とても歩くことができなくて、検査に行くにも車椅子。

この息苦しさの原因を探るため胸部レントゲン・胸部CTをとる。CTの結果、肺と肺の外側に水が溜まっていることがわかる。
4月28日頃から血圧が高めで心拍も早い、なんとなく息苦しくて横になって眠れない(ベッドを平らにして眠れず、角度をあげて寝ていた)という状態だったけれど、水が溜まっていたからか!!
確かに少しむくみが出たり、体重が入院以来5キロくらい増えていたけれど、点滴が多いからだと思ってた・・・。
先生がおっしゃるには、
 @慢性的な貧血 A腎機能回復のために点滴を増やしたことによる心臓への負担 B輸血の副作用
が、心不全の原因と考えられています。原因は「これっ!」っと断定はできません。様々な要因があり、引き起こったものと
考えられます。

心不全の治療としては、利尿剤を使用して余分な水分を排出する、アムロジンの服用、血圧が依然高いのでフランドルテープ(血管を広げ血流をよくするテープで、狭心症や心不全に用いられます)を胸に貼っていました。*心筋に血液がたくさん届くようになり、心臓の負担も軽くなります。結果的に、狭心症状や心不全が改善されます。ただし、病気そのものを治すことはできません。

5月8日からモニタをつける。利尿剤も1日1回のペースで使用し、水分が抜けてくると息苦しさも減り楽になった。心臓が元の
状態に戻るまで約2週間かかると言われた。
5月12日の胸部レントゲンではほとんど水は抜けていて、心臓自体の回復を待つのみとなった。

今現在は、腎機能が少し悪いので足にむくみが出るものの、心臓の機能はほぼ正常に回復しています♪