サンスター@きっと珠里さんのメスシリンダー


ここは都心の私立中学の科学実験部。
そこで彼は一高校の科学部として禁忌を犯してしまっていた。
「漬かった…漬かったぞー!」
彼は この科学部で キュウリと人参の漬け物を作ってしまったのだー

「ねェ…なんでわざわざメスシリンダーをそんなことに?メスシリンダーで糠漬
けしないでよ」

横でもう一人の部員「梅子」がそう言った。
「なんか…キュウリぐらいなら入るかと思って。それに、同好会だから部費が出
なくってさ。」
「どーみても100均のタッパー買って漬けた方が安いだろ!」
「今月絵の具のチューブを握る部に全額投資しちゃったんだ☆」
「だからか!なんか今日お前全身アクリルガッシュにまみれながら来たのは!」
「なんか急に美大受験で大量に使われる絵の具の気分になってみたかったんだ」

漬かった漬け物を取り出しつつ彼は言う。
「食べないか」
「漬け物だけじゃ食べれない」
「じゃ、備品のガスバーナーで炊いた白米も付ける」
そう彼は持ち込んだ飯盒を横から取り出した。
「お前どんだけ私利私欲の為に部室使ってんだよ!それに出来立てかよ!」
「君に食べてほしかったんだ」
「えっ…」


そして 5分後…
そこにはシャーレに出来上がった漬け物を置き、ビーカーに白米を装い食べる彼
らがいた。
「思ったより美味くないな」
「ええ」
「マンボウでも食った方がマシだ」
「あえて何も言いたくない」
食後、彼はこう切り出した。
「もうメスシリンダーを糠何処にするのは辞める」
「うれしい。やっと科学部の糠臭さが終わる…」
「次はビーカーだ!ビーカーで糠漬けだ!」
「おいちょっとまて」


おわる