第15期第二回講座 『死の猟犬』を読む (2019.7.27) |
書誌的情報
- 原書"The Hound of Death"(初版は"The Hound of Death and
Other Stories")は1933年の出版。米国では出版されていない。また英国での出版社はいつもの"William
Collins & Sons"ではなく"Odhams Press"。
- 翻訳書は以下の通り(児童物は除く)。
- 『クリスチィ短編全集1 検察側の証人』(厚木淳訳、東京創元社、1966)
- 『死の猟犬』(小倉多加志訳、早川ポケット・ミステリ、1971)
- 『死の猟犬』(小倉多加志訳、早川ミステリ文庫、1979)
- 『死の猟犬』(小倉多加志訳、早川クリスティー文庫、2004)
- 収録作品は、怪奇幻想色の濃い以下の短編12本である。
「死の猟犬」("The Hound of Death")
「赤信号」("The Red Signal")
「第四の男」("The Fourth Man")
「ジプシー」("The Gipsy")
「ランプ」("The Lamp")
「ラジオ」("Wireless")
「検察側の証人」("The Witness for the Prosecution")
「青い壷の謎」("The Mystery of the Blue Jar")
「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」("The Strange Case
of Sir Arthur Carmichael")
「翼の呼ぶ声」("The Call of Wings")
「最後の降霊会」("The Last Seance")
「S・O・S」("S.O.S.")
- 映像作品は以下の通り(主としてhttp://www.deliciousdeath.com/indexj.htmlより)。
- "Witness for the Prosecution"(米NBCで生放送:1949/10、出演:E・G・マーシャル)
- "Witness for the Prosecution"(米NBCで生放送:1950/11、出演:ジョン・ドノヴァン)
- "The Red Signal"(米CBSで放送:1952/1、出演:トム・ドレイク)
- "Witness for the Prosecution"(米CBSで生放送:1953/9)
- "Where There's a Will"(原作は「ラジオ」、英アングリアTVが放送:1975/11)
- "The Fourth Man"(英Thames TVで「アガサ・クリスティー アワー」として放送:1982/9)
監督:マイケル・シンプソン、出演:ジョン・ネットルス(ラウール・ルタルドー)他
- "The Mystery of the Blue Jar"(英Thames TVで「アガサ・クリスティー アワー」
として放送:1982/10)
監督:シリル・マーク、出演:ロビン・カーモード(ジャック・ハーティントン)他
- "The Red Signals"(英Thames TVで「アガサ・クリスティー アワー」として放送:1982/11)
監督:ジョン・フランコー、出演:リチャード・モラン(ダーモット・ウェスト)他
- "The Last S?ance"(英Granada TVで放送:1986/9)
監督:ジューン・ウィンダム=デイヴィス、脚本:アルフレッド・ショーネシー
出演:アンソニー・ヒギンズ(ラウール)、ジャンヌ・モロー(エクス夫人)、
ノーマ・ウェスト(シモーヌ)
(なお戯曲『検察側の証人』を基にした映像化作品はカットしている。)
本書を読んだ後(読みながら?)、可能ならば考えてきてほしいこと
- この短編集の評価を★の数で答えてください。(★1〜5)
- クリスティのこういうテイストの作品はどうでしょう? 感想を。
- 短編集としてのまとまりはどうでしょうか?
- 気に入った短編を3編ほど挙げてください。順位をつけても構いません。
- クリスティがこうした作品を書いた理由が、何か考えられますか?
- 「検察側の証人」は、その後戯曲や映画になっており、それぞれラストが違っています。戯曲、映画をご存知の方は、どれが一番いいと思うか、お答え下さい。
- クリスティの短編集の中で、あなたのお気に入りは? 好きな短編がありますか?
これまでの資料は
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~lilac/christie/seibushiryou.htmで参照できます。
質問やメルマガへの参加はwhtushin@gmail.comまでご連絡ください。
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