『茶色の服の男』を読む

第２４期第一回講座　『茶色の服の男』を読む(2023.11.25)

本書を読んだ後（読みながら？）、可能ならば考えてきてほしいこと

この作品の評価を★の数（★1～5）で答えてください。
本書はクリスティ・ファンクラブのベストテンで、冒険・スパイ物の中で最も高い評価を得ていますが、この作品の魅力はどこにあると思いますか？
不満な点は？
舞台が「ロンドンとマーロウ」から「客船の中」、「南アフリカ」と移りますが、どの部分が一番面白かったですか？
主人公のアンはクリスティ自身と共通点があると思いますか？　それとも正反対の理想像だと思いますか？
アンの考え方や男性観をどう感じましたか？　特に興味を引かれた行動や発言などあったでしょうか？
「日記」や「手記」という体裁は成功しているでしょうか？　犯人の「手記」は後発の作品と比べて効果はどうでしょうか？

　書誌的情報

原書“The Man in the Brown Suit”は、英国では新聞“The Evening News”に連載され、完全版（ハード・カバー版）は1924年月にBodley Head社から出版。米国では完全版は1924年にDodd, Mead社から出版された。
翻訳書は以下の通り（児童物は除く）。
- 『茶色の服の男』（桑原千恵子訳、ハヤカワ・ミステリ265、早川書房、1956）　
- 『茶色の服を着た男』（赤冬子訳、角川文庫、角川書店、1964）　
- 『茶色の服を着た男』（向後英一訳、創元推理文庫、東京創元社、1967）　
- 『茶色の服の男』（中村能三訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、早川書房、1982）　
- 『茶色の服の男』（中村能三訳、クリスティー文庫、早川書房、2004）　
- 『茶色の服の男』（深町眞理子訳、クリスティー文庫、早川書房、2011）
映像作品は以下の通り(http://www.deliciousdeath.cexj.htmlより）。
- TV映画「殺しのブラウン・スーツ」（”The Man in the Brown Suit”）
  　　　　　　放送：（米CBS：1989/1/4）　VTR発売（ワーナー・ブラザーズ：1989年）
  　　　　　　監督：アラン・グリント　脚本：カーラ・ジーン・ワグナー
  　　　　　　出演：ステファニー・ジンバリスト(アン・ベディングフェルド)、
  　　　　　　　　　　ルー・マクラナハン(スージィ・ブレア)、
  　　　　　　　　　　トニー・ランドール(エドワード・チチェスター)、
  　　　　　　　　　　エドワード・ウッドワード(サー・ユースタス・ペドラー)、
  　　　　　　　　　　ケン・ハワード(ゴードン・レイス)、
  　　　　　　　　　　ニコラス・グレース(ガイ・アンダーヒル)、
  　　　　　　　　　　サイモン・ダットン(ハリー・ルーカス)、マリア・カザル、
  　　　　　　　　　　ルシアーノ・フェデリコ、ローズ・マクヴェイ、
  　　　　　　　　　　Bill Holden(ジョン・アーズリー)
- TV”L'Homme au complet marron”（Les Petits Meurtres d'Agatha Christie）
  　　　　　　放送：（仏France2　2017年）
  　　　　　　監督：ロドルフ・ティソ
  　　　　　　出演：サミュエル・ラバルト(ロランス警視)、
  　　　　　　　　　　ブランディーヌ・ベラヴォア(アリス)、
  　　　　　　　　　エロディ･フランク、シリル・ゲイ、
  　　　　　　　　　　ドミニク･トマ(トリカール警視正)、ティエリー・ヒメネス、
  　　　　　　　　　　グレゴリー・オースターマン、Marie Celine、アリス・デュフール
これまでの資料はhttp://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
質問やメルマガへの参加はwhtushin@gmail.comまでご連絡ください。

元に戻る