1.町が実施する予防医療について

予防医療の効果と中学生の通院医療費無料化との関係について伺います。

 

町が今実施している子どもに関する予防医療の施策

任意接種:インフルエンザの予防接種1回分→2回分,高校生まで拡大

流行性耳下腺炎(合わせて当初予算で2320万円)

 

12月議会の町の考えを確認したい

→予防医療に力を入れ,その効果が1800万円にも試算される

効果をみて無料化を検討する

↓ 町は中学生までの医療費無料化と関連させて考えている

  

予防医療とこども医療費無料化で,なぜ前者を優先させたのか?

  どのような効果が発生したら,医療費無料化を進めるつもりだったのですか

 (当時どういうつもりだったのか)

 

答弁

 

 


 

●再質問

〈予防施策と医療費無料化について〉

・インフルエンザの予防接種

 1回では効果が不十分→2回となったことは○,高校生拡充も○

型があわない場合は全く効果を発揮せず,毎年の接種を要してかなりの予算

 

 流行による親の休業,学級閉鎖による学業のおくれを防止はよいこと

 

  ↓ 反面

 ・予防医療による医療費抑制

糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など様々な病気に対応

生活習慣病対策,成人の医療の話では

 

・子どもの場合

 →発病後直ちに治療を受けさせ,重篤化する前の早期の通院

医療費等削減やその親の負担軽減という観点からは有効

医療費を惜しんで受診を控える可能性はどの家庭でもある!

→発症後の医療費の無料化はどのような病気も対象になる

 

子どもに対する医療費無料化

→医療費削減の点でも,子どもに対する予防施策の充実よりも効果的

 

 

 質問1:なぜ児童扶養手当受給対象者未満者のみに無料化?

 ・町は12月議会では予防医療の効果をみてから判断

9月議会から12月議会までに検討された事項が何か→明確な答弁はない

 ・なぜ,突然このような提案をしたのか?

 

 質問2:予防施策の効果をみて,中学生の医療費無料化を検討はしないのか

     児童手当受給対象者基準未満の者にできないか


 

  最後に

・貧困対策→気になる点がある

 児童扶養手当受給対象家庭への医療費助成→貧困対策?

 ×累進課税のほか,児童扶養手当,生活保護,就学援助など様々な制度

 ∵わずかな差で児童扶養手当の受給が受けられず,所得の逆転が起きる問題→深刻化

 

 ・子ども間に差を設けること自体が妥当ではありません

 ・福祉施策とは弱者保護→貧困,障害者だけが弱者ではない。

  小学生,中学生など子どもはみんな弱者!

 

条例:菰野町福祉医療費の助成に関する条例

(目的)

第1条 この条例は、心身障害者、一人親家庭等の母又は父及び児童並びに乳幼児、小学生及び中学生に対し、医療費の一部を助成することにより、これらの者の保健の向上に寄与し、もって福祉の増進を図ることを目的とする。

 

・親の収入が高いか低いは子どもには関係がない

→同じ子どもの中に医療費が無料になる者とそうでないものがいる

 1割が4割に増加するのみ→残りの6割の中学生は対象にならない

差別をされた子どもがかわいそう

 

 ・中学生と小学生,同じ義務教育であるのに差を設けることが不当

  むしろ中学校の方が親の経済的負担が大きい,衣食住の費用・修学費等が増加

収入が右肩上がりではない

  ∴中学生の親の経済的負担を軽くする必要

 

・モラルハザードなどの問題

様々な自治体に広まっている,小学生の医療費を無料化により問題が起きたのか

子どもを病院に連れて行くというのは親にとって大変なこと

 

 ・アトピー,ぜんそくなどの慢性疾患の中学生のみ助成を検討

  →制度が複雑になりすぎる,ほんとうにできるか極めて疑問


 

・財源の問題→他の財源を削るのか,持続可能な町づくりをすべきとのフレーズ

 説得力が弱い

∵子ども医療費無料化は三重県の市町でも,29中27が無料化を実現

→これらの市町のすべてが持続不可能な町作りをしているのか

∵予算の配分→他の市町を参考にして調査検討できるはず

∵菰野町

湯の山の駐車場の設計費2570万円が執行されずに終わっている

 

 ・第3次推進計画

平成31年に湯の山に駐車場,桜の植栽→平成31年に11億5000万円の支出

  中学校通院医療費の小学生と同じ無料化→あと1480万円で実現,実に67年分!

  ※中川議員の質問への答弁→720+1480万円

 

 ・町の財産は町民さんから預かっているもの

→使途は,町民の皆様の希望にそって決定すべき

駐車場の建設と中学校医療費を他の市町並に無料化すること

→町民の皆さんの望んでいるかについての調査はしたのでしょうか。

 

  ・発病した者への治療は待ったなし

→予防医療はその後のもの,対象疾患も全く異なる

   ビタミンをとったからといって,炭水化物やタンパク質がいらないのではない

   夕飯を食べたから,朝ご飯がいらないということにはならない

 

  ・駐車場は代替手段を検討して遅くない

    →医療費無料化をせず,10億の駐車場を建設

   中期的財政見通しによると,30億円の財政調整基金が平成31年に9億円台!

風呂無しの部屋に住んでロールスロイスを購入するようなものに感じる

     ↓        ※16年落ちのムーブに乗れとはいいません。しかし…

   医療費の無料化を完全にせず,駐車場は10億かけるとの合理性

    →町民さんが分かるように説明して下さい。   

 

  ・一般の人が自分のお金であれば使う自由もある

   自由とは不合理なことをしてもよいこと!

     ↓ しかし

   国や公共団体には自由はない!不合理なことは許されない

  ●最後に

  !福祉施策は「小中学生」の全体が対象になる。

児童扶養手当未満に規則で限定条例の趣旨に反し,違法です

無料化対象範囲についてはご再考戴きたい

……と申し入れて,私の質問を終わります。