第12期第三回講座 『牧師館の殺人』を読む (2018.3.24) |
書誌的情報
- 原書"The Murder at the Vicarage"は1930年の出版。
- 翻訳書は以下の通り(児童物は除く)。
- 『牧師館の殺人』(山下暁三郎訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、1954)
- 『ミス・マープル最初の事件』(厚木淳訳、創元推理文庫、1976)
- 『牧師館の殺人』(田村隆一訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1978)
- 『牧師館殺人事件』(中村妙子訳、新潮文庫、1986)
- 『牧師館の殺人』(田村隆一訳、クリスティー文庫、2003)
- 『牧師館の殺人』(羽田詩津子訳、クリスティー文庫、2011)
- 映像作品は以下の通り。
- 「牧師館の殺人」("Mord im Pfarrhaus"、西独、放送1970/11)
監督:ハンス・クエスト、出演:インゲ・ランゲン(マープル)
- 「牧師館の殺人」("Murder at the Vicarage"、英BBC、放送1986/12)
監督:ジュリアン・エイミス、出演:ジョーン・ヒクソン(マープル)
- 「牧師館の殺人」("The Murder at the Vicarage"、 英ITV、放送2004/12)
監督:チャールズ・パーマー、出演:ジェラルディン・マクイーワン(ミス・マープル)
- 「牧師館の殺人」("L'affaire Protheroe"、仏France2、放送2015)
監督:オリビエ・パンチョー、出演:サミュエル・ラバルト(マープルは登場していないようだ)
- 舞台の初演は1949年。脚本はモイ・チャールズ&バーバラ・トイ。バーバラ・マリンがミス・マープルを演じている。1975年に再演された。
作品内容
探偵:お馴染みの探偵ミス・ジェーン・マープル。語り手は牧師のレオナルド・クレメント。
主な登場人物:治安判事プロザロー大佐と妻アン、娘レティス、画家ローレンス、考古学者ストーン、マープルの友人リドリー夫人、ミス・ウェザビー、ミス・ハートネル、警察本部長メルチェット大佐など。
物語:マープル物の長編第1作。村の牧師館で、嫌われ者のプロザロー大佐が射殺された。やがてローレンスは拳銃を持って自首し、事件はあっさり解決したと思われたが……。
本書を読んだ後(読みながら?)、可能ならば考えてきてほしいこと
- この作品の評価を★の数(★5つが満点)で答えてください。
- この作品のトリックや謎解きの面での出来はどうでしょうか? 疑問点や不満な点があれば挙げてください。
- キャラクターの作り方や人物描写についての感想は? また、誰か気に入った登場人物がいますか?
- 小さな村という狭い舞台での話が魅力的なものになっているのは、なぜだと思いますか?
- この作品はミス・マープル物の最初の長編ですが、以後の作品や映像作品での人物像との違いが感じられますか? どちらが好きですか?
- 作品中にクリスティ自身との関連をうかがわせる点が、何かあるでしょうか?
- マープル物の長編12作の中で、セント・メアリ・ミード村が舞台になっている作品はいくつあるでしょうか?
次回の資料はhttp://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
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