第16期第二回講座 『秘密機関』を読む (2020.1.25) |
書誌的情報
- 原書"The Secret Adversary"は1922年の出版。クリスティの第二作(そしてトミーとタペンスの初登場作品)で、英国の出版社は"William
Collins & Sons"、米国の出版社は"Dodd,Mead"である。雑誌"Weekly
Times"にも連載された。
- 翻訳書は以下の通り(児童物は除く)。
- 『秘密機関』(田村隆一訳、早川ポケット・ミステリ、1960)
- 『秘密組織』(一ノ瀬直二訳、創元推理文庫、1971)
- 『秘密機関』(田村隆一訳、早川ミステリ文庫、1982)
- 『秘密機関』(田村隆一訳、早川クリスティー文庫、2003)
- 『秘密機関』(嵯峨静江訳、早川クリスティー文庫、2011)
- 映像作品は以下の通り(主としてhttp://www.deliciousdeath.com/indexj.htmlより)。
- "Die Abenteuer G.m.b.H."(1929、ドイツ映画、サイレント、日本では未公開)
監督:フレッド・サウエル 脚本:ジェーン・ベセ
出演:カルロ・アルディーニ(トミー)、イヴ・グレイ(タペンス)
マイケル・ラスムニイ他
- 秘密機関("The Secret Adversary"、「おしどり探偵」Agatha Christie's Partners in Crime
放送:英LWT、1983/10/9)
監督:トニー・ワームビィ 脚本:パット・サンダース
出演:フランセスカ・アニス(タペンス)、ジェームズ・ワーウィック(トミー)、
リース・ディンズデール(アルバート)、ピーター・バークワース(カーター)、
- 秘密機関("The Secret Adversary"、「トミーとタペンス -2人で探偵を-」
放送:英BBC:2015/7/26/、8/29)
監督:エドワード・ホール 脚本:ジニー・ハリス
出演:デヴィッド・ウォリアムス(トミー)、ジェシカ・レイン(タペンス)、
ジェームズ・フリート(カーター)、マシュー・スティア(アルバート)、
本書を読んだ後(読みながら?)、可能ならば考えてきてほしいこと
- この作品の評価を、★の数で答えてください。(★1〜5)
- この作品のどういうところを評価しますか?
- 前後の作品『スタイルズ荘の怪事件』『ゴルフ場殺人事件』とは大きく作風が違っているのは、なぜだと思いますか?
- 主人公二人のキャラクターについて、感想を述べてください。
- トミー&タペンスが、ポアロやミス・マープルと大きく違っている点は、どんなところでしょうか?
- 中段の伏線やミスディレクションを高く評価する意見があります。皆さんはどのくらい気づきましたか?
- トミー&タペンス物または冒険物の中で、お薦めの作品は?
これまでの資料は
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
質問やメルマガへの参加はwhtushin@gmail.comまでご連絡ください。
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