第11期第三回講座 『火曜クラブ』を読む (2017.9.23) |
書誌的情報
- 原書"The Thirteen Problems"(米版"The Tuesday Club Murders")は1932年の出版。
- 翻訳書は以下の通り(児童物は除く)。
- 『火曜クラブ ―ミス・マープルと13の事件』(中村妙子訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、1959)
- 『ミス・マープルと十三の謎』(高見沢潤子訳、創元推理文庫、1960)
- 『クリスティ短編集1』(井上宗次・石田英二訳、新潮文庫、1960)5編を含む。
- 『クリスティ短編集2』(井上宗次・石田英二訳、新潮文庫、1961)2編を含む。
- 『火曜クラブ』(中村妙子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1978)
- 『ミス・マープル』(雨沢泰訳、集英社文庫、1997)4編を含む。
- 『火曜クラブ』(中村妙子訳、クリスティー文庫、2003)
- 映像作品は以下の通り。
- アニメの「名探偵ポワロとマープル」(マープ声は八千草薫)
「金塊事件」(2004)、「青いゼラニウム」(2004)、「動機と機会」(2005)
- 「アガサ・クリスティー ミス・マープル」(Agatha Christi's MARPLE Series
5の一環として製作)
「青いゼラニウム」(放送(英ITV):2010、ジュリア・マッケンジー(ミス・ジェーン・マープル))
作品内容
探偵:お馴染みのミス・ジェーン・マープル。マープルの初登場は短編「火曜クラブ」である。
作品:以下の13本の短編からなる。
短編の題名 | 初出誌と出版年 | 短編の題名 | 初出誌と出版年 |
「火曜クラブ」 | "Royal Magazine 1927/12" | 「アスタルテの祠」 | "Royal Magazine 1928/1" |
「金塊事件」 | "Royal Magazine 1928/2" | 「舗道の血痕」 | "Royal Magazine 1928/3" |
「動機対機会」 | "Royal Magazine 1928/4" | 「聖ペテロの指のあと」 | "Royal Magazine 1928/5" |
「青いゼラニウム」 | "The Storyteller 1929/12" | 「二人の老嬢」 | "The Storyteller 1930/2" |
「四人の容疑者」 | "Pictorial Review 1930/1" | 「クリスマスの悲劇」 | "The Storyteller 1930/1" |
「毒草」 | "The Storyteller 1930/3" | 「バンガロー事件」 | "The Storyteller 1930/5" |
「溺死」 | "Nash's Pall Mall 1931/11" | | |
本書を読んだ後(読みながら?)、可能ならば考えてきてほしいこと
- この作品の評価を星の数(★1〜5)で答えてください。
- 作品中で好きな短編を出来れば3編(1、2編でも可)、挙げてください。
- 短編集としての魅力はどこにあると思いますか? また、評価できない点はありますか?
- 前半の6編と後半の6編は、どちらがいいと思いますか? 違いが感じられますか?
- シリーズ物としての短編の並べ方に、どんな工夫が見られるでしょうか?
- ミス・マープルと言えばセント・メアリー・ミード村ですが、長編12編のうち、この村が舞台になったものは何編あるでしょうか?
- この短編シリーズが書かれた1927〜30年は、クリスティにとってどのような時期だったでしょうか?
次回の資料はhttp://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
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