GPZ1000RXピストン

ストロークアップが出来たので、今度はボアを上げようとピストンを交換してみる事にしました。
当初ノーマルのシリンダーをボーリングしてワイセコでも入れようかと考えてましたが、そんな資金もないので純正部品
を使う事にしました。

ZX-10のノーマルピストンとGPZ1000RXのピストンを持っていたので、これのどちらかを使おうかと思ったのですが、ネ
ットで調べたり140馬力チューニングなどの本を見て考えたところ、ヘッド形状が同じGPZ1000RXのピストンの方が良
いと判断しまして、そちらを使用する事に決めました。

中古のピストンなのでトップにカーボンが溜まっていたのを磨い
てみました。

RXのピストンには純正部品のO/Sの74.5φがありますのでそち
らを使えば排気量は1011ccになります。



RXのピストンを使用するにあたり、シリンダーをどうしようかと
考えていたところ、運良くGPZ1000RXのシリンダーを手に入れ
る事ができました。

RXのシリンダーは、ボーリングしてもスリーブの厚みに余裕が
あることで耐久性が高いのでオクでも人気があり、なかなか手
に入れられません。

RXのシリンダーならピストンがそのまま使えるのでニンジャのシ
リンダーをボーリングしなくても済みました。



ヘッドを外し、シリンダーを外します。
ノーマルのピストンを外して、RXのピストンを組み付け。
自作ベースガスケットは多少穴の拡大をして取り付けしました。

シリンダーヘッドを乗っけて完了ですが、作業開始直後にヤバイ物を発見してしまいました・・・。

ニンジャのピストン交換をする前からエンジンの調子が悪かったので原因が判らずじまいでしたが、
ピストン交換の為にヘッドカバーを空けてみたときに原因が判りました。

ロッカーアームのタペットクリアランス調整用のボルトが外れて、バルブス
プリングを止めていた座金が外れていました。そのためバルブが動かなく
なり燃焼室に飛び出したバルブをピストンが押す事になり、それが原因で
イン側のバルブが曲がってしまってました(汗

これが原因で3気筒のような排気音をしていたのかと判明しました、そうとも知らずに平気でエンジン回してたのが恐ろ
しいです。これを直さなければ駄目なので早速部品を注文しました。

しかし、頼んだのはいいのですが、中々入荷しないのでしげさんからノーマルエンジンを借りまして、それからバルブを
借りる事にしました。画像は無いのですが、借りたエンジンのヘッドを外してバルブを取り外しました。

外したバルブをシリンダーヘッドに入れて軽くすり合わせしまし
た。
圧縮漏れが心配なので念の為に燃焼室にオイルを入れてみて
漏れが無いか確認します。

シリンダーヘッドを載せて水回りを装着してエンジン完成しました。

試しにエンジンをかけようとしたのですが、バッテリーが弱まっていたので車からケーブルを引いてエンジンをかけてみ
ました。キャブのジェット類はそのままでしたが、無事エンジンは動きました。車検切れなのでおっぴらに慣らし運転が
出来ないのですがコソコソやって行きます(笑)。現時点でのセッティングが合っているかわからないので、いずれリグ
ニスでパワーチェックしてもらうつもりです。

アッパーカウルが無塗装なので少し浮いてますね。
今まで使っていたカウルが割れてしまったので仮装着です。


とりあえず完成しました、排気量も998CCになりました!3コイチエンジンです。

命名GPZ-10RX!!




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しばけんのニンジャ工房