★アスペルガー症候群★



          アスペルガー症候群って何?(2002.4.30)

        アスペルガー症候群(高機能自閉症)とは1944年にオーストラリアの小児科医
        ハンス・アスペルガーが報告した症例から名前が付いています。
        この中で彼は自閉という言葉を使っているので、高機能自閉症と言われていますが
        私は自閉・・・自分を閉ざしてはいないって思っているのですけどね。
        
        アスペルガーの特徴として人と交流出来ないということがあります。
        人の気持ちが読めないのです。
        言葉をそのままの意味でしか取れないので比喩や冗談が分からないのです。

        だから人と上手くコミュニケーションは取れないです。
        でも決して人と関わりたくない訳ではないです。
        友達はもちろん欲しいのです。
        一人でも苦痛では無いならもっと楽なのですが・・・        

        言葉は一度覚えると訂正してやるまでその言葉を使い続けます。
        極端に言うと、訂正されなければ、いつまでも幼児語を使うのです。
     
        紋ちゃんは私が厳しく育てたせいもあり言葉使いは綺麗でした。
        それが友達の中では浮いてしまうのです。
        
        一度、虐められていたとき「やめてって言いなさい。」って言ったことがあるのですが
        「やめて!」って言うと余計虐められると言っていました。
        彼は男の子です。小学生の男の子が「やめて!」って言うのは変なのです。

        私はそれを聞くまで分からなかったのです。

        「やめろ!って言いなさい。」って教えないといけなかったわけです。
        私が教える言葉は綺麗ですが、どちらかと言うと女言葉だったわけで
        それでも横浜ではそれほど違和感が無かったのですが、
        大阪のコテコテの関西弁の中そんな言葉を喋るだけで十分虐めの理由になるわけです。

        幼稚園の時大阪に転勤になり転居したのですが、彼はみんなが言っていることが
        分からないといって良く泣いていました。
        子供なんだしそのうち慣れるだろうと思っていたのですが、彼は今でも標準語です。
       
        融通が利かないというのも自閉症の大きな特徴です。
        いつもと違うことをするのが恐怖なのですよ。ホントにつまらないことでも。
        たとえば、駅までの道順とかね。

        これからの事を考えると憂鬱です。

        ずっと彼には勉強しか無いだろうと思って育てて来ました。
        小学校の一年生で担任の先生にこのままでは勉強ついていけません。って言われ
        自分の子が勉強が出来ないということが受け入れられなかったので
        小学校の一年の終わりから塾の模試を受けに行っていました。
        それが不思議なことについていけないどころか、何も勉強しなくても
        かなり成績が良いのですよ。ホントに難しい問題でも、一度説明してやると
        すぐに理解して、次は完璧に自分で解くことが出来ます。

        小学校で出された宿題が出来ない。先生に当てられても答えることが出来ない。
        みんなと同じペースで課題をこなすことが出来ない。

        次々と起こる問題の中で、学力が人並み以上にあるというのが救いだったのです。

        このまま順調に行けば大学に行くでしょう。
        でも、その後どうなるのでしょうね。
        それを考えると凄く不安です。

        でも、とにかく今は今出来ることを精一杯していかないと仕方ないですよね。