2013年4月 私の最新作日記





私はコミックを描きながら、時々模型を楽しむことにしていますが、近年はオリジナル工作が続いたので今度は市販モデルを作ろうと思い立ち、保管してあった模型の中から往年の名モデル、レベル社の1/32スピットMK-Tを選びました。
長年の飛行機ファンの方にはなつかしいモデルだと思います。1967年にアメリカで初モデル化され、その後日本でも発売されたもので、およそ50年前のキットです。
でも、機体のリベット表現などは、現在見てもすばらしい出来で期待するには充分のモデル。

ただ、、、、。長年の保管のせいかスピットの美しい左主翼が大きく曲がっていたので、これはだめかなと思いつつ、お湯につけて直してやることからスタート、、、。
ただし、このときに沸騰したお湯を使っては、部品がグニャグニャになって修正不能になります!
これは以前、ショートスターリングという大型爆撃機の翼を修正しようとして大失敗。貴重なモデルをだめにした経験があります。
ですから、70℃〜80℃と思われる湯温をキープしながら、その中に部品を2〜3分入れて、やけどに注意して正常な形に戻してあげるのです。
私はこれを5〜6回繰り返して、ようやく正常な翼に戻しました!イ・・・イケそうなのですよ!

これで、全長28.5cmのスピットを組むことが可能になったのですが、これだけの大きさなら、そのまま作るのも工夫がないだろうとしばしの思案、、、。

なんといっても、このスピットMK-Tは現在でもイギリス国民の誇りとする名機なのです。第2次大戦真っ只中の1940年夏にイギリス本土がドイツ軍の進行作戦で全滅させられそうなときに、先輩のホーカ・ハリケーンと共にドイツ空軍と戦い、必死でイギリスを守りぬいた英本土防空決戦<バトル・オブ・ブリテン>の初代ヒーローだったのです!





私は少しでもその勇姿を再現すべく130モーターを操縦席前に取り付け1.5ミリ径のシャフトをつないでエンジン内部を通して、プロペラを回転させることにしました。そのとき、エンジン内部には、ある工夫をしたのです、、、。
さらに、操縦席とアンテナ後部の航法灯にミニバルブを取り付け、点灯できるようにしました。これで必要な電圧は6Vになりますが、経済性を考えて、家庭用100Vを6Vに下げて使えるアダプタをつないで使えるようにしました。



            2箇所を照明させることに成功しました。後方灯は満足な出来です。
            操縦席のほうは、実際にこんなに明るくありませんが、せっかくなので明るく見渡せるようにしたものです。




次は、大型モデルのわりに、細い成型の主脚をあきらめて、スケールにあった径のピアノ線を曲げて強化し、実機同様翼内に折りたためるようにしました。(もちろん主脚の取り付け角度等は、図面に忠実に加工しました。)
さて、実機のスピットですが車輪を完全にたたむと、構造上、車輪の一部が主翼の上面に出るため、それを覆うように外板がわずかに膨らんでいます。モデルではそれがないために車輪が完全には格納されないので、この部分も改造して良好な格納姿勢になるよう修正しました。(下の写真の矢印がそれです。)




次の改造では、翼内にちょっとした仕掛けを作り、輪ゴムの張力で車輪がスムーズに出し入れできるようにセットしました。






最後に、機体の塗装はイギリス空軍の標準色で、上面がダーク・アースとダーク・グリーンの迷彩。下面が白に近いダックエッググリーンで、胴体の母体マークはD・W・Kです。
これは先に述べた英本土防空戦のときにイギリスのビギンヒルズを基地として戦った第610補助空軍中隊の一機なのです。



    


スイッチを入れると操縦席と後方灯が点灯し、モーターがエンジンらしき音を立ててプロペラを回転させます。
最後に、私はこの記念すべきスピットのために、イラストボードを加工して小さなミュージアム風のステージを作り、いつでもその姿を見ることができるようにしました。













こちらは手のひらに乗るサイズの1/72モデル。小さな箱を開くとすべて赤色の成形品で、仮組みした機体の印象は、小さい赤い金魚のよう。アメリカで始めて発売されたのは、1963年。なんと50年前のモデルなのです。
このモデルを赤からグリーン系の色に塗装することを頭に入れ、製作を始めました。
プロペラは軽く回転するようにして、足回りの弱さはプラプレーンの宿命?を乗り越えるために車軸を金属のクリップをカットしてセットし、小さい車輪にはハブを入れて、スムーズに回るように変えました。
飾るだけのモデルでも、手に取ったときはどこか動いてほしいと思うからです。
機首からとび出ているエンジンには、冷却用のパイプがありますが、これも電気コードを使い、中の銅線を曲げ加工して取り付け本物の金属色がリアルに見えるようにしました。
2枚翼を補強するための張り線も資料をもとに忠実に取り付けてあります。


           矢印の部分が主な改造箇所です。



機体色はドイツ空軍の標準でダーク・グリーンとブラック・グリーンが基本ですが、部隊色は資料にピンとくるものがなく、自分の好みのカラーにしました。






もし私が当時のパイロットだったらこういう機体に乗りたい、、、、。という想定で決めた機体色であります。