第11期第一回講座 『ナイルに死す』を読む (2017.5.27) |
書誌的情報
- 原書"Death on the Nile"は1937年の出版。
- 翻訳書は以下の通り(児童物は除く)。
- 『ナイルに死す』(脇矢徹訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、1957)
- 『ナイルに死す』(西川清子訳、新潮文庫、1965)
- 『ナイルに死す』(加島祥造訳、ハヤカワ・ノヴェルズ、1977)
- 『ナイルに死す』(加島祥造訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1984)
- 『ナイルに死す』(加島祥造訳、クリスティー文庫、2003)
- 映像作品は以下の通り。
- 「ナイルに死す」(1978、監督:ジョン・ギラーミン、脚本:アンソニー・シェーファー、出演: ピーター・ユスチノフ(ポアロ)、 ロイス・チャイルズ(リネット)、 サイモン・マッコーキンデイル(サイモン)、 ミア・ファロー(ジャクリーン))
- 「ナイルに死す」(放送:(英ITV)、2004、(NHK)2005/8/23、監督:アンディ・ウィルスン、脚本:ケビン・エリオット、出演:デビッド・スーシェ(ポワロ)、エマ・マリン(ジャクリーン)、J・J・フィールド(サイモン)、エミリー・ブラント(リネット)、
- 日本で上演された主な公演は以下の通り。
- 「ナイル河上の殺人」(1958、砂防会館、劇団未来劇場)
- 「ナイル殺人事件」(2004、ル・テアトル銀座、ポイント東京、北大路欣也(ペンネファーダー))
- 「ナイル殺人事件」(2008、タワーホール船堀、劇団フーダニット、演出:松坂晴恵)
作品内容
探偵:お馴染みのエルキュール・ポアロ。ポアロ物の15冊目(全体では22冊目)。
主な登場人物:美貌で金持ちのリネット・リッジウェイ、彼女と結婚するサイモン・ドイル、ドイルの元婚約者ジャクリーン・ド・ベルフォール、英国特務機関員のレイス大佐など。
物語:リネットはジャクリーンからサイモンを奪い結婚。二人は豪華客船でナイル河を遡る新婚旅行に出発するが、そこに現われたのが嫉妬に狂ったようなジャクリーン。そしてなんと、殺人が!
本書を読んだ後(読みながら?)、可能ならば考えてきてほしいこと
- この作品の評価を星の数で示してください。(★1〜5)
- この作品の魅力はどこにあるでしょうか?
- 評価できない点や納得できないところ、不満な点がありますか?
- 長い作品ですが、全体の構成についての感想は? 結末部分の書き方はどうでしょうか?
- クリスティはマープル物にしようという案も持っていました。また戯曲版はポアロが登場しません。本作をポアロ物にしようと決めたのはなぜだと思いますか?
- リネット殺しとは別の2つの犯罪の混在、また第2・第3の殺人が続くことについて、どう思いますか?
- 作中には様々なタイプの女性が出てきますが、印象的だった女性はいましたか? また男性の描き方はどうでしょうか?
- この作品以前に、ポアロがメソポタミアに行った作品はどのくらいあるでしょうか? またその他の国でポアロが活躍した作品は、どのくらい書かれていたでしょうか?
- 本作と同じトリックやシチュエーションを使ったクリスティ作品があるでしょうか?
次回の資料はhttp://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
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